中秋の名月なぜきれい?スーパームーンや十三夜はいつ?楽しみ方は?

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中秋の名月はとても綺麗ですよね。
でも、なぜきれいなのか、他の時期の月との違いをご存知ですか。

今回は、中秋の名月以外でお月見におすすめの月はあるのか、スーパームーンや十三夜がいつなのか等を調べてみました。

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中秋の名月はなぜきれいなの?

春夏秋冬の中で秋の月が一番美しいとされていますが、これは天体や天候の関係もあります。

(1)月の高さ

月の高さは太陽の高さと逆になるため、夏は月の位置が低すぎ、冬は高すぎとなります。
月の位置が低いと地上の明かり等が邪魔できれいに見えないことが多いですし、高い位置の場合は邪魔な物はないのですが、長い間月を見上げていると首が辛くなってしまうという難点があります。
そのため、高すぎず低すぎない、春と秋がちょうど良い高さになるのです。

(2)気候

春は暖かく秋は涼しく外で観賞するにはちょうど良い気温です。
一方、夏は暑すぎるし虫が多く、冬は寒すぎて外で観賞するのは難しいです。

(3)湿気

春夏は空気中の水蒸気が多く月が霞んでぼんやりとしか見えないことが多いのですが、秋冬は水蒸気量が少ないため空気が澄んで月がはっきりと見えることが多いです。

以上の要素を考えると、秋が最もお月見に適している季節なのです。

中秋の名月とスーパームーンの違いは?いつ?

こちらの記事でお話ししましたが、中秋の名月は満月ではなくその前後の日のことが多いです。
そして、2015年の中秋の名月も9月27日であるのに対して満月は9月28日となります。

中秋の名月は美しいとされていますが、実は、この翌日の満月はスーパームーンと呼ばれる月で、天体ファンに注目される月です。

スーパームーンとは?

スーパームーンとは、月が最も地球への接近したときに満月か新月になる現象や月そのものをいいます。
月は地球の周りを楕円軌道で動いているので一定の距離ではなく遠くなったり近くなったりするのですが、月と地球の距離は最も遠い場合40万6000km、近い場合に約35万7000kmとなり、約5万kmの差が生じているのです。

スーパームーンの特長は大きさと明るさで、月が最も小さい時と比べると、大きさは14%増、明るさは30%増といわれています。
また、スーパームーンは約412日に1回なので、その年によって時期が異なります。

スーパームーンという言葉は星の関係ですが、天文学用語ではなく、占星術が由来で、地震が起こる等の災いがあるという説があるのですが、実際には裏付けがなく、潮位の干満の差が多少大きい程度しかないと考えられています。

というわけで、スーパームーンの楽しみ方は、日本古来の伝統とは全く異なるので、中秋の名月のように団子やすすきを飾ったりしなくて構いません。

スーパームーンはいつ見るのがおすすめ?

満月の正確な時刻は2015年9月28日(月)午前11時51分と昼間の明るい時間帯です。
ですので、観賞時間は当然日没後になりますが、スーパームーンを楽しむなら是非「大きさ」と「明るさ」に注目してみてください。
おすすめの時間帯は次の通りです。
・大きさ・・・月の出の直後
・明るさ・・・周囲が暗い時間帯

ちなみに、この日の東京での日没時間は17時30分、月の出は17時40分、薄明18時55分なので、大きさを楽しむなら18時半から19時半頃、明るさを楽しむならそれ以降の時間帯になります。

【アメリカやヨーロッパでは皆既月食!】

日本の満月は昼間で地平線よりも下に月があるため、今回の満月の瞬間を見ることができませんが、時差のあるアメリカやヨーロッパではこの瞬間は夜中の時刻なので、地平線よりも上に満月を見ることができます。
そして、今回は皆既月食となるため、天体観測はかなり見ごたえがあるようです。

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中秋の名月と十三夜の違いは?いつ?楽しみ方は?

日本では旧暦8月15日を中秋の名月として、すすきや里芋をお供えしてお月見する風習があり、「十五夜」「芋名月」と呼ぶこともあります。
それとは別に、旧暦9月13日にも月見をする風習があり、ここでは栗や枝豆をお供えしました。
そのため、「十三夜」「栗名月」「豆名月」と呼ぶことがあります。
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十三夜は十五夜に次ぐ美しさとされており、「十五夜をしたら、必ず十三夜もしなければいけない」という言い伝えのある地方もあるくらいで、このような地域では、どちらか片方しか月見をしない「片見月」を縁起が悪いされています。
月見そのものは中国の中秋節が由来ですが、十三夜の風習は中国になく、日本独特の文化です。

【十三夜の日程】

十三夜の日程は2015年から2020年までの日程は次の通りです。
2015年 10月25日(中秋の名月 9月27日)
2016年 10月13日(中秋の名月 9月15日)
2017年 11月1日 (中秋の名月 10月4日)
2018年 10月21日(中秋の名月 9月24日)
2019年 10月11日(中秋の名月 9月13日)
2020年 10月29日(中秋の名月 10月1日)

十三夜の楽しみ方 お供え団子の数は?

十三夜には中秋の名月と同様に団子を飾ってお月見しましょう。
団子の数は十三夜なので13個となり、1段目に9個、2段目に4個を並べます。

さいごに

中秋の名月以外にも見ごたえのある月はあります。
スーパームーンや十三夜の夜は、ぜひ外へ出て空を眺めてくださいね。

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