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ナチュラルクリーニングで重曹洗濯は効果なし?おすすめ洗濯方法は?

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ナチュラルクリーニングの代表的なものといえば重曹ですよね。
重曹は万能アイテムだと重宝されていますが、洗濯にも使えるのでしょうか。

実は、以前ジャージの洗濯について調べた時に「重曹も使える」というネット情報があり、
「あれっ?重曹って洗濯にも使えるのかなあ?」
と自分の記憶と違うことが書かれており、疑問が生じました。

そこで今回は、

・重曹だけで洗濯すると効果はどうなのか
・ナチュラルクリーニングでおすすめの洗濯方法は何か

ということを中心に、重曹以外の類似アイテムであるセスキ炭酸ソーダ、酸素系漂白剤、炭酸ソーダ等を含めて調べてまとめました。

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ナチュラルクリーニングで重曹洗濯は効果なし?

残念ながら、重曹は洗濯に不向きなアイテムです。

重曹は万能だと思い込んでいる人が多いのですが、洗濯に関してだけは、活躍できる性質がありません。

というのも、重曹は、

  • 水に溶けにくいし、
  • 弱アルカリ性だからアルカリが「弱い」し、
  • 油脂の乳化が苦手だし、
  • タンパク質の分解も下手。

このように、洗濯をしようとすると、苦手な性質ばかり出てしまうのです。

アルカリ性は皮脂汚れに強い特性があるのですが、これは皮脂やタンパク質をじわじわ溶かして汚れを落とす作用があるからです。でも、アルカリ性のph値が大きいほど強いので、弱アルカリ性である重曹だと分解する力が乏しいのです。

ちなみに、代表的なアルカリ剤のph値は以下の通りです(1%水溶液の場合)。

  • 重曹→pH8.2
  • セスキ炭酸ソーダ→pH9.8
  • 酸素系漂白剤→pH10.5
  • 炭酸ソーダ→pH11.2

ということで、皮脂汚れを落とす効果は、強い順に炭酸ソーダ、酸素系漂白剤、セスキ炭酸ソーダとなります。少なくともセスキ炭酸ソーダのph9.8以上は必要とされていて、重曹の汚れ落とし効果は圏外です。そのため、重曹でいくら長時間浸け置きしても皮脂汚れをきれいに落とすことは難しいです。

→参考サイト:ニセ科学と石けんの諸問題「重曹の科学と重曹電解水について

では、重曹洗濯に効果なし、と分かったところでナチュラルクリーニングの洗濯洗剤について確認していきましょう。


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ナチュラルクリーニングの洗濯洗剤は何が良いの?

ナチュラルクリー二ングでおすすめのアルカリ剤は、セスキ炭酸ソーダか炭酸ソーダです。(名前が似ているので紛らわしいのですが、セスキ炭酸ソーダと炭酸ソーダは別物です。)

 

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既にお話ししましたが、アルカリ剤には重曹、セスキ炭酸ソーダ、酸素系漂白剤、炭酸ソーダがあるのですが、ph値の強い酸素系漂白剤は通常の洗濯目的では使われないことが多いです。この理由としては、酸素系漂白剤はアルカリ剤としての効果よりも「色素を分解して無色の物質に変化させる」という漂白剤としての効果を期待されることが多いからです。

酸素系漂白剤はセスキ炭酸ソーダや炭酸ソーダと異なり水に溶けにくく、40度から50度のお湯で溶かすと効果が期待できるというのがポイントなので、それなら水にサッと溶けて使えるセスキ炭酸ソーダや炭酸塩の方が便利なのですよね。

ただ、酸素系漂白剤にも皮脂汚れ等を分解するアルカリ洗剤としての使い方があります。この場合はお湯でなく普通の水に20分程度浸け置きして洗濯すれば大丈夫です。

コスパを考えると炭酸ソーダのph値が一番強くて安くて少量で済むためオススメですが、ph値が強いため、直接手で触ると手がヌルヌルになります。炭酸ソーダを使って手洗いする場合、必ず手袋をつけて行うようにしてください。
(ちなみに、炭酸ソーダはあまり店頭での販売はなく、主にネット通販での購入になります。)

