通夜挨拶のマナーは?香典の受付での渡し方は?焼香のお辞儀は?

生活の知恵

葬儀で通夜に参列する場合、挨拶のマナーについて知っておかないと当日の立ち居振る舞いが心配ですよね。

以前、香典の書き方などについてお話ししましたが、今回は、どんな服装で行くか、香典の受付での渡し方やその時何と言うべきかなどの挨拶マナーや、焼香の回数やお辞儀、通夜振る舞いの退席についてなど、葬儀に参列するにあたって最低限知っておきたい流れなどをお話しします。

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通夜の挨拶のマナーは?服装は?

【挨拶の基本】
・常に控えめに
・大きな声、笑い顔はNG

葬儀の場合には、「この度はご愁傷様です」「この度はご愁傷様でございます」が基本の挨拶です。
でも、普段言い慣れていない言葉なので言い損ねたり、舌を噛みそうになるかもしれません。
ですので、最初の「この度は」だけ小さな声でハッキリ言い、その後の「ご愁傷様です」はトーンを落としてごにょごにょ消えるようにしてしまって大丈夫ですし、極端にいうと、故人の家族と親しい関係でなければ黙礼で大丈夫です。

葬儀の忌み言葉としては「重ね重ね」「たびたび」「また」「四」「九」などの言葉があるのですが、常に控えめにしていれば使わなくて済むので、あまり気にしなくて大丈夫でしょう。

地方の場合には昔ながらの丁寧な挨拶をすることもあるのですが、遺族は葬儀の間ずっと取り込んでいるため、接するタイミングも殆どありませんし、あまり緊張しないで大丈夫です。

■葬儀のときの細かい言葉遣いについて知りたい場合はこちらの記事がおすすめです。
ご愁傷様の意味は?他の言い方は?言われた時の返答は?

通夜の服装等身だしなみや持ち物について

【身だしなみ】

・告別式と異なり、通夜の場合は喪服でなくても黒やダーク系のスーツ等でも大丈夫です。
・(女性の場合)黒ストッキング
・アクセサリーをつける場合は結婚指輪と白か黒パールのみ(光物はNG。2連もNG。)
・靴は黒のローヒール(光物の飾りや光沢のある材質はNG。)
・薄化粧は最低限で。

【持ち物】

・香典(ふくさに包む)
・数珠

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香典の受付での渡し方は?何と言えばいいの?

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会場についたら最初に受付で香典を渡します。
香典の渡し方は2種類あります。
というのも、芳名帳の記入がノート形式の場合と、個別カード形式の場合があるからです。

【ノート形式の場合(従来の方法)】

(1)受付で香典を渡します。
(2)芳名帳に氏名や住所を記帳します。

【個別カード形式の場合】

最近は後で管理がしやすい個別カード形式が増えています。
(1)カードに氏名や住所を記帳します。
(2)カードと香典を一緒に受付に出します。

香典を受付への渡し方と言葉掛けについて

(1)受付で一礼したときの言葉
「この度は(ご愁傷様でございます)」

(2)ふくさから香典を取り出して渡すときの言葉
「ご霊前にお供えください」

【ふくさから香典を出すタイミングと方法は?】

用意した香典はふくさに包んで行くのがマナーですが、このふくさから取り出すタイミングは受付で渡す時です。(受付待ちしているタイミングだと早すぎるのでNG。)
(1)ふくさから香典を取り出します。
(2)ふくさを手早く畳んで一旦香典をふくさの上(自分に正面向き)に置きます。
(3)香典を180度右回転させて相手が見やすい向きにして渡します。

■香典の入れ方や書き方はこちらの記事をご確認ください。
御霊前のお札の入れ方は?書き方は薄墨で?中袋だけはペンでいい?
受付を済ませると会場に案内されます。

通夜の開始前に行けば空いている席に案内され、読経が始まり暫くして焼香の流れになります。
開始後に行った場合はすぐに焼香という流れになることもあります。
この手順については葬儀場の係に案内されるので覚えなくて問題ありません。

では次に焼香についてお話しします。

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焼香のお辞儀の仕方は?

焼香は立礼、座礼、回し焼香の3種類がありますが、現在は葬儀場で行う葬儀が多く、ほとんどが立礼焼香(立って行う)なので、ここでは立礼焼香についてお話しします。
一般の通夜参列者の焼香は、後ろに設けられた焼香台の前に立って行うことが多いです。
自分の順番になったら数珠を左手に持ち、次の手順で行います。

(1)喪主と遺族に一礼
焼香台の数歩手前で施主や遺族に向かって一礼します。

(2)遺影に一礼
焼香台の前に進んで遺影や位牌に向かって一礼します。

(3)焼香
焼香では、右手3本指(親指、人差し指、中指)で香を摘み、額の高さに押しいただいてから香炉に静かに入れます。
宗派により、額の高さにいただかずに香炉に入れることもありますし、回数※も宗派によって異なります。

