シリコン | ちょっとした工夫で心豊かな生活を https://richlife100.com 個性的な発想をする主婦の、ちょっとした工夫綴り。お悩み解決のヒントになれば幸いです。 Wed, 05 Oct 2022 13:27:46 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=5.8.7 72345923 シリコンの臭い取りに何が効果的?重曹とクエン酸で分かった意外な事は? https://richlife100.com/9563.html https://richlife100.com/9563.html#respond Thu, 09 Apr 2020 13:25:14 +0000 https://richlife100.com/?p=9563 シリコンの臭い取りに何が効果的?重曹とクエン酸で分かった意外な事は?はブログ、ちょっとした工夫で心豊かな生活をに掲載された記事です。

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シリコン型ってこんなに臭いが強烈なの!?

作ったマドレーヌにシリコン型の臭いがついちゃった!

このように、シリコン型の臭いで困っていませんか。

今回は、

・シリコン型の臭いの原因
・シリコン型の臭い取り方法
・我が家で困ったシリコン型の、臭い取り具体例

以上について、実際に煮沸や重曹、クエン酸などを使って試した結果と、その後の意外な顛末についてご紹介します。

シリコンの臭いが気になる原因は?

シリコン型が臭い場合、その原因はシリコン型を作る際に使った加硫剤のニオイが原因です。

シリコンゴムは基本的に「無味無臭」の物質です。
他のゴム(天然ゴムや合成ゴムなど)はゴム臭があるので苦手な人も多いですが、シリコンゴムにはゴム臭がありません。だから、キッチン用品などに沢山使われているんですよね。

ちなみに、ゴムといっても原材料は合成とシリコンで違います。

【主な原材料】
・合成ゴム→石油(ナフサ)
・シリコンゴム→珪石(鉱石の一種)

ということで、お菓子作りに使うシリコン型は石油じゃなくて天然鉱石の一種と分かると安心しますよね。

シリコンに加硫剤を入れる理由は?

ところで、シリコンの加工をする際、なぜ加硫剤を加えるのでしょうか。

それは、シリコンにゴム弾性を持たせるためです。
そして、その加硫剤にニオイがある場合、シリコンゴムの完成品にもニオイがつきます。

ですが、加硫剤のニオイに対する考え方は製造メーカーによって異なり、ニオイ対策をする会社とそうでない会社に分かれています。また、ニオイ対策する場合は以下の2つどちらかの方法で行います。

・二次加硫(熱処理)を行う
・ニオイの少ない加硫剤を使う

二次加硫を行うとニオイをかなり軽減できるのですが、これを行わない場合や、一応やるけどじっくり時間をかけない場合にはニオイが残ることもあります。

参考記事:シリコンゴムは無味無臭(ゴム簡易型試作「TR工法」の合同会社TPMカンパニー)

シリコンの臭い取りは何が効果的?

シリコン型の臭い取りは貝印株式会社によると、以下の4つの方法があります。
いずれの方法も、一度きれいに洗剤で洗ってから行います。また、臭いがなかなか落ちない場合には数回繰り返すと減っていく、と言われています。

(1)重曹(大さじ1)、お酢(大さじ1)、熱湯(1L)で約1時間浸け込む
(2)緑茶の出がらし(約60g)、熱湯(1L)で1時間浸け込む
(3)レモンの搾り汁(1個の半分量)、レモン皮(細かく刻む)をシリコン型に入れて電子レンジで加熱する(約3分間)
(4)お湯と、お酢またはクエン酸(お湯に対して約10%の割合)で半日程度浸け込む

参考サイト:
シリコーン焼き型に関するよくある質問(貝印株式会社)

シリコンの臭い取りで重曹やクエン酸は効果あるの?

我が家で実際に臭いが酷かったので上記の方法を試してみました。

レモンの搾り汁とレモン皮

最初に使ってみたのはレモンです。


(1)レモンを半分に切って搾った汁を均等にシリコン型に入れ、
(2)搾り終えたレモンの皮の表面(黄色い部分)を剥き、適当に細かく切ってシリコン型に入れ、電子レンジで3分間加熱しました。

3分間加熱すると水分が飛んでしまいますが、レモンの爽やかな香りが電子レンジの中から漂ってきます。

ですが、レモンを洗い落としてニオイを確認すると、レモンの爽やかな香りにシリコンの臭いが混じったような、複雑なニオイがありました。

これを何度かやると効果がもっと出るのかという気もしましたが、電子レンジで再度3分間も加熱し続けることに対して心配になったので、ここで終了して別の方法を試すことにしました。

