派遣の業務内容が話と違うけど契約途中で辞めると損害賠償なの?

仕事のはなし

派遣でようやく自分の希望していた業務に巡り合えたと思ったのに、いざ働き始めてみると、最初に言われていた業務内容と違うことが多く、あまりにも複雑すぎて業務を遂行できず精神的にも疲れ、このまま働き続けるのは無理!
でも、契約途中で辞めると損害賠償を請求される、と聞いたことがあるので物凄い不安です。

あなたはこんな悩みを抱えていませんか。
派遣の場合、期間を定めた契約なので、自分に合わない会社や業務だった場合に続けるのが大変ですよね。
今回は、こんなケースでどのように対処すればいいかをお話しします。

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派遣で業務内容が違う場合はどうすればいいの?

派遣労働の場合は顔合わせで30分程度の職場見学と派遣先担当者との簡単な面談だけで採用が決まるケースが多く、実際に働き始めてから「こんなはずじゃなかったのに!」と感じるケースもあるようです。
私自身も数回派遣業務の経験があるのですが、多かれ少なかれ、顔合わせ時と実際の業務との違いを感じましたし、
「こういう業務は契約の段階で言われていなかったんだけどなあ」
と思うこともありました。

ただ、自分の理想通りの会社なんてどこにもありません。
ですから、多少だったら目をつぶって働けばいいのかな、とも思うのですよ。
だって、「会社の方だって私のことを理想通りの人物が来た!良かった!」なんて思わないだろうし。
だから、優先順位をつけて、我慢できることだったらそのまま見過ごしても良いのだと思います。

ただ、今回のように、業務内容があまりにも違いすぎて自分が精神的に追い詰められている場合は、行動を起こすほうが良いですね。
社会人として失格と言われるかもしれませんが、実際に働くのはあなたなのです。
精神的に追い詰められて体を壊してしまっても、派遣元も派遣先も誰も何もしてくれないのですから。

ただ、業務を始めてまだ2~3日程度では仕事のことも会社のことも分からなくて当然ですし、「この会社で働けない」と結論づけてしまうのは早計です。
まずは、派遣元に相談してもう少し様子を見ながら最初の期間満了まで頑張るか判断していきましょう。


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派遣元への相談

派遣元への相談は次の順にしましょう。

(1)派遣元担当者に現在の状況を伝え、自分が真剣に悩んでいることを相談する
→派遣元が派遣先にあなたのことを伝えて、改善できるか相談してもらえる
(2)相談しても解決できなかったら、派遣元に辞めたい意思表示をする
→契約期間終了で辞めるか、契約期間途中で辞めるかは状況と話し合い次第。

派遣元担当者というのは「営業」ですので、契約期間は無事に派遣社員に働いてもらって円満に契約終了させたいものです。
ですので、いきなり辞めたいといっても引き止められるし、理由が分からなければあなたのことを無責任な人だと感じてしまいます。
そうでなく、辞めたい理由は「業務内容が最初の話と違う」ことが発端なのですから、それを冷静に伝え、合わせて
・業務遂行が満足にできず先方に迷惑を掛けている
・自分自身が先方の要望を満たすことができず心苦しく精神的に参っている

この2つについてしっかり伝えましょう。

実は、派遣会社も派遣先をあまり詳しく知らないまま紹介しているものです。
ポイントが分かれば、それに絞って派遣元担当者が派遣先担当者に様子を伺い、業務内容を改善してもらえそうかなど話し合ってくれます。
そして、これで改善してもらえれば続けることが出来るのですが、小さい会社の場合は正社員を雇う余裕がなくて派遣社員に外部委託する、という方針で業務が定まっておらず何でも依頼してきたり、派遣は即戦力なのだから何でも出来て当然でしょ、と思い込んでいる会社もあります。
ですので、あくまでも私の経験上ですが、小さい会社になればなるほど改善要求は難しいと感じました。

ただ、続けるにしても辞めるにしても「続ける努力をした」ということであなたに対して派遣元も派遣先も責任感のある人物だということは理解してもらえるはずです。
時々「話が違う」と思うと業務開始して3日で無断欠勤して、そのまま連絡不能になってしまった、というケースもあるようですが、ここではきちんと向き合って解決しようとする姿勢が非常に重要なのです。

派遣契約途中で辞めると損害賠償って本当?

ところで、派遣には派遣契約で派遣される会社、派遣期間などの定めをして業務開始となっているため、契約途中で辞める場合、円満に辞められるか、損害賠償請求がくるケースがある、という話もあり、ものすごく不安を感じる人も多いでしょう。

実際に損害賠償を請求する場合は具体的かつ客観的に損害が発生していることが必要なので、単に派遣社員が契約途中で辞めるだけでは損害は発生せず、損害賠償請求ということにはなり得ません。
もしこのようなことを派遣元が言ってくるのであれば完全に脅しですので、今回のケースでは全く恐れる必要はありません。

ただ、実際に契約途中で辞める場合、次の2つの問題があります。

(1)派遣元から次の仕事を紹介してもらえない
派遣社員は契約期間が定まっているのですが、絶対に期間満了しなければならないものではありません。
ただ、途中解約の場合は派遣元からの信用が無くなるケースが多いので、その派遣元から次以降の仕事を紹介してもらえない可能性が高くなります。(どんな事情にしろ、契約期間最後まで業務遂行しないのですから。)

(2)派遣元に対して途中解約書類を提出する
また、今回途中解約することに関しては、解約後に派遣元会社へ行って途中解約の理由などを一筆書かされるケースもあります。
(派遣会社のやり方によってこの辺のルールは異なるので、派遣元の指示に従いましょう。)
まあ、一筆書いたところであなたの経歴に傷がつく、という訳ではなく、単にその派遣会社での「始末書」のようなものなので、これを恐れることはありません。手続きしに行かなければならない、という面倒だけです。

まとめ

派遣労働で「話が違う」というケースは案外少なくないのですが、精神的に追い詰められるまで悩まず、「ちょっと気になる程度」のことでも派遣元担当者に相談していくことが大切です。

派遣には契約期間があるので途中解約はできない、というのが一般的ですが、実際にはお互い無理な場合には途中解約というケースも少なからずあります。
損害賠償を請求されるのは犯罪絡みでなければまずあり得ないので、それは心配しなくて大丈夫です。

今は精神的に辛いでしょうけど、今回の課題をしっかりと対処して、次に活かして下さいね。

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