蜂とアブの違いは?怖いのを克服するには?刺されたらどうする?

違い

mitsuhachi
春になると花がきれいに咲きますが、同時に蜂やアブを多く見かけるようになります。
蜂とアブは外見が似ているのですが、違いや見分け方をご存知ですか。
また、ブーンという羽音を聞くと怖いと怯える子供も多いですが、これは克服できるのか、
もし刺されたらどうすればいいのかなどをお話しします。

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蜂とアブの違いは?

蜂とアブは色が似ていることが多いのですが、よく見ると姿がちょっと違います。
蜂は蟻に翅が生えたイメージで、アブはハエのようなイメージです。

これは、元々蜂の分類がアリと同じ膜翅目であり、
アブはハエや蚊と同じ双翅目(翅が2枚)に属するからです。

(昆虫の定義は4枚翅ですが、ハエやアブは後翅が退化しており、
「平均こん」という痕跡物があり、これでバランスを保って飛んでいます。)

蜂とアブ 姿の違い

蜂は、頭・胸・腹の間が細くくびれています(アリと同じ)。
触角は長めでハッキリ見えており、眼が顔の中で占める割合が少ないです。
毒針を持っているのはメスだけでお尻に小さな針があります。
これは元々産卵管だったものが変化したためです。
花の蜜を吸いにくる働き蜂は全て毒針を持ったメスなのです。

蜂の色は黄色(オレンジ色)と黒色が多いのですが、これは自分が危険な生物だと
周囲の動物に警告するためです。

アブは、頭・胸・腹の差が無く、殆どくびれがありません(ハエと同じ)。
触角は短い種類が多く、よく見ないと気づかないほどで、
眼が異常なくらい大きく、顔の半分以上を占める種類が多いです。
アブには毒針はありませんが、口で血を吸ったり噛んだりする種類もあります。
蜂に姿が似ているのは天敵から身を守るための擬態です。

蜂とアブ 飛び方の違い

蜂はゆっくり飛ぶものが多く、時々ホバリングして静止状態になります。
アブは素早く飛び、一箇所に静止しません。

蜂が怖いのを克服するにはどうしたらいいの?

蜂は昼間花の蜜を吸いに出かけたりして活動し、夜は巣に戻って休みます。
また、羽が水に弱いため、雨の日はあまり外を飛び回りません。
ですので、夜や雨の日の場合に遭遇率が低いです。

蜂は他の虫よりも刺されると危険なので注意が必要ですが、
スズメバチ以外は通常、人間が何もしなければ攻撃してくることはないので
目の前にきても、静かにしていれば大丈夫でしょう。

ただ、攻撃性が強くなっている夏の終わりから秋にかけて、あるいは
蜂の巣を荒らそうとしたり、巣を他の動物に攻撃された後などは
近くを通るだけでも刺されることがあります。

身だしなみに注意しよう

(1)服装

蜂は黒などの濃い色を攻撃する習性があるため、薄い色の服装にしましょう。

(2)帽子

髪の毛は黒いため、頭が一番刺されやすく危険です。
髪の毛を隠すためにも薄い色の帽子を着用しましょう。

体の香りにも注意しよう

蜂は花やフルーツの甘い香りが好きなので、芳香剤入りの洗剤や
柔軟剤を使った衣類に寄ってくる可能性があります。
また、香水や整髪料なども寄ってくる可能性があるため、
なるべく甘い匂いは避けたほうが良いでしょう。

逆に嫌いなのは、木が焦げた臭いやタバコの煙などですが、あまり実用性がありません。
アロマでは、ハッカの香りが苦手です。

蜂に遭遇したらどうする?

大声を出したりせずに、静かにゆっくり、その場から離れましょう。
大声を出すと逆に蜂がびっくりして攻撃してくるケースがあります。
また、蜂は素早い動きに反応するため、急に逃げると追いかけられるケースがあります。


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蜂にさされた時の対処方法は?

なるべく早くその場から離れ、傷口を洗って毒を出しましょう。
蜂によっては何度も襲ってきたり、蜂の針から他の蜂が呼び寄せられる可能性もあるので
姿勢を低くして静かに離れます。
また、傷口を吸い出す際にはリムーバー(毒吸引器)があると便利です。
この時、口で吸い出そうとすると雑菌が入って化膿する危険もあるので避けましょう。

次に虫刺され薬を塗って、暫くの間保冷剤等で冷やします。
蜂に刺されると傷口周辺がかなり熱を持って痛みが出てくるため、
長時間冷やして痛みを和らげましょう。

虫刺されの薬には、以下の2つの成分が含まれる軟膏が適しています。
・抗ヒスタミン・・・かゆみ止め薬。じんましんやアトピー等を緩和する。
・ステロイド ・・・副腎皮質ホルモン薬。炎症やアレルギーを抑える。
これらはドラッグストアで入手できますが、分からなかったら薬剤師に
蜂に刺された場合の塗り薬を尋ねたら教えてくれます。

ショック症状が出たらすぐに病院へ!

通常は、刺されると激しい痛みが出て、刺された患部が赤く腫れますが、1週間程度で直ります。
ですが、蜂の毒にアレルギーがあると、嘔吐、呼吸困難、動悸、じんましん等の皮膚症状等
(アナフィラキシーショック)が出るケースもあり、この場合は命に関わる危険もあります。
これらの全身症状は刺されて短時間で起きることが多いので、
少しでもだるいと感じる場合は、すぐに病院に行って診察してもらいましょう。

まとめ

蜂とアブは外見が似ているので分かりにくいですが、
遭遇したときには慌てず静かにその場を離れることが大切です。

アブは動きが素早いですが刺しませんし(ただし血を吸ったり噛む種類はあります)、
蜂は動きがゆっくりなので、スズメバチ以外なら相手を驚かせなければ大丈夫です。

怖がりの子供がいたら、遭遇したときに必要以上に慌てず行動できるよう
蜂とアブの違いや見分け方を教えましょう。

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