結婚ご祝儀袋の選び方は?中袋の書き方は?お金の入れ方2万円は?

生活の知恵

結婚のご祝儀袋の選び方の決まりをご存知ですか。
今回は、結婚式でご祝儀を出すときに恥ずかしくないマナーとして
選び方のほか、表書きや中袋の書き方、お金の入れ方、
2万円の場合どう入れるか等をお話しします。

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結婚ご祝儀袋の選び方に決まりはあるの?

今は様々なご祝儀袋があり、水引の色やデザインも様々ですが、
昔からのマナーでは、慶事の場合の水引は、紅白が基本でした。
赤は最も貴い色で魔よけの意味もあり、昔から結婚式で使われてきた色なのです。
金銀が多く使われるようになったのはこの数十年のことです。
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また、水引には「結び切り」と「蝶結び」の2種類がありますが、
結婚式で使うのは「結び切り」です。
その理由は、1回限りであってほしいことだからです。
結び切りの形は、「水引の左右を引っ張ると更に固く結ばれる」「結び直せない」
という意味が込められており、他には弔事や病気のお見舞い等のケースで使います。

一方、「蝶結び」は「解いて何度も結べる」意味であり、
祝い事で何度繰り返しても嬉しい、出産祝い等のケースで使います。

その他、鶴や亀などの飾り結びもありますが、これらは略式の結び方であり、
一見豪華な感じがしますが、格式は高くありません。
意外に思うかもしれませんが、格式の高さを考えるなら、紅白の水引で結び切り、
外包みが白のシンプルなご祝儀袋が最も格式高く正式なものです。
(慶事の水引本数は5、7本等、結婚式は5本を夫婦2束の意味で10本が多いです。
また、色は右側が濃い色で、左側が薄い色です。)
ただ、今の若い方々はこのような昔ながらのマナーを知らないことが多いので
そこまでこだわらなくて大丈夫でしょう。

むしろ、金額に釣り合う袋にすることが大切です。
10万円を包むのに格式の低い袋を選んだり、1万円を包むのに豪華な袋を選んだり、
というアンバランスな組み合わせは避けましょう。

【市販のご祝儀袋にメッセージカードがあったら?】

市販のご祝儀袋を買うと、丁寧にメッセージカードが付いてくることがありますが、これは結婚式に参列する場合は直接渡すため特に必要ありません。
これを使うのは、式に参列せずお祝いを現金書留で送る場合です。

結婚のご祝儀袋 中袋の書き方は?

【筆記用具】

毛筆か筆ペンで書きましょう。
色は黒です。(薄墨はNG。)

本来は中袋も統一して筆ペン等で書くほうが望ましいのですが、
中袋の住所など細かい文字は読めなくなると相手が困るので
この部分だけはサインペン等を使っても構いません。
新郎新婦が後で読みやすいように心掛けて書くのが基本です。
(ただし、ボールペンは略式用の筆記用具なのでご祝儀袋には使いません。)

ご祝儀袋の書き方は次のようになります。

【ご祝儀袋】

水引の上に「寿」または「御祝」「御結婚御祝」※を書き、
水引の下に「贈り主の氏名」をフルネームで書きます。
(ご祝儀袋に短冊がセットになっていれば短冊を使いますが、
ない場合はご祝儀袋に直接書いて大丈夫です。
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※文字数は2文字でも構わないのですが、通常は奇数にするため(4文字は忌数なのでNG)、
「寿」以外では、「御祝」と書くよりも「御結婚御祝」とすることが多いです。

【中袋】

表面の中央に金額を「金壱萬円」「金弐萬円」「金参萬円」「金伍萬円」などと
旧漢字で書き、裏面の左側に住所、氏名を書きます。
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・郵便番号の印刷欄があればそれに従いますが、招待状を送る時点で郵便番号は把握済みなので、印刷項目がなければ敢えて書く必要はありません。

・郵便番号、住所の数字は、縦書きなので漢数字を使いましょう。

・「也」は元々10万円以上の場合に「金壱拾萬円也」と付けるものであり、それより少ない場合は付けなくて大丈夫です。

【外袋の折り方】

外袋の上下折り返しは、ご祝儀袋では下の写真のように、
上側を隠し、下側の折り返しが見えるようにします。
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「喜びの穂は上を向き、悲しみの穂は頭を垂れる」
と覚えると便利ですよ。


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結婚ご祝儀袋 お金の入れ方は?2万円の場合は?

