冬眠とはどんな状態?人間も可能?どの生き物がする しない?

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冬眠とはどのような状態なのでしょうか。
人間も冬眠可能なのでしょうか。

寒い季節が苦手な娘に、
「人間だって冬眠できたらいいのになー。どうやったら出来るの?」
と聞かれました。
勿論出来ないよね、とは思ったのですが納得させられる根拠が分からず困ってしまいました。

そこで今回は、冬眠の定義や状態、排泄や食事のことや、冬眠する生き物としない生き物の違いなどについて調べてまとめました。

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冬眠とはどんな状態なの?

冬眠は、寒くて食料が不足する冬を生き抜くため体に備わった仕組みで、
体温が外界の気温と同じくらいまで下がって代謝率も下がります。

冬眠する動物の多くは冬眠前に脂肪を体重の約30~40%体内に蓄えて冬眠中の代謝エネルギー源とします。
冬眠中の状態は次のような特徴があります。

  • 体温が外気温に応じて下がる
  • 呼吸数、心拍数も減る
  • エネルギー消費を節約する
  • 2~15日の間隔で目覚めて体温が上がり、排泄後再度眠る(全く排泄しない動物もいる※)

冬眠場所は種によって様々で、次のようなものがあります。

  • ヘビ、トカゲ、亀などの爬虫類→地中や水底の泥の中
  • クマ※1→土を掘って作った穴
  • コウモリ、ヤマネ※2→洞窟や木に開いた穴
higuma
引用元:http://neologic.exblog.jp/i23
※1 クマは少し振動がある程度でも目を覚ますこともあり、冬眠でなく「冬ごもり」という見解もあります。
※2 ヤマネの場合は夏でも食料不足になると急激に体温が下がって冬眠状態になります。

冬眠は人間も可能?出来ないなら理由を教えて!

今のところ、冬眠は人間には出来ません。

ただ、冬眠した人間として世界的な話題になった事例はあります。
これは厳密な冬眠というよりも、極低温状態での生存事例です。

【日本の事例】2006年10月7日~10月31日

六甲山(兵庫県神戸市)で崖から落ちて骨折して歩けなくなった男性が仮死状態で発見され救助されました。
この時は、遭難の2日後から発見日までの23日間意識不明で、水分や食料を一切口にせず、体温約22度、臓器は殆ど機能停止状態でした。
その後、後遺症なく回復したことから、冬眠に近い状態だったのではないかと医師が推測しています。

【スウェーデンの事例】2011年12月19日~2012年2月17日

スウェーデン北部の林道で約2ヶ月間雪に埋もれた車中にいた男性が、通りかかった人に発見され救出されました。
2ヶ月間は食料がなく体温は約31度で、体力を消耗しなかったため生存できたのだろうと医師が推測しています。

コールドスリープの研究段階は?

よくSF小説にコールドスリープ(人工冬眠)という手法が登場していますが、これは、人間の体を低温状態に保って時間経過による老化を防ぐよう冬眠したり冷凍したりする装置やその状態を指します。
ただ、実際にはまだ技術が確立されておらず、救命医療で人体を約1週間コールドスリープ状態に出来るようになった程度です。

それだけでも凄い技術ではありますが、「冬眠したい」という子供の希望には合致しませんよね・・・。

基本的に、恒温動物は体温を維持するためにエネルギー消費が必要で、ずっと眠って食べない状態が続くと目覚めることができず死んでしまいます。
冬眠する動物は基本的に外気温に応じて5度程度まで下がりますが(例外的に、熊の場合は31度程度)、人間も体温が20度程度まで下げることが可能なら冬眠できるといわれています。

ただ、現実問題として、人間の場合は体を強制的に冷やして体温を30度以下に下げると体温を調節出来なくなりますし、体温が20度以下になると心臓停止してしまうのです。
一方、冬眠する動物の場合は体温が5度程度でも生き続け、春になると体を損なわずに元通りの体温に戻ることができます。

残念ながら、人間の体の機能は冬眠に適応できるようにはなっていないのです。


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冬眠はどの生き物がする しない?

食料の点から考えよう

どんな動物が冬眠するかというと、季節によって食料を確保できる量が大きく変動する動物が多いです。
昆虫のような花粉や草、果肉を食べる場合は特に冬に確保できる量が乏しいため、食料が多い時期に脂肪として体内に蓄積しておき、冬は眠って過ごすものが多いです。
例外的に、シマリスのように体脂肪でなくドングリ等を蓄えておいて冬眠中に時々起きて食べるような動物もいますが、こういうタイプは少ないです。

動物は体が小さければ小さいほど体の表面から逃げる熱が多くなりエネルギー消費が激しくなります。
ですが、冬の寒い時期を乗り切るためには、より多くのエネルギーが必要なのに食料を得るのは困難です。
また、寒い中で体温を高く維持するのも難しいことから、冬眠状態で冬を乗り切るようになったと考えられています。
哺乳類では小さい動物が多いのですが、例外的に大型のクマも冬眠します。

体温調節の点から考えよう

冬眠を体温調節の点から考えると、動物には変温動物恒温動物の2種類があるのですが、次のようになります。

  • 体温が外気温によって変動する、変温動物(爬虫類、両生類)は全て冬眠します。
  • 体温が外気温に影響されない恒温動物では、鳥類は冬眠しません。
  • 哺乳類は冬眠するものとしないものがあります。

具体的には、哺乳類では次のような種が冬眠します。

冬眠する哺乳類

アナグマ、ヒグマ、ツキノワグマ、ホッキョクグマ(メスのみ)、ヤマネ、コウモリ、シマリス、ハリモグラ、ハリネズミ、ハイイロショウネズミキツネザル、ゴールデンハムスター等

ですが、同じ科の動物でも種によって冬眠するかしないかが異なるものもあり、例えばリスでは、シマリスは冬眠しますが、エゾリスは冬眠しません。

さいごに

人間も冬眠できればいいのに、と思う人もいるかもしれませんが、
人間は冬も食べ物に困らないし、脂肪などを蓄えて眠り続ける必要がないから無理なんですよね。

将来的に宇宙へ移住などが出来るようになる頃には、もしかしたらコールドスリープ技術によって
冬眠することも可能かもしれませんが、私たちの生きている間には難しそうですね。

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