(具体的に言うと、3分間も加熱すると水分が蒸発してレンジ内が水蒸気だらけになるし、シリコン型もかなり熱くなるし、レモン汁の濃厚なベタベタがシリコン型に付着していたのです。)

重曹、お酢、熱湯

重曹は別記事でお話しした汚れ落としの際に一度使ったのですが、それでも臭いが消えなかったので、お酢と組み合わせて熱湯で1時間ほど浸け込んで放置してみました。


この方法の方が、レモンを使うよりも手間が少なくて簡単です。

重曹(アルカリ性)とお酢(酸性)を一緒に入れると泡がたくさん出てきますが、これは特に問題ありません。

そして、1時間浸け込んでから取り出してすすいだところ、ほぼシリコンの臭いは無くなっていました。

その後の意外な顛末

ただ、再度そのシリコン型を使ってお菓子作りをしたところ、

シリコンの臭いがまた出てる!消えたと思ったのに~!?

という展開になってしまいました。使う前にきちんと臭いを取り除いたと思ったのですが・・・。

ただ、懲りずにその後も何回かシリコン型でお菓子作りをしたところ、以下のことに気づきました。

  • 電子レンジ加熱→シリコンの臭いが気にならないし、食べたお菓子も気にならない。
  • 電気オーブンで焼く→シリコン臭が出るし、食べたお菓子にシリコンのような味がする。

では、シリコンを使う焼き菓子の場合はオーブンよりも電子レンジの方が良いのか、と悩んだのですが、ここで更にオーブンの温度設定を変えてみることにしました。すると、以下のようになりました。

  • 180度のオーブンで焼く→シリコン臭と味が気になる。
  • 170度のオーブンで焼く→シリコン臭と味が、全く気にならない。

この実験から、シリコンの加熱温度に問題があったのではないかという推察ができます。

別記事で「耐熱温度は200~230度の商品が多い」と書いたのですが、電気オーブンで180度の温度設定の場合、オーブンによっては温度がもっと上がり、シリコン型に影響が出てしまうのかもしれません。

ですので、オーブンを使った際にシリコン臭が気になる場合は、容器をよく洗うことも重要ですが、それ以外に、オーブンの温度を少しだけ下げてみると臭いが気にならなくなるかもしれませんよ。

ちなみに、同じブタの型で探したら、今は下のような商品がありました。

このページを見て素晴らしいな、と思ったのは、

原材料が高品質のリキッドシリコン100%で、その製造過程で長時間熱処理することによって不純物を除去するため、ニオイがなく、食品にも安心して使える。

という内容が書かれているのです。

もし、これから購入するのであれば、このようなことを確認してから買う方が良さそうですね。

シリコンの臭い取り まとめ

シリコン型を使ってお菓子作りをする場合、臭いが出たり、お菓子に臭いが付く可能性があるので、もしこれから購入するのであれば臭い対策をしているシリコン型の方が良いでしょう。

また、実際に使って臭いで困っている場合は今回ご紹介した方法で試してみてください。我が家の場合は1、2回程度では不十分で、何度も重曹とお酢と熱湯で浸け置きしたところ改善できました。

(4つの方法全部を試してみたわけではありませんが、いずれの方法もシリコンの製造メーカーが紹介している方法なので信頼できる方法だと思います。ご自身がやりやすい方法で試してください。)

また、オーブンで焼く場合、温度設定が高すぎて消えたハズの臭いが再度出てくる可能性もあります。その場合には、オーブンの温度をレシピの温度よりも10度下げて(180度→170度)焼くと臭いが軽減できますよ。

シリコンの臭い取りに何が効果的?重曹とクエン酸で分かった意外な事は?はブログ、ちょっとした工夫で心豊かな生活をに掲載された記事です。

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シリコン型の洗い方は?ベタベタや細かい汚れをきれいに落とすには? https://richlife100.com/9546.html https://richlife100.com/9546.html#respond Sat, 04 Apr 2020 13:02:35 +0000 https://richlife100.com/?p=9546 シリコン型の洗い方は?ベタベタや細かい汚れをきれいに落とすには?はブログ、ちょっとした工夫で心豊かな生活をに掲載された記事です。

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シリコン型はお菓子作りに便利ですが、細かい部分に汚れが残ったりして面倒ですよね。
また、洗った時にはきれいになったと思ったのに、後からベタベタ油が出てくるような感じがすることもよくあります。

今回は、シリコン型の洗い方で、ベタベタや、溝など細かい部分の汚れをきれいに落とす方法についてお話しします。

シリコン型の洗い方は?

