子供に歯磨きさせるのは毎日大変だし憂鬱。
1日2回なんて全然出来ないし、仕上げ磨きするのも嫌がって逃げ回るし。
でも、小学校の歯科検診で磨き残しを指摘されたから
きちんとさせなきゃいけないよなあ。
こんな悩みを抱えているお母さんはあなただけではありません。
今回は、歯磨きを嫌がる子に楽しくさせる方法や、仕上げ磨きをいつまでやるべきか、
電動歯ブラシの効果は子供にもあるのかなどを、
歯磨きに関して散々苦労させられた我が家の体験を元にお話しします。
子供が歯磨きを嫌がる場合に楽しくやらせる方法は?
子供が歯磨きを嫌がることは多いですよね。
まあ、赤ちゃんや2~3歳児なら仕方ないと諦めもつきますが、幼稚園児から小学生になっても嫌がり、やろうとしないケースもありますよね。我が家では次のようなことで苦労しました。
子供の歯磨きについて我が家で苦労したこと
(1)仕上げ磨きを嫌がり苦労した
(2)歯科検診を嫌がり歯科医師に叱り付けられ怖い思いをした
(3)自分磨きを始める年齢になってからもやらずに逃げ回っていた
(4)虫歯が気になったので優しい歯科医師を探して診察依頼したところ、子供が口を開けずに診察拒否して困った
我が家では散々苦労しましたが、歯磨きが楽しくなるような工夫として次のことを試してみました。
歯磨きが楽しくなる、やれるようになる工夫
(1)褒め褒め作戦
・歯ブラシを口に入れて磨けたら褒める
・歯ブラシを自分から取ってきて磨けたら褒める
・仕上げ磨きを自分からやる気になったら褒める
・仕上げ磨きの間、大人しくしていたら褒める
(2)一緒にやる作戦
お母さんがやるよ、と声掛けして一緒にやる
(3)虫歯の恐ろしさを教える作戦
虫歯になると歯科で歯を削って痛い思いをしなければならないから
そうならないように、毎日汚れを落としておく必要がある、
と説明し、母の虫歯の跡(銀歯)を見せる。
(4)口の中が臭くなって嫌われることを教える作戦
虫歯にならなくても、歯磨きしないとプラークが残るし口の中が臭い。
ハーッ、と子供にやらせて臭ったら
「うわー、臭い!これじゃ、クラスのお友達に嫌われちゃうよ!
お母さんも○○ちゃんに近づくの嫌だわ!」
と言って母も逃げる。
(5)定期的に歯科へ通う
虫歯がないか定期的に歯科へ通ってチェックしてもらう。
歯磨きを楽しくする工夫の結果は?
我が家ではかなりれ頑張ったつもりでしたが、なかなか自分からやらせるように出来なかったので、歯科医師の力を借りることにしました。
あちこち調べて相性の良い歯科医師を見つけ、そこでは1ヶ月に1回定期診断してもらっています。(我が子は発達障害や感覚過敏があるので、普通の子供よりも苦手や拒否が多いという特徴があります。)
定期診断といっても、最初の時点では、口を開けて歯科医師に触られることさえ拒否していたため、視診のみしかできない状態でした。
ですので、虫歯治療のためのトレーニング(どんな器具を使って治療するのか、実際に器具に触れたり手に当てて危なくないことを体感するなど)をしてからの虫歯治療となりました。
ちなみにこの歯科は、我が子のような、治療を嫌がる子供が多く通っているため子供の扱いに慣れており、丸1年間かけて、口の中に風を当てる器具や、水を流す器具を入れられるようになりました。1年半かけて、ようやく虫歯治療ができるようになっています。
子供の歯磨きの仕上げはいつまでやるの?
人それぞれ終わらせる時期は違ってもいい
仕上げ磨きは、赤ちゃんの頃からの習慣になっているものですが、いつまでやるか、という問題はあまり話題にならないようですね。
歯科医師によっても違いますし、実際にいろんな人に聞いてみたところ仕上げ磨きをしなくなった時期は様々でした。
我が家の場合は歯科を転々としたのですが、その医師によって
「小学生の間はするように」
「小学校3年生まではするように」
「10歳まではするように」
などと違う見解が多かったです。
また、周囲のママ友に話を聞くと、
大人の「忙しい」「面倒臭い」という事情もあるので「やらなくなった」という人もいれば、
「子供が自分からしっかり磨こうとするから小学校入学時点でやめた」という羨ましい話もあり。
逆に、親子共に面倒だけど「虫歯が多くて医師に叱られて仕方なく小学校高学年でも続けている」という人もいます。
仕上げ磨きをいつまでやるか迷ったら?