(4)合掌
数珠はこの時、両手の人差し指と親指の間にかけます。

(5)遺影に一礼
再度遺影や位牌を仰ぎ見てから一礼します。

(6)喪主と遺族に一礼
喪主と遺族に一礼して退席します。

この後は、自分の席に戻るケースもありますが、通夜で一般弔問客の場合はそのまま終了して通夜振る舞いの席に案内されるケースが多いです。
このあたりも、地域や葬儀場のやり方によって異なり必ず係の案内があるので、流れに従えば大丈夫です。

※焼香のやり方と回数について

焼香の回数は宗派によってそれぞれ意味があり、回数が次のように異なります。

(1)額に押しいただく宗派

真言宗・・・3回
浄土宗・・・1~3回どれもOK
日蓮宗・・・3回が基本だが、葬儀時の参列者は1回。
日蓮正宗・・・3回
天台宗・・・1回か3回どちらもOK

(2)額に押しいただかない回数もある宗派

曹洞宗・・・2回(額に押しいただくのは1回目のみ)
浄土真宗本願寺派・・・1回(額に押しいただかない)
真宗大谷派・・・2回(押しいただかない)

(3)額に押しいただくか決まりがない

臨済宗・・・1回~3回、様々な説や、どれでも良いとされている説もあります。

きっちりとした定めのない宗派もあり、全てを覚えるのは不可能ですよね。
また、実際に葬儀に参列する人はその宗派でない人も多いし、葬儀における焼香の回数のルールはあってないようなものです。
参列者が多い場合は「1回のみでお願いします」と指定されるケースもありますし、もし分からなかったら1回だけでも失礼にはあたりません。

あえて気になるのであれば「自分の前の人の回数を見ておき、それに倣う」という方法が良いでしょう。

焼香は一人か数名ずつ行うため、慣れないと緊張してお辞儀や合掌の順序、焼香の回数を間違えてしまうかもしれませんが、誰も咎める人はいませんし、故人を弔う気持ちでお参りすれば大丈夫です。

通夜振る舞いは辞退していいの?退席のタイミングは?

関東の場合は通夜の焼香後、通夜振る舞いとして別室に軽食が用意されます。
これは故人の供養の一つとされており、遺族に勧められたら辞退せずに受け、一口でも箸をつけるのがマナーとされています。

ただ、この場合、遺族はまだ通夜の最中なので式場に留まっており、長居をしないと遺族には会えないというケースが殆どです。
ですので、これは都会の場合限定ですが、用事がある場合や小さい子供連れなど事情がある場合は軽く辞退すれば引き止められませんし、長居をして帰るタイミングが難しそう、と思った場合は断るほうが良いかもしれません。

退席のタイミングとしては、都会の場合は立食形式が多く焼香が終わった順に案内されて軽く食べ、自由に退席できるようになっているので一口箸をつけて帰るというパターンが多いです。

遺族に励ましを伝えてから帰りたい、と考えるかもしれませんが、遺族は葬儀の最中は非常に慌しいものですし、亡くなって間もないのですから悲しみの最中で、下手な励ましというのは難しい時期でしょう。
適当な言葉が見つからなければ、話しかけずにそっとしておくのが良いかもしれません。

受付で自分が弔問に訪れたことは後で確認できますし、無理に話しかけようとしなくても問題ないのです。
最後に「本日はこれで失礼します」と言って失礼するか、他の接客で忙しい様子なら目礼だけでも大丈夫でしょう。

(地方によっては一般の弔問客は通夜振る舞いの声がかからず身内だけで行うケースもありますし、家のやり方によっても異なります。
いずれにせよ、焼香後に声がかからなかったら気にせずすぐに失礼するのがマナーです。)

【会葬御礼品を受け取るとき】

帰る前に会葬御礼品を引換券(受付の際に渡されたもの)と交換で受け取ります。
この時には、「お持ちになってください」と係に声を掛けられるので、最初に通夜の受付で渡された引換券と交換で会葬御礼品(香典返しを兼ねていることもあります)を受け取ります。

言葉を返すとしたら、「恐れ入ります」が無難です。
(葬儀では「ありがとうございます」は嬉しい(亡くなって嬉しい)と解釈される可能性もあるので避けたほうが良いとされています。)

まとめ

通夜や告別式の参列は滅多にないので緊張するかもしれませんし、マナーで失敗したらどうしよう、と不安になるかもしれませんが、故人を弔う気持ちがあれば、多少の失敗は気にされませんし、案外誰も見ていないものです。
今回は、細かい流れや言葉遣いについて解説しましたが、冒頭に書いたように、「常に控えめに」「笑顔はNG」を押さえておけば無事に乗り切れます。
「この度は・・・」とごにょごにょ口を濁しても大丈夫なので、過度な緊張をしないで参列してくださいね。

葬儀や法要のことで分からないことがあったら他にも記事があるのでご覧ください。
葬儀法要等で恥をかかないための知識集~目次

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