ご祝儀の場合、中袋には新札を入れましょう。
お札の入れ方は、複数枚入れる場合は向きを揃えて入れます。
また、中袋の表側に、お札の人物が上に見えるよう入れます。
(封を開けた時にすぐ顔が出るようにします。)
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結婚式のご祝儀で2万円は良いの?その場合のお金の入れ方は?

結婚式に参列する友人の場合などは3万円包むケースが一般的ですが、
学生で金銭的に厳しい場合や、遠方からの出席等で交通費が出ない場合などに
2万円を包むというケースもあります。
2万円か3万円で迷った場合は、あなたの立場や現状を考えて金額を考えた方が良いでしょう。
また、結婚式に出ない場合でも相手との関係によっては2万円包むケースもあります。

いや、でも・・・

「ご祝儀が2万円だなんて、偶数だから割り切れるし結婚式ではタブーじゃないの?」

と思うかもしれませんね。

確かに昔は「2は割り切れるからタブー」とされてきましたが、
今では2という数は「夫婦、ペア、二重の慶び」という意味とされて
2万円のお祝いは問題ないという考え方が広まっているのです。
(ただし、4は「死」を表すためタブーとされたままです。)

また、2万円の場合のお金の入れ方には2通りの考え方があります。

(1)10,000円札を1枚と、5,000円札を2枚の合計3枚にするという考え方
(2)10,000円札を2枚の考え方

(1)は、2枚だと割り切れる数なので良くないため、割り切れない3枚にするという考え方です。

(2)は、(1)の考え方を知らない人が、
「1万円札が準備できずに5,000円札を入れたのではないか?」
と勘違する可能性があります。
また、5,000円札を入れると逆に目立ってしまいます。

どちらかというと、10,000円札を2枚の方が無難でしょう。

ご祝儀袋の袱紗(ふくさ)の包み方は?

お祝いをむき出しでバッグに入れるのは止めましょう。
袱紗に包んでからバッグに入れるのがマナーとされています。

慶事用の袱紗の色は、暖色系(赤・えんじ等)です。
紫色なら慶弔どちらでも使えるので便利です。

【慶事の包み方】

(1)袱紗の爪があれば、爪を右側にして袱紗を広げます。
(2)中央より少し左側に袋の表を上向きにして置きます。
(3)側の角を取って折りたたみます。
(4)側の角を取って、その上にかぶせて折りたたみます。
(5)側の角を取って、更にかぶせて折りたたみます。
(6)側の角を取って、かぶせて折りたたみます。爪がある場合は、かけて留めましょう。
(最後は左側の上下に三角ができます。)

さいごに

結婚式のご祝儀袋は紅白が最も格式高いもので、鶴や亀の飾り結びは略式です。
ですが、現代の若い方はあまりこれらのルールを知らないことも多いので
あまりこだわらず、金額に釣り合う袋を選べば大丈夫でしょう。
また、書き方は黒の筆か筆ペンで受け取り手が読みやすい字を書きましょう。

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コメント

  1. 2万は今は失礼ではないですよ。
    学生の方もいらっしゃいますし、様々な方がいらっしゃる結婚式なので、
    避けた方がよい。という表現よりも、現在の状況を踏まえて、金額を考えた方が良いのでは?という表現の方が、万人受けするのではないでしょうか。

    また、今でも5千円札2枚で包む方もいらっしゃいますが、1万×2枚の方が良いと最近では言われています。
    まとめた時に5千円札が悪目立ちするというのが理由だそうです。

    良くまとめられていていたのですが、ちょっと気になったため、メールをお送りいたしました。

    • ゆきえ より:

      ウエディング専門家さん

      コメントありがとうございます。

      >2万は今は失礼ではないですよ。
      …私もそう思うのですが、身近で結構「2万円」に対してあれこれ言うのを
      耳にしてしまったため、ナーバスになっているのかもしれません(汗)
      お祝いって気持ちの問題だし、そんな気にしなくても~、と思うのだけど
      当事者にとってはそうじゃない面もあるんでしょうね。

      >避けた方がよい。という表現よりも、現在の状況を踏まえて、金額を考えた方が良いのでは?という表現の方が
      …そうですね。私もコメントいただいてから改めて読み直して、そう感じましたし、
      そもそも文章の起承転結がずれてしまっていたので、この章について
      若干修正させていただきました。

      細かい部分まで読んでいただいて嬉しかったです。
      本当に、有難うございました。

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