人によって言うことが異なるので迷うかもしれませんが、仕上げ磨きの目的は、子供の虫歯を防ぐことです。
それを念頭に、子供の歯の状態と心理に添って考えましょう。
子供が嫌がるのは、人に口の中を触られて痛かったり(子供は敏感です)、時間がかかり過ぎてじっとしていられないなどの理由もあるのです。
小学校中学年以降で仕上げ磨きをどうすべきか迷っている場合、虫歯が全くなく自分でしっかり磨けている子供なら問題ないのでしょうけど、虫歯があって日々の歯磨きが自分できちんと出来ていない場合は続けたほうが良いですね。
ただ、自主性が育ってくる時期ですから、子供にとっては鬱陶しく感じるでしょうし、周囲の子がやっていない等と聞くと「自分だけ子供っぽくて恥ずかしい」という思いも出てきます。
ですので、口の中全てを完璧にやろうとせず、「ちょっとだけ虫歯になりやすい箇所だけチェックしてみよう!」と言い、次の箇所を重点的に磨きましょう。
(1)奥歯の溝
(2)歯と歯の間
(3)歯と歯肉の境目
これでも嫌がる場合は、
(1)お母さんは口の中を見るだけ
(2)手鏡を持たせて、磨き残しがあることを指摘して自分でやらせる
という形でも良いかもしれませんね。
この年代になると、虫歯になったら治療するから歯科で痛い思いをするかもしれない、というのが理解できるし、手鏡で磨き残しがたくさんあったら、自分でも「うわ、汚い!」と思うはずです。
また、自主性を育てるためにも、お母さんはアドバイザーになって少しづつ自立させるのも大切なことです。
電動歯ブラシの効果は子供にもあるの?
電動歯ブラシを使ったことがないと、普通の歯ブラシを手で磨くのとたいして違わないイメージがありますが、実際には清掃力が強くて、磨き残しを減らせるのですごく便利です。
我が家では、電動歯ブラシについては2年前まで縁がなく必要性も感じなかったのですが、今の歯科に通院するようになって、毎回電動歯ブラシで清掃してもらうようになり子供が興味をもったのがきっかけで購入しました。
この医師に確認したところ、電動歯ブラシは使ってもいいけど、子供には振動が強すぎるものもあるので、実際に触って確認してから購入すべき、と言われました。ですので、実際には近くの大型家電店で20種類くらいの見本を触って確認しました。
会社によって振動の強さやスピードが異なるのですが、触ると確かに激しい振動だと頭の近くなので体が心配だと感じる商品もありました。
子供と私が気に入ったのがこちらです。
ドルツはその店の中で一番振動がソフトで、音も静かで、指でブラシを触ると心地良かったです。
我が子は10歳なので今後使うことを見越して大人用の電動歯ブラシを購入しましたが、もう少し小さい子供の場合は、子供用の電動歯ブラシがあるので、そちらの方がおすすめです。
ちなみに、ドルツの子供用には次の2種類があります。
ポケットドルツ キッズ(しあげ磨き用)ピンク
ポケットドルツ キッズ(ひとり磨き用) ピンク
ちなみに、歯科で使用している電動歯ブラシは歯科医師専門の商品なので市場に流通していません。また、通常の歯ブラシ形式でなく、先が細く丸い形なので、普通の人が使うには使い辛いものかもしれません。
そして、実際に買って使ったところ、予想外の効果が現れました。
電動歯ブラシ 予想外の効果
(1)毎日自分から歯磨きするようになった
電動歯ブラシを持つことが新鮮で、面白いし、みるみるうちに綺麗になる歯を見るのが快感なのだとか。
(2)磨き残しが減った
手で磨いていた時には前歯にもプラークがべっとり付いたままでしたが、今では見える位置である前歯には殆ど見当たらないし、奥歯も内側が少し自分で磨けるようになり、全体的にきれいになりました。
(3)仕上げ磨きを嫌がらない
さすがに10歳になると仕上げ磨きを鬱陶しく感じるようですが、奥歯3本は虫歯になりかかっているので仕上げ磨きをしようという約束にしました。以前ほど嫌がらずに仕上げ磨きをするようになりました。これも、電動歯ブラシの振動が心地よく、きれいに磨けている実感があるからでしょう。
電動歯ブラシの欠点
ただし、電動歯ブラシにも欠点はあります。
清掃力が強すぎるので、余計な力を入れると歯や歯肉を傷めることがあります。
また、手で磨くのは手を動かすので脳の運動にもなるのですが、電動歯ブラシの場合は機械任せなので手の訓練にはなりません。
(とはいえ、上手な磨き方として45度の角度で行うなどの工夫は必要ですが。)
ですが、我が子のように発達障害があってどうあがいても不器用な場合は磨き残しで虫歯になるほうが心配ですので、電動歯ブラシを使うことで自分で磨けるようになるなら、そっちのほうが良いと考えています。
まとめ
歯磨きを嫌がる子供が多いのは当たり前です。
お母さんは子供に歯磨きをやらせることに苦労する場合、
あれこれ試しても駄目だったら、電動歯ブラシがおすすめかもしれません。
我が家の場合、やってみて感じたのですが、
「不器用で上手に磨けないからますます嫌がる」
という理由があったようです。
ですので、救世主である電動歯ブラシのおかげで
「自分の口の中がとってもきれいになる」
という喜びが出たこともあり、歯磨きが大好きになりました。
子供の性格や体によっても違うかもしれませんが、
家電店に行って見本を触って、子供がやる気を出すか反応をみても良いかもしれませんよ。
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