テフロンとは?フライパンに使うと有害なの?安全に使うコツは?

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テフロンとは何か、その正体をご存知ですか?

と訊かれて、正確に答えられる人は案外少ないです。
多くの人がフライパンを買う時に選ぶのがテフロンなのですが、「食材がくっつきにくく、焦げにくい」という理由で購入するのであり、どんな物質で作られているのかを知らないのですよね。

実は私もそんなタイプの一人でした。

だから、

「テフロンって体に有害だから使っちゃ駄目なんだよ!」

と言われると使うのを躊躇して、使いにくい鉄鍋に走って上手に使いこなせず悩んだり、

はたまた、

「テフロンが有害なんてウソウソ!安全なんだよ~!」

と言われると、

大丈夫なのかも・・・?とテフロンに戻ってみたり。

実際、どっちが本当なのでしょうか。
今回は、そもそもテフロンとは何か、危険とか安全とかの見解がどこからきているのか、実際はどうなのか、安全に使うコツはあるのか等を調べてまとめました。

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テフロンとは何のこと?

テフロンは、フッ素樹脂の一種です。
今は「テフロン」という名前が一般的になっていますが、元々アメリカのデュポン社が開発したポリテトラフルオロエチレン(PTFE)のフッ素樹脂加工の商品名です。このポリテトラフルオロエチレン(PTFE)は化学的に安定性があり、熱や薬品、摩擦等に強いし、様々な粘着物質に付きにくいし、もし付いた場合でも簡単に剥がせるという特性があります。

今は商標登録されたブランド名となっているため、デュポン社でしかテフロンという名称は使えないことになっています。ただ、一般消費者は細かいことを知らないので、フッ素樹脂でコーティングしたフライパンはテフロンと呼んでしまっていることが多いです。

では、他社の同じようなフライパンの呼び名は、というと「フッ素加工」「フッ素樹脂」等のような言い方をしたり、デュポン社と同じように別の名で商標登録している製品もあります。
例えば、旭硝子社ではフッ素加工のPTFE等を「フルオン」として商標登録していますし、ダイキン工業ではPTFEを「ポリフロン」として商標登録しています。

フライパンのテフロンが有害という説は本当なの?

多くの人が「テフロンは有害」という説を一度は耳にしているはずですが、この説は、2003年アメリカ合衆国において「テフロンの製造工程に使われるパーフルオロオクタン酸(ペルフルオロオクタン酸・PFOA)が発がん性物質である可能性が高い」ということが発表されたことから広まりました。これが発端でデュポン社は地元住民から訴えられて賠償するという事件もありましたが、最終的に、将来的にこの物質を製造工場から出さないなどの対策をすることになりました。

ところでテフロンはデュポン社の商標ですが、世界でフッ素樹脂を製造している会社はこの一社だけではありません。そして、他の世界の主要フッ素化学メーカーがこのニュースを受けて、2015年末までにPFOAを全廃することを目標に掲げて研究を重ねたのです。日本の主要メーカーであるダイキン工業や旭硝子なども研究開発を行い、現在は製品化されています。
ご心配な方は次のリンク先の記事をご確認ください。
 
ダイキン工業 フッ素化学製品におけるPFOA全廃に向けた進捗状況(2012年12月21日)
旭硝子 フッ素系撥水撥油剤「アサヒガード®Eシリーズ」/フッ素樹脂「Fluon®PTFE Eシリーズ」

そもそもPFOAというのはフッ素樹脂そのものではなく、フッ素樹脂を製造するための補助剤なのですよね。
ただ、自然界に存在しない化学物質であり安定性が高いことから、逆に「自然界で分解されにくい」。つまり「人体に入ると排出されにくいため毒性が高いのではないか」という懸念があったのです。
最終的には「発がん性物質である可能性が高い」というだけで断定されていないようですが、疑わしきは排除する、ということでPFOAを排除した結果、現在のフッ素樹脂加工製品は「安全なもの」という位置づけになっています。
(ただ、日本製で上記メーカー等の製品なら安心ですが、中国製などはPFOAの扱いがどうなっているのか分からないため、安全かどうか不明です。)


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テフロンを安全に使うコツとは?

じゃあ、テフロン(フッ素樹脂)は絶対に安全なの?と訊かれると、そうですよとは言い切れない部分があります。
テフロンの構成物質であるポリテトラフルオロエチレンそのものは毒性がありませんし安定した性質がありますが、高温になった場合には注意が必要なのです。

高温になった場合についてご説明すると、

・約260度になると劣化が始まります。
・約350度以上になると分解してしまいます。
・分解された物質が人体に入った場合、インフルエンザのような熱の症状に陥る可能性があると言われています。

こんな症状だけ聞くと恐ろしくなるのですが、フライパンの正しい使い方をしていれば問題ないです。
私達がフライパン調理する場合、大抵最初に油を敷きますよね。この油は約200度で焦げ始めて煙が出てきます。そして、肉などを焼いたり揚げたりする場合の温度は高くても230度程度です。260度という温度はかなり高いので普通だったらあり得ないのですね。

でも、実はそれ以上の温度になる可能性というのはあります。
それは、

空のままで火にかけっぱなしにする

というケースです。
通常フッ素樹脂の場合は空焚きしてはいけないものですが、ついうっかり、やってしまうことってあるのですよね。
それが3〜4分続くと劣化温度である260度以上になってしまい、フッ素樹脂が傷むことに繋がるのです。

ただ、研究によると空焚きによる煙には毒性が低いという結果が出ているそうですが、それでもフッ素樹脂が傷むのですから、注意しておくべきですね。


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さいごに

テフロンのフライパンは体に良くないのでは?と考える人もいますが、実はテフロンはフライパンだけに使われているのでなく、ホットプレートや電気ポット、炊飯器等様々な電化製品に使われています。以前テフロンの危険性についてニュースになった後、日本のメーカーは研究を重ねて有害性物質を使わない方法で製品を作るようになっています。

ただ、空焚きすると高熱で劣化や分解が進んでテフロンが傷む可能性が高いので、くれぐれも空焚きはしないことが大切です。やはりテフロンというのは便利なので、上手に使っていきたいものですね。

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