夏休み明けに学校行きたくないと言った子へ。我が家のアドバイス

子育て

学校
前回は、

新学期、学校に行きたくないと言う子へどう対応すれば良いの?

についてお話しました。

ただ、子供の心を探って導くのは難しいので、
我が家の事例で具体的にご説明します。

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1.学校へ行きたくないという意思表示

我が家の場合、小学3年生の娘がいますが、
未だに長い休み明けになると学校へ行きたくない、と
愚図るパターンを繰り返しています。
今年の夏休み、娘は家でのゆったりした生活を満喫して
毎日ご機嫌で過ごしていましたが、母である私は

「早く夏休み終わってくれ~!
マイペースの娘に付き合うのは大変だよ!」

と毎日心の中で叫んでいました。
ですので、いよいよ明日から2学期開始という日になり
ほっとしていたのですが、

「もっと夏休みが欲しかった!学校に行きたくない!」

と突然娘が泣き出してしまい、どうすれば良いのか困ってしまいました。

娘の場合、小学3年生とはいえ発達障害があり
精神年齢がまだ幼稚園レベルで、
母子分離不安があります。

我が家の場合は、
「夏休みが転校前の学校よりも短かった」
という不満を言葉にしていたのですが、

転校前の学校は、夏休み期間は確かに3日程度多かったのですが
その3日間は、プールや学習面での補講があったので
結局期間としては変わらないのです。
見た目に騙されているのですが気付かなかっただけ。

これを話しても、まだ娘は納得できず
学校へ行きたくない、と言います。

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2.根っこはどこに?

では、どこに根っこがあるの?と思ったのですが、
色々話していると、次のようなことがわかってきました。

娘の場合は、実は転校前の学校で行き渋りから不登校になり、
状況的に復学が困難と考えて
今の学校に転校したという経緯があったため、
学習面で完全に遅れています。

これについては徐々に追いつかねばと考えていますが
今は二の次で、現在の重要課題は「学校への適応」そのもの。
ということで、1学期の頃も、

(1)クラスの友達に打ち解けることが難しくて引っ込み思案だった

(2)大人になったときに、社会に出て人と会わなきゃいけない
  という課題が出来そうにないため、現実逃避していた

この2つの根の深い原因を見つけることができました。

今年転校して不登校という問題は消えたのですが
相変わらず現実逃避しているなあ、とは感じていました。

娘の場合は対人関係の課題もありますが、
学年が上がっていくにつれて
学習面のつまずきは二次障害にもなり得るので、
今後は学習面でのケアも重視しなければと考えています。

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心のケアについて

さて、心の根っこが分かったところで
ケアをしなければいけませんよね。

これは原因により対処方法は1つ1つ違うと思いますが、
総論としては、

自分の不安がどこにあるのかを認識し、向き合うこと。
ただし、今の段階では出来なくてもいい。
まずは、不安な心を自分で認められることが大切。

だと考えています。
そして、具体的には今回のケースでは次のようにケアしました。

課題(1):クラスの友達に打ち解けることが難しくて引っ込み思案だった
娘の場合は特性もあり、この課題を今すぐ解決するのは難しいです。
だから、
母や父も同じ特性なんだよ、
子供の頃は友達に話しかけるのが苦手で大変だったんだよ、
という話をしました。
課題(2)-1:大人になったときに、社会に出て人と会わなきゃいけない
今の世の中には、極力人と会わずに済む仕事もあります。
コンピューターのプログラマーや、通信教育の添削のような仕事など。
また、体力があれば、農業のような仕事もあります。
ですので、いろんな仕事があるんだよ、という、
子供の知らない世界について説明しました。
課題(2)-2:現実逃避していたこと
今は出来なくても、出来るようになるために努力していれば、
大人になったときに出来ることもある。
でも、今から逃げて、何もやらなかったら何も出来ないまま。
もし、「極力人と会わずに済む仕事」をしたいなら、
それに向かって努力することは大切。

プログラマーや添削の仕事は勉強をたくさんしなきゃいけないし
農業は一日中外で体を動かすだけの体力が必要だし
人には会わないけど農作物を守って育てるから
作物や天候に向き合う力が必要。

そのためには、今すぐ出来なくてもいいから
少しずつ出来ることを増やしていく努力が必要なのよ、
という話をしました。

娘へのアドバイスは
「学校へ行きたくない」という話から逸れていますが
ここまで深い話をして、ようやく自分の不安に気付き、
納得できた様子でした。

翌朝も、学校へ行き「友達と顔を合わせること」
に対して不安な様子で、朝食を食べるのもゆっくりで、
支度を終えても母に抱きしめて欲しいというので
ぎゅっと抱きしめて背中を撫でてあげました。
そして、8時半過ぎに一緒に登校しました。

そうしたら、驚いたのが、別の1年生のお子さんとお母さんも
行き渋りがあったのか、私たちよりも遅れて登校していたのです。

そうか、こういう子供は我が家だけではないのねえ。
と気付きました。(滅多にいないでしょうけど。)

そして、その日は無事に半日学校で過ごすことが出来て
帰りは笑顔で帰ることが出来ました。

まとめ

我が家の場合は発達がゆるやかなので特殊な事例かもしれませんが
子供1人1人、学校へ行きたくないと言う理由・原因は様々です。

そして、今回は遅刻したとはいえ、無事登校できましたが、
子供の気持ちの寄り添っても、登校できずに終わる日があるかもしれません。
それでも良いと思います。
子供の気持ちを受け止めることで、子供の心の拠り所が出来て、
土台ができた段階になれば出ることができる、と考えています。

子供というのは皆その子なりに頑張っているのですから、
それを認めてあげて、その上で
親子一緒に乗り越えていくことが大切でしょう。

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