シリコン型の洗い方は、基本的に柔らかいスポンジ、台所洗剤、熱湯があればOKです。

ただ、シリコン型はかなりデリケートな素材なので、洗う前に次の注意事項だけは理解しておきましょう。

洗う際の注意事項

シリコン型を洗う際に、硬いスポンジや研磨剤などを使ってはいけません。

シリコン型は柔らかくて傷つきやすいので、硬い素材を使うと傷ついてしまう可能性があります。もし傷ついたら、そこから水分が入ってシリコン型が使えなくなるのです。
ですので、洗う際には柔らかいスポンジを使いましょう。

乾燥させる際の注意事項

シリコン型を乾燥させる際に、オーブン等で空焚きしてはいけません。

オーブンや電子レンジで空焚きすると素材が傷む可能性があります。
ですので、洗った後に乾かす際には自然乾燥させるか、布巾で水気を拭きとりましょう。ただ、シリコン型は多少水気が残っても錆びついたりしないので、完璧に拭かなきゃ、と気負わなくて大丈夫です。

保管時の注意事項

シリコン型を保管する際には、ほこりが多い場所で保管してはいけません。

シリコン型はほこりが付きやすいです。
そのため、保管する際には、乾いたのを確認してからビニール袋などに入れて保管しましょう。

では次に、具体的な洗い方をお話しします。

シリコン型のベタベタをきれいに落とす方法は?

シリコン型は時間が経つとベタベタになってしまう傾向があります。
これは、洗ったように見えてもシリコンの中には落としきれない油脂が入り込んでいて、それが時間の経過とともに表面に出てくるから、と言われてます。
そこで、シリコン型を洗う際には以下の手順で洗うのがおすすめです。

【シリコン型の油汚れを落とす手順】

(1)表面の汚れを落とす
(2)奥に入り込んだ油を浮かせる
(3)すすぎ洗いをする

では1つずつ詳しくお話ししていきます。

表面の汚れを落とす

最初にボロ布等を使ってシリコン型の表面についている汚れを拭き取り、軽く洗剤で洗います。
最初からお湯等で洗っても良いのですが、お湯を使うと油汚れが広がるし、水道代もかかるので、最初に拭き取ってしまう方がおすすめです。

奥に入り込んだ油を浮かせる

シリコンは油が大好きで中の方に油が浸透してしまう傾向があります。そこで、しっかり油を浮かせることが大切です。
油を浮かせる方法としては、

  • シリコン型を熱湯の中に入れて浸け置きする
  • シリコン型に重曹を振りかけて放置する

という方法があります。(油汚れは酸性なので、重曹のようなアルカリ性のものが効果を発揮するのです。)

ですので、上記2つのうちどちらかを試してみましょう。
もしそれでもまだ油が残っている場合はもう一度繰り返すか、もう一方の方法でやるか、

  • 鍋に熱湯と重曹を入れ、そこにシリコン型を入れて浸け置きする

という、合わせ技も効果的です。(この場合の熱湯と重曹の割合は熱湯1Lに対して重曹大さじ2程度にします。)

※熱湯でなく普通のお湯だと油汚れが落ちにくいので、強力な油汚れや生地の焦げつきの場合は熱湯を使いましょう。

すすぎ洗いをする

油がきれいに落ちたら、再度洗剤ですすぎ洗いをしましょう。

シリコン型の細かい汚れを落とす方法は?

シリコン型は細かい凹凸が多いものが多いですよね。
凹凸が多いほど、生地がきれいに落とせず何度も洗い直す羽目になります。

これを簡単に落とすには、以下の2つの方法があります。
どの方法も、一度全体をきれいに洗い、大まかな汚れを取り除いてから行いましょう。

スプレー式台所洗剤を使う

スプレー式台所洗剤は普通の台所洗剤よりも油汚れや細かい汚れに作用しやすいです。

(1)シリコン型を一度洗った後、残った汚れ部分(特に凹凸部分を中心)にスプレー式台所洗剤をシュッと吹き付けます。
(2)数分後に洗い流します。この時、かなりの確率で汚れが落ちますが、まだ残っている場合は数回繰り返してやってみると良いでしょう。

水を凍らせる

(1)シリコン型を一度洗った後、水を入れて冷凍庫で凍らせます。
(2)水を入れる際、細かい凹凸がたくさんある場合は気泡が入りやすいです。気泡があったら楊枝などで突いて空気を抜きましょう(特に凹凸部分を丁寧に。下の画像では、右上の豚の耳などに白い生地が残ったままになっています)。

