サブレ クッキー ビスケットの違いとレシピ集 ムーンライトvsマリー

料理・お菓子

サブレとクッキーとビスケットの違いをご存知ですか。
なんとなく分かるけど、いざ子供に質問されると答えられないものですよね。

食べ物の違いを説明するのに言葉だけでは分かりにくいので、今回は、我が家で作っている市販品を真似したレシピとしてムーンライト風、マリー風の2種類をご紹介します。

■サブレ2種類の作り方はこちらをご覧ください。
鳩サブレ再現レシピvsココナッツサブレ クッキーの作り方と違いは?

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サブレとクッキーとビスケットの違いは?

私たちの素直な感覚でこの3つの違いを言うならば、

「高級感のあるのがクッキー、安っぽいのがビスケット。サブレはクッキーの兄弟!」

という感じですよね。
コレ、日本人の感覚ではだいたい合っています。

まあ、これだけじゃ、子供に説明が出来ないので具体的にお話ししていきますね。

ビスケットやクッキー、サブレなどはいずれも外国で誕生した焼き菓子なので、フランスでは「ビスキュイ」、アメリカでは「クッキー」、イギリスでは「ビスケット」というように焼き菓子の呼び名が決まっています。

でも、日本にはいろんな形で伝わってきたため、言い方も様々ですし、食文化にこだわりを持つ日本人ですから「統一した基準を設けましょう」ということになり、(社)全国ビスケット協会が見た目や材料比率などによる基準を設けました。
お菓子製造会社は基本的にこの団体に加盟しているため、スーパーで販売されている焼き菓子はこの決まりに則って作られていますが、家でお菓子作りをする場合はこういう決まりを気にしないで大丈夫ですよ。

代表的な焼き菓子の基準

(1)ビスケット

クッキー、サブレ、クラッカーなどを含む焼き菓子の総称をビスケットと呼び、ハードタイプとソフトタイプの2種類があります。
細かくクッキーと区分する場合の基準としては糖分と脂肪分の合計が40%未満という条件がつき、ハードタイプをビスケット、ソフトタイプをクッキーとしています。
ビスケットは焼いたときに膨らみ過ぎるのを防ぐため、生地にフォーク等で穴を開けてから焼きます。

材料は、小麦粉、糖類、食用油脂、塩が基本で、必要に応じてでん粉、乳製品、卵、ベーキングパウダー等を加えることもあります。

(2)クッキー

ビスケットの一種で手作り風の外観で、糖分と脂肪分の合計が40%以上のものをいいます。
日本人はビスケットよりクッキーを高級品と感じる傾向がありますが、「手作り風外観」という定義にも表れていますね。
材料は、ビスケットと同じですが、ビスケットよりもバターと卵の比率が高いのが特徴。
また、お好みでナッツや乾燥果実や蜂蜜等を入れて特徴を出している焼き菓子もあります。

(3)サブレ

サブレについては(社)全国ビスケット協会の規定はないようです。
フランスのサブレという町で誕生した焼き菓子で、サブレはフランス語で「砂」を意味するように、サクッとした歯ごたえが特徴です。
材料は基本的にクッキーと同じ程度の比率ですが、クッキーがバターを練り混ぜて作るのに対して、サブレはパイやタルト生地を作るように、材料を最初に冷やしておき、バターを細かくしながら砂糖や粉、卵黄を手で摺り混ぜてまとめていく、という作り方の違いがあり、この違いにより「砂」のようにサクッとした食感を出すのです。

(4)クラッカー

ビスケットの一種で、イーストや酵母を使って生地を発酵させた、食感の軽い焼き菓子です。
イースト以外の材料の特徴は、糖分を全く入れないか殆どないことがあります。

他の国の焼き菓子について

外国の焼き菓子の呼び名については日本のように細かく取り決めしていないのですが、例外もあるため、主要4カ国の焼き菓子についてお話ししますね。

(1)アメリカ

サクサク系の焼き菓子は全て「クッキー」と呼びます。
一方、柔らかいパン系の焼き菓子は「ビスケット」と呼びます。その代表的なのはケンタッキーフライドチキンで販売している商品です。でもこの商品は、どちらかというと私たち日本人の定義では「スコーン」なのですよね・・・。

