梅雨の仕組み 梅雨入りと梅雨明けの定義は?日本だけなの?

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tsuyu1
梅雨が近づく5月下旬頃に雨が降ると、
「そろそろ梅雨入りかしら?」
とテレビの天気予報を見るたびに気になりませんか。
でも、雨が降っても梅雨入り発表されないこともあり、不思議ですよね。

そもそも梅雨はどんな仕組みで起きる現象でしょうか。
また、天気予報で発表する「梅雨入り」「梅雨明け」の定義はどうなっているのでしょうか。
今回は、梅雨が日本だけの現象かなども含めて、知っておくとタメになる梅雨の話をします。

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梅雨は何日間でどんな仕組みなの?

1.梅雨って何?

春から夏への季節の変わり目になると太平洋高気圧が活発化します。
このとき大陸の高気圧が北に押され、日本南岸から中国長江流域に梅雨前線が停滞して
雨や曇りの日が多くなります。この状態を梅雨といいます。
梅雨は日本の場合、北海道以外でみられる現象です。

2.なぜ「梅の雨」と書くの?

「梅の実」が熟す頃に降る雨なので「梅雨」といいます。
梅雨(ばいう)は中国由来の言葉で、様々な説がありますが、代表的な1つにカビ(黴)が生えやすい時期なので「黴雨(ばいう)」となった説があります。

昔は「ばいう」と呼んでいましたが江戸時代になってから「つゆ」と呼ぶようになりました。
露(つゆ)や、実が熟して潰れる意味の「潰ゆ(ついゆ)」が由来とされています。

3.梅雨は何日間でどの程度雨が降るの?

関東地方の場合、梅雨は6月10日頃から7月20日頃の約1ヵ月から1ヶ月半程度の期間です。
どのくらい雨が降るかというと、その年によって雨の量も降り方も全く異なるし、沿岸部や内陸部などの位置によっても異なるのですが、関東地方や東海地方では梅雨全体で300mm程度(年間降水量の約5分の1)ですが、九州地方では500mm程度で(年間降水量の約4分の1)、西に行くほど梅雨の降水量が多い傾向があります。(ただ、空梅雨で150mm程度しか降らない年もあります。)

また、梅雨の前半は曇りで時々弱い雨が降り、梅雨の後半になるほど強い雨が降りやすい傾向があります。
「日照時間」の少ないこともこの時期の特徴の1つで、6月の東京では、一瞬たりとも日が照らない日も8日程度あり、「雨は大して降らなくても曇りがちでどんよりしている」という日が多いです。


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梅雨入りと梅雨明けの定義は?

梅雨入りや梅雨明けは、気象庁が1週間程度の天候予想に基づいて発表するもので、あくまでも目安です。

具体的には、停滞前線の影響で雨が降りやすい状態が続くと予測した時に「梅雨入り」を発表し、その後、太平洋高気圧の勢力が強くなり、梅雨前線を北に押し上げ、気圧配置が梅雨から盛夏の状態に変化した時に「梅雨明け」を発表します。

ただ、今後の1週間程度の天候予想だけなので、「走り梅雨」や「梅雨の中休み」などあったり、梅雨入りや梅雨明けが曖昧なまま過ぎてしまう年もあったり、判断はかなり難しいのです。

そのため、以前は「梅雨入り宣言」「梅雨明け宣言」という明確な宣言でしたが、暫定的な発表形態である「梅雨入りしたとみられる」「梅雨明けしたとみられる」という言い方に変更されました。
そして、この暫定措置は9月頃になってから5~8月の天候を振り返って検討してから確定値として正式発表されます。

梅雨明け宣言から暫定的な言い方になった理由は、クレームが多かったからですが、その時点で2年間梅雨入りと梅雨明けの発表をしなかったところ、気象庁に発表してほしいという要望が多かったことから、今の形式(暫定的な言い方)で発表するようになったのです。

梅雨は雨がたくさん降ってジメジメして嫌な時期、と感じる人が多いのですが、稲などの農作物にとっては大切な潤いの季節なのです。
雨が少ないと収穫に悪影響が出ますしその後の水不足も心配しなければなりません。
また、観光地では気象庁の梅雨明け発表があると賑わいはじめる地も多く、人々の生活や仕事に密接な関わりがあるのです。
そのため、梅雨入りと梅雨明け時期の発表というのは日本人にとって欠かせないのですね。

梅雨は日本だけなの?

梅雨は日本だけではありません。
東アジアの中国や韓国なども同じようにあり、梅雨のことを中国は「めいう」、韓国は「チャンマ」と呼んでいます。

梅雨という現象は、ヒマラヤ山脈が大きく影響しています。
ヒマラヤ山脈は8000m級の山々が連なっていますが、この上空に発生する強い西風の流れ(ジェット気流)と山脈がぶつかることで梅雨前線が作られるため、それよりも東側では梅雨があり、反対側のヨーロッパや関係ない北アメリカなどには存在しません。

まとめ

梅雨ははっきりとした定義はありませんが、単に6月に雨が降るからという理由ではなく、梅雨の特徴である停滞前線を気象庁が確認し、その後一週間程度の天気予想を元に発表するものです。
また、梅雨入りした場合でも雨があまり多くなかったり、梅雨明け後に多く雨が降るというケースもあるのですが、自然相手に人が予想するものなので、当たらなくても仕方ないことなのです。
とはいえ、梅雨入りや梅雨明け時期を知ることは農家や観光地にとって重要で、気象庁の発表が必要なことから、今でも「梅雨明けしたとみられます」というような曖昧な表現で発表されているのです。

今までなんとなく梅雨入りや梅雨明けを天気予報で知るだけだった人も、今回梅雨について少し理解してみて、ジメジメして嫌なだけの梅雨が、今までより少し身近に感じ、楽しく過ごせるようになれば幸いです。

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