(3)数時間経って完全に凍ったのを確認したら、裏返しして氷を取ります。

この氷に汚れが含まれているのでシリコン型がきれいになります。(氷は食べずに捨ててください。下の画像では、赤い印のところが取り除いた汚れです。)

水を凍らせる方法の方が、時間はかかるけど一度でスッと汚れが取れるので結果的に楽かもしれません。下の画像は氷を取った後のシリコン型です。

さいごに

シリコン型に油が残ったまま保管していると、次に出したときに「白いカビがついている!?」と慌てることがあります。
この白いカビのような正体は油脂です。

シリコンは油が沁み込みやすいため、油が多い生地を入れたりすると、きれいに洗ったつもりでもなかなか落としきれません。そして、時間が経過すると少しずつ浮き上がってくるのです。これが「白いカビ」のように見えるのです。(実際にはカビではないので捨てなくて大丈夫ですよ。)

油分を徹底的に落とすには熱湯と重曹を使い、
隅っこの細かい部分は水を凍らせる、

というのが手間はかかるけどスッキリ落とせる方法です。ぜひお試しください。

シリコン型の洗い方は?ベタベタや細かい汚れをきれいに落とすには?はブログ、ちょっとした工夫で心豊かな生活をに掲載された記事です。

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シリコン型の耐熱温度は何度まで?オーブンやトースターは使えるの? https://richlife100.com/9533.html https://richlife100.com/9533.html#comments Mon, 30 Mar 2020 14:24:54 +0000 https://richlife100.com/?p=9533 シリコン型の耐熱温度は何度まで?オーブンやトースターは使えるの?はブログ、ちょっとした工夫で心豊かな生活をに掲載された記事です。

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シリコン型の耐熱温度は何度でしょうか。

取扱説明書って読まずに捨ててしまうし、そもそも購入時に耐熱温度なんて気にしない人が多いですよね。

でもそうなると、電子レンジ以外に何に使えるのか分からず、いざ料理をしようと思うと困る事態になります。

そこで今回は、

  • シリコン型は何度まで使えるのか
  • シリコンはオーブンやオーブントースター等でも使えるのか

以上を中心にまとめました。

シリコン型の耐熱温度は何度まで?

シリコンは耐熱性や耐凍性に優れているので、様々な調理器具の素材として使われています。

基本的に調理器具として作られているシリコンだと、耐熱温度が200度から230度という設定が多いです。この温度に幅があるのは、シリコンを作る際の加硫剤の種類や、二次加硫を行うか等によって耐熱性が異なるからです。
ちなみに、耐冷温度についてはだいたいどの商品も-40度となっています。

実際の商品の耐熱温度は製造メーカーやシリコン型の使用目的によっても若干異なっています。

例えば、貝印では、


このリラックマのグミ型は耐熱温度200度、耐冷温度-40度ですが、


このリラックマのチョコ型も耐熱温度200度、耐冷温度-40度です。

また、

同じ貝印ですが、このマフィン型は耐熱温度230度、耐冷温度-40度となっています。


こちらの貝印のマフィン型は耐熱温度210度、耐冷温度-40度です。

また、我が家で以前購入したフィナンシェ型は別の製造メーカーで、耐熱温度250度、耐冷温度-40度でした。

お菓子作りの焼き菓子の場合は180度に設定することが多いので、耐熱温度200度以上であれば問題ないでしょう。

シリコン型にも色々な種類がある!

ただ、シリコン型によっては「長時間(20分以上など)加熱しないように」という注意書きがある商品もあります。これは用途が違うからなのですよね。

シリコン型は上記を見ても様々なお菓子型として使われますが、マフィンのように高温になるもの、グミやチョコのように高温にならないもの等があるし、また、それ以外にお弁当のおかず入れとして使う容器もあります。

ですので、もし用途が分からなくなっているシリコン型がある場合は、一度何の目的の型なのか(焼き菓子用か、それ以外か)を確認しておきましょう。くれぐれも、用途にあった使い方をすることが大切です。

シリコン型はオーブンで使えるの?

シリコン型が使えるか、使えないかは以下のようになっています。

【シリコン型が使えるもの】
○ 電子レンジ
○ オーブン(電気)
○ 冷凍庫

【シリコン型が使えないもの】
× ガスオーブン
× オーブントースター

※電気オーブンは使えるけど、ガスオーブンやオーブントースターは使えません!

ガスオーブンが使えない理由は?