(2)イギリス

焼き菓子は全て「ビスケット」と呼びます。ちなみにイギリスには「クッキー」は存在しません。

また、スコットランドの伝統的焼き菓子に「ショートブレッド」があります。
この特徴は、材料が小麦粉、バター、砂糖、塩のみであり、牛乳と卵を使わないためサクッとした食感です。

(3)フランス

焼き菓子は基本的に「ビスキュイ」と呼びます。
ですが、ビスキュイの一種として「サブレ」もあります。

(4)ドイツ

ドイツの代表的な焼き菓子に「レープクーヘン」があります。
ただこれは(1)から(3)とは異なる風味です。
というのも、お菓子の基本材料である小麦粉、卵、砂糖、バター以外に香辛料とはちみつが入っているのが特徴だからです。

では、次に市販の焼き菓子で有名なものを真似したレシピをご紹介します。


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クッキー ムーンライト風レシピ

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溶けるような食感にしたいため、砂糖でなく粉砂糖を使い、コーンスターチを少々加え、あまり焼き色がつかないように低温でじっくり焼きます。

【材料】
薄力粉     80g
コーンスターチ 20g
無塩バター   60g
粉砂糖     40g
卵黄      1個分
塩       少々

【下準備】
・バターを室温に戻しておく
・薄力粉とコーンスターチを合わせて振るっておく

【作り方】
(1)ボウルにバターを入れて木ベラで白っぽくなるまで練り混ぜます。
(2)粉砂糖を(1)に入れて混ぜ、次に卵黄を入れて混ぜます。
(3)ふるった粉類を(2)に一気に入れてサックリと混ぜます。
(4)直径3~5cmの棒状にしてラップに包んで冷蔵庫で1時間寝かせます。

~次の作業に入る前にオーブンを160度にセットしておきます~

(5)包丁で5~7mm厚に切って天板に並べます。
(6)160度のオーブンで15分程度焼きます。

ビスケット マリー風レシピ

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マリーはビスケットなのですが、しっかりした歯ごたえというよりも口の中で溶けるような優しい食感が特徴なので、コーンスターチを多めにしました。

【材料】
薄力粉     60g
コーンスターチ 40g
無塩バター   45g
粉砂糖     20g
牛乳    大さじ1
塩       少々

【下準備】
・バターを室温に戻しておく
・薄力粉とコーンスターチを合わせて振るっておく

【作り方】
(1)ボウルにバターを入れて木ベラで白っぽくなるまで練り混ぜます。
(2)粉砂糖を(1)に入れて混ぜ、次に牛乳を入れて混ぜます。
(3)ふるった粉類を(2)に一気に入れてサックリと混ぜます。
(4)ひとまとめにして広げたラップにのせ、麺棒で3~5mmに伸ばして上からもラップをして冷蔵庫で30分以上寝かせます。
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(寝かせてから麺棒で薄く伸ばすよりも、先に薄くしてから寝かせるほうが子供にも簡単にできます。)

~次の作業に入る前にオーブンを170度にセットしておきます~

(5)型抜きして天板に並べ、フォークで穴を開けます。
(6)170度のオーブンで15分程度焼きます。

まとめ

ビスケット、クッキー、サブレは外国ではあまり意識して区別しません。
お菓子文化の発達している日本ならではであり、良い物なら色々取り入れたがる日本人の習性ではないでしょうか。

日本での区分としては、ビスケットよりもクッキーのほうが砂糖とバターの割合が多くて手作りっぽい。つまり高級感がある。
サブレはクッキーと似ているけど(材料は同じだから)サクッとした食感。
大雑把にいうと、こんな感じですね。

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