首相と総理大臣の違いは?総理大臣とは偉い人?子供への説明方法

公開日: 

国会議事堂

衆議院の解散が決まりましたね。
最近テレビのニュース番組を見ていると、安部首相が毎晩のように画面に映るので
小学校3年生の子供が、
「安部首相って何やっている人なの?どうして安部総理って言ったりするの?
テレビに出るってことは、すごく偉い人なの?」
と聞いてくるのです。

首相と総理の言い方の違いはすぐに答えられたのですが、
「偉い人」というのはひっかかりがあったので、
返事を保留にして、頭を数日間整理してから答えてあげました。

日本の政治の仕組みや総理大臣の立場については複雑なので
子供の「なぜ?何?」攻撃に困っているお母さんも多いと思います。
今回は、私が子供に説明した内容をお伝えします。

スポンサードリンク

首相、総理、内閣総理大臣について

結論から言うと、
首相と総理、内閣総理大臣は、日本の場合は全て同じ人を指します。
首相は、「首席大臣」の「首」と「相」を合わせた呼び方です。

国民が元気で働き、幸せな生活を得られるために、
お金を集めて色々なことを行う「役所」(行政機関)があります。
その役所のトップで責任を負う人が首相なのです。
この役職の人は、世界のいろんな国にいます。

日本では、首相は、内閣総理大臣という名前が決められていますが、
他の国では、例えばドイツでは「連邦首相」、イタリアでは「閣僚評議会議長」
という名前になっています。

内閣総理大臣は文字が長いので、短くして「総理」と呼ぶこともあるのです。

MEMO~ちょっと理解力がある子供向けの話

首相と似ている役職で「大統領」がありますよね。
首相が国の行政のトップを意味するのに対して
大統領は元首で、司法・立法・行政という三権全てのトップであり、
国家を代表する人なのです。

ただ、国のあり方によって、大統領が名前だけの存在で、
実際の最高責任者は首相が果たしている場合もあり、
どちらが強い立場かは国によって異なります。

「首相」だから偉い、「大統領」だから偉い、という訳ではないので、
その国がどんな仕組みかを知ることが大切なのです。

三権分立って何?

ここでは上で出てきた、「司法・立法・行政」という「三権分立」の話をしましょう。

日本はルール(法律)を決めて国を治めています(法治国家といいます)。
この「ルール」が一番強い権力になります。

そして、この権力はどこが持っているかというと、
司法・立法・行政
という3つの場所なのです。

ルールの流れ順に見ていくと、
(1)立法・・・法を立てる(ルールを決める)所。国会のこと。
(2)行政・・・ルールに従って、政(まつりごと)を行う所。内閣のこと。
(3)司法・・・法(ルール)がきちんと守られているか判断する所。裁判所のこと。

日本では三権分立といって、これらの3つの権力を分けています。
その理由は、1か所に権力を集めてしまうと、その権力者が勝手なことをやって
周囲が止められなくなる危険性が高いからです。

支配者を作らない目的で、三権を分けてバランスを保っているのです。

スポンサードリンク

ちなみに、三権のトップは次のようになっています。
(1)立法・・・衆議院議長
(2)行政・・・内閣総理大臣
(3)司法・・・最高裁判所長官

MEMO~ちょっと理解力がある子供向けの話
テレビだけを見ていると、一般国民はこの権力の蚊帳の外と感じますよね。
でも、日本は国民主権の国なので、国民にも権利があるのです。
それはどのようなことかというと、
三権を監視して、それぞれの権利が強くなりすぎないようにする仕組みです。(1)立法・・・選挙で政治家を選ぶ
(2)行政・・・今のところ唯一制度がなく、世論等で口出ししていくしかない
(3)司法・・・国民審査で裁判官を辞めさせるかを審査する

内閣総理大臣って偉いの?何ができるの?

内閣総理大臣は、この三権のうち、立法である国会で
国民が選んだ国会議員が相談して決め、天皇が任命します。
(日本では天皇が象徴的な元首の立場なので
「天皇が内閣総理大臣を任命する」という形なのです。)

内閣総理大臣(首相)はトップだから偉いんでしょ?と思いがちですが、
実は単純にそうとは言えません。
なぜなら、総理大臣の出来ること、出来ないことの両方があるからです。

内閣総理大臣が自分の判断で出来ることは、
衆議院の解散と、大臣の任命・罷免です。
大臣については半分以上は国会議員でないといけませんが、
自分の判断で選べるのです。

でも、それ以外は、総理大臣は行政(役所)のトップではありますが
国会の中では、「国民から選ばれた国会議員」の1人でしかなく、
「偉い人」ではありません。

もし自分で何か法律を決めたいと考えた場合、それを通すには、
国会(衆議院と参議院)の決議で認められることが必要になります。
また、法案を拒否したいと思っても、その権限はないのです。

学校に置き換えると、
内閣総理大臣はクラスの皆で選ぶ「学級委員長」と同じようなもの、
と説明すると小さい子供でもイメージ出来るでしょう。

MEMO~ちょっと理解力がある子供向けの話

ただ、日本の場合、「内閣総理大臣が一番偉い人」という印象になるようです。
その理由は、内閣総理大臣は国会議員の多数決によるため、衆議院で一番人数の多い党のトップが選ばれることになり、国会と内閣の両方を事実上掌握できてしまうからでしょう。

また、法案を提出して決められるものの殆どが、国会議員が提案した内容でなく、内閣で考えて提出したものという理由もあるでしょう。

その結果、制度は三権分立であっても、実態として「内閣総理大臣が一番偉い人」という印象になるのですね。

まとめ

ちょっと説明が難しい「内閣総理大臣」でしたが、
日本では首相、総理、ともに同じ意味となります。

一番偉いかどうか、の問題については、
三権分立を習っていない小学生にとっては難しいと思いますが、
噛み砕いて、3つの権力の1つのトップ(まとめ役)でしかない、
ということを説明したいですね。

また、もう少し理解力が深まる高学年、中学生になったら、
自分たち国民も、大人になって政治家にならなくても
一国民として日本の政治に関わっていくことを教えていきたいものです。
(MEMO部分は高学年や中学生向きでしょう。)

スポンサードリンク

シェアありがとうございます

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket

Your Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

PAGE TOP ↑