ガスオーブンが使えない理由としては、シリコンがガスの火に直接触れる可能性があるからです。

ガスオーブンは電気オーブンと異なり、炎を使って加熱する仕組みです。(電気オーブンの場合は赤外線による加熱です。)
シリコンが直火に触れなければ大丈夫という見解もありますが、これは使用するシリコン型の大きさ、高さによりますし、生地を入れて加熱すると膨張して直火に触れてしまう可能性もあります。電気オーブンよりも火力が強いし直火に触れると大変危険です。このように考えると、製造メーカー側としては使用OKとは言えないのです。

ですので、どうしても使いたい場合には自己責任になることを十分考えて使わなければなりませんし(私も決してお勧めしません)、庫内のスペースが十分に確保できて(シリコン型から熱の出る箇所までの距離。膨らむ場合等も充分に考慮すること)、くれぐれも直火に触れないようにしなければなりません。

ただ、実際には、ガスオーブンを使う時に外窓から中の状態を見るのは困難なので、シリコン型でガスオーブンを使うというのは現実的ではありません。

シリコンがオーブントースターで使えない理由は?

オーブンとオーブントースターは似ているように見えますが、やはり仕組みが違うのでシリコン型は使えません。

オーブントースターが使えない理由としては、

  • スペースの問題・・・直火との距離が近すぎる
  • 温度調節の問題・・・高温になる可能性が高いし、庫内温度が確認できない

この2つの問題があります。

スペースの問題

オーブントースターはオーブンと違って庫内が狭いです。直火がシリコン型に直接当たってしまう可能性があります。直火がシリコン型に当たると燃える危険性があるので使えません。

温度調節の問題

オーブントースターはオーブンと同じような熱線に見えますが、実際には違います。
ニクロム線で直接生地に熱を当てて焼くため、近い箇所が熱く、焦げやすいです。庫内の熱さは均一でなく、一番熱いところで250度から300度程度になってしまう箇所もあるのです。そうなると、耐熱温度が200度から230度程度のシリコン製品だと使えませんよね。

ちなみに、電気オーブンは赤外線でじっくり外側から生地を温め、その結果「焼く」という状態になります。庫内の熱さは多少差があるものの、極端に熱くなったりせず、温度設定通りの温度と考えて問題ありません。

シリコンを加熱した際に発生する物質について

シリコンは150度程度なら安定していますが、200度まで加熱すると環状シロキサン(シリコンが分解して生成した時に発生する物質。200度だとガスの状態)が発生するという実験結果が出ています(平成24年、神奈川県の調査に基づきます※)。

環状シロキサンは今のところ有害性が認められていませんが、あまり好ましいものではないので180度以上で加熱しないよう注意した方が良いでしょう。

参考資料:調理器具に用いられているシリコーン(概要)平成25年6月17日(内閣府 食品安全委員会)

※2022年4月4日追記
この記事を書いた時には神奈川県の調査資料リンクを貼ったのですが、現在はリンク先が削除されたため、信頼できる資料として上記内閣府リンク先に貼替しました。

シリコン型の欠点は?

シリコン型は熱に強い、人体に悪影響がない、様々な形に出来る等の長所がありますが、その反面欠点もあります。
お菓子作りをする上で知っておきたいシリコン型の欠点は、熱伝導率の悪さです。

熱伝導率が悪いため、シリコン型で焼き菓子を作るときれいな焼き色がつきません。きれいな焼き色をつけたい場合はシリコン型でなく熱伝導率の良い「ブリキ型」を使う方が良いでしょう。(ただし、ブリキ型は電子レンジでは使用できませんのでご注意ください。)


このマフィン型は「マフィン型」のベストセラー1位となっていて高評価です。ブリキ型(鉄製)ですが、表面にシリコン加工があるため、焼いたマフィンを取り出すのがやりやすいと評判です。

シリコン型のまとめ

シリコン型は電子レンジか電気オーブンを使いましょう。
また、耐熱温度は200度から230度となっているものが多いのでお菓子作りで180度程度であれば問題ありません。

ですが、シリコン型の中には、お弁当のおかず入れとして使う容器や、グミ型、チョコ型などの加熱しない用途の型もあり、その場合には長時間(20分以上など)加熱しないように、という注意書きがある商品もあります。
ですので、出来れば購入時に「マフィン型」など焼き菓子用か、それ以外かというのを確認しておくことをおすすめします。

シリコン型の耐熱温度は何度まで?オーブンやトースターは使えるの?はブログ、ちょっとした工夫で心豊かな生活をに掲載された記事です。

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