【アルカリ剤の名称について】
アルカリ剤4種類は様々な名称があり間違えやすいのでご注意ください。
ここで名称をまとめておきました。

  • 重曹=重炭酸ソーダ、重炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム
  • セスキ炭酸ソーダ=アルカリウォッシュ、セスキ炭酸ナトリウム、テトラトリタ炭酸ナトリウム(炭酸塩と重曹が1対1で構成される複塩のこと。)
  • 酸素系漂白剤=過炭酸ソーダ、過炭酸ナトリウム
  • 炭酸塩=炭酸ソーダ、炭酸ナトリウム

■4種類のアルカリ剤について詳しく知りたい場合は以下のページ(目次)から知りたいページに入って読んでください。
→石鹸百科:石鹸生活のアイテム事典(基本的な性質やシーン別の使い方等)

■まとめの比較表はこちらが見やすいです。
→石鹸百科:重曹・セスキ・炭酸ソーダ(炭酸塩)の比較

では次に、ナチュラルクリーニングの洗濯方法についてお話しします。


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ナチュラルクリーニングの洗濯方法

【分量】
セスキ炭酸ソーダの場合:水30Lに対して 大さじ1(約20g)程度
炭酸ソーダの場合:水30Lに対して 大さじ1/2(約8g)程度

【手順】
(1)洗濯物と水を入れた中に粉を入れます。
水に溶けやすいため、入れるだけで溶けていきます。

(2)汚れが気になる部分を石鹸で下洗いして、石鹸分をさっと濯いで落とします。

(3)洗濯機に入れて、約1分攪拌して、3時間以上浸け置きします。
アルカリ剤は長時間浸け置きすることで汚れをジワジワ落としていくため、最低でも3時間欲しいです。ただ、酸素系漂白剤をアルカリ洗剤として使う場合は、20分程度浸け置きすれば大丈夫です。(化学繊維等の場合、長時間浸け置きすると傷んだリする場合があるのでご注意ください。)

(4)洗濯機で「洗い」を3分間行います。
(浸け置きすることで汚れが落ちやすくなっているため、その後の「洗い」の時間は3分間程度で十分なのです。)

(5)すすぎを1回だけ行います(1回で大丈夫です。)ふんわりさせたい場合はクエン酸(小さじ1~2)を水で溶かしたものを柔軟剤代わりに入れましょう。
セスキ炭酸ソーダや炭酸ソーダ、酸素系漂白剤等のアルカリ剤で洗濯すると、洗い上がりがゴワゴワする傾向があります。これを緩和させるために、酸性であるクエン酸を少し、すすぎの際に柔軟剤代わりに入れるとアルカリを酸で中和することになり、多少ふんわり仕上がります。

重曹洗濯で煮る方法は?

話を戻しますが、重曹は洗濯には向かないという話をしましたが、実は1つだけ使える方法があります。それは、重曹を熱湯に溶かして使うということです。(煮洗いも同じ効果があります。)
この理由は、重曹に熱を加えるとアルカリ度の強い炭酸ソーダに変化するからです。これは中学2年生の理科の科学実験で習う化学反応の1つです。下記のサイトや動画で実験に関する説明があるのですが、「炭酸水素ナトリウム=重曹、炭酸ナトリウム=炭酸ソーダ」と読み換えると分かりやすいでしょう。

■参考サイト→中学理科の電子教材:中2化学 炭酸水素ナトリウムの熱分解

■参考動画
  ↓

さいごに

重曹はナチュラルクリーニングの代表的なアイテムですが、洗濯だけは効果がありません。(熱湯で溶かせばアルカリ性が強くなるため使えますが手間がかかるし熱に弱い繊維もあるので、あまりおすすめしません。)
重曹は洗濯に無理に使おうとせず、得意分野である研磨剤、鍋の焦げ落とし、消臭、入浴剤などのような目的で使うべきです。

洗濯にはセスキ炭酸ソーダや炭酸ソーダがおすすめです。ただ、どちらの場合もアルカリ剤の特性として、汚れをゆっくり溶かしていくため、最低30分浸け置きしてから洗う方が良いでしょう。

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