法事を行う意味は?いつまでやるべきなの?お布施の相場は?

公開日:  最終更新日:2016/03/09

houji
父が亡くなってもうすぐ丸6年。7回忌を行わなければいけないのだろうか?

このような悩みを抱える人は結構多いです。

そもそも法事を行う意味というのは何なのでしょうか。
いつまでやらなければいけない、という決まりはあるのでしょうか。

今回は、法事を何回忌までやるべきか、年忌法要の考え方やお布施の相場についてまとめました。

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法事を行う意味や目的は?

法事は、故人の成仏を願ってお坊さんにお経を読んでもらう行事です。
厳密にいうと、

  • 法要→お坊さんにお経を読んでもらう。
  • 法事→お経を読んでもらうだけでなく、その後の食事会なども含めて言う言葉。

となっています。

法事の目的が「故人の成仏」と考えると、死後のことは生きている私達には正直言って分かりません。実際に、お坊さんにお経をあげてもらうことで故人の魂があの世で成仏できる、とか霊位が高くなるなどの効果があれば良いのですが、これを知る方法はありません。

仏教を説いたお釈迦様は、自分の死後に自分のために何かを営む必要はないと弟子に言ったそうですし、法事という慣習は、お坊さんがお寺の維持経営をするために始めたことだという説もあるくらいですから、「故人の魂のために絶対にやらなければならない」ものではないということは理解しておいた方が良いでしょう。

ちなみに、法律上どうなっているかというと、憲法20条第2項には
「何人も(実の親子や夫婦間であっても)葬式、法事、ミサ、地鎮祭などの宗教的行事は強制されない」
という内容が書かれており、任意とされています。

じゃあ、やる意味なんて無いでしょ!

と思う人もいるでしょう。

でも、全く意味がないものではありません。
故人に関係のあった親族の絆を深める目的では大切な行事となり得るのです。法事は数年間に1回ですから、それを親族集合のタイミングとしてお経を読んでもらい墓参りをした後に食事会で思い出話をしたり子供達の近況報告をするなど、親族間の交流をすることが可能です。

ただこれも次第に年月が経過すると、

  • 故人を知っている人が減る
  • 自分自身も老化して法事を行うのが辛い

こんな状況になるため、顔合わせの楽しみがなければ続けていくのが大変です。親族関係が悪い場合は集まるのが億劫で疎遠になりますし、「いつまでやらなければならないのだろう」という悩みが出てきます。また、口煩い親族がいる場合は法事をやらないことに対して文句を言ってくる可能性もあり、いつまでやるのか、誰に来てもらうのかということで悩むケースもあります。

では、いつまでやらなければならないのか、年忌法要に対する考え方についてお話しします。


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法事はいつまでやるべきなの?年忌法要の考え方は?

年忌法要とは、故人の祥月命日の中で、数年毎に決まった年数で行う法要のことです。
祥月命日当日に行うのが一番良いのですが現実的には難しいため、前日までに行うとされています。(1周忌だけは満1年で行いますが、3回忌以降は回忌という言い方であり数え年の考え方になり、実際の年数よりも1年短くなります。)

1周忌(満1年)、3回忌(満2年)、7回忌、13回忌、17回忌、23回忌、27回忌、33回忌、37回忌、43回忌、47回忌、50回忌など。
お坊さんで高名な場合は50回忌の後も100回遠忌、150回遠忌、200遠忌、という風に50年ごとに行いますが、通常の場合は長くても33回忌か50回忌で「成仏した」と考え終了とするケースが多かったです。(これは「弔い上げ」といいます。)

ちなみに50回忌は最後なので慶事と考えて女性は留袖を着る地域もあるそうですが、地域や宗派によって異なるのでご注意ください。

さて、「いつまで行うべきか」という問題を立場の点からいうと、2通りの考え方があります。

(1)法事は故人の立場で考えるべき
(2)法事は生きている施主の立場で考えて良い(先祖を敬う機会は行う人の気持ちが大切)

これはどちらが正しいというものでなく、地域性や家の慣習が根本にあります。口煩い親戚がいるのであれば(1)の考え方を主張するでしょうし、気にする人がいなければ(2)の考え方で問題ないでしょう。
結局、家のローカルルールを理解していないと摩擦が生じるので、そこをきちんと押さえることが重要です。

そして、現実問題として考えると次の2つの問題が生じます。

(1)法事の予算があるか
(2)親族関係が良好か

いくら口煩い親戚がいたとしても、予算が厳しければ無理して法事をしても後で辛いですし、仲の悪い親族を呼ぶと折角故人を偲ぶべき法事の場で喧嘩してしまうことにもなりかねません。(我が家でこんな経験があり、色々辛い思いをしました。)憲法上も法事は任意となっているし、あまり無理しない方向で考える方が良いですね。

特に現代では、親族関係が淡白になっている家庭が多く、年忌が増えるにつれ徐々に規模を縮小し、本当に親しい身内だけで行う傾向があります。また、3回忌や7回忌で終わらせるケースも多くなっており、きちんと命日やお盆お彼岸等に墓参りを欠かさずやれば良いのでは?という考え方の人も増えているようです。

法事を2人以上同時に行う場合の注意点

年月を経ると、例えば祖父13回忌と祖母の7回忌等を同時にまとめて行うことも多いです。

まとめて行う場合、複数人の年忌が合うことは珍しく、大抵の場合は年や月がずれてしまいますよね。この場合、地域や家によって以下のような考え方があるようです。

(1)前倒しは問題ないが同じ年でないと駄目という考え方
(2)年月が違っても前倒しして良いという考え方
(3)13回忌までは前倒しもしてはいけない(前倒し=故人を軽んじている)という考え方

法事の日取りは、お寺の都合と、親族の集まりやすい休日というのを考慮して決めるのですが、上記(1)、(2)のように前倒しする場合は、命日より遅れてはいけないので、年月が違う場合は早い人の法要に合わせて合同で行います。

法事のお布施の相場は?

お寺でお坊さんにお経を読んでもらうためにはお布施が必要です。
でも、上でお話ししたように、法事はお寺の経営のために作られた慣習という説もあるくらいで、お布施の相場は宗派、寺によって全く異なります。

我が家の経験ですが、私の実家は日蓮宗でしたが40年以上昔から、法事のつどお布施を10~20万円包んでいました。私はそれが当たり前だと思って育ってきたのですが、嫁ぎ先は曹洞宗で、法事のお布施は5万円でした。それを聞いて思わず「安いですね」と舅に話したら、その感覚に呆れられました。これを考えると、実家の仏事費用は半端なく高かったようです。

同じ宗派であってもお寺によって違うので、その都度お経代がいくらかは直接確認した方が良いでしょう。そして、「〇万円」と具体的な金額を言うお寺もあれば、「お気持ちで結構ですよ」というお寺もあり、様々です。(複数人同時に行う場合のお布施も、人数分と言うお寺もあれば、「お経は2回も読まないのだから1回分で良いです」というお寺もあります。)

ただ、我が家のように10万円以上というのはかなり高いので、もしそう言われたら「経済的に厳しいのですが・・・」と相談しても良いかもしれません。(これで値段が下がるかは不明ですが、その後の年忌法要をやるかどうかの判断材料にしても良いでしょう。)

ちなみに、実家では50回忌まで法要を営んできましたが、父母共に高齢で足が悪くなってきたし、兄弟や親戚も高齢で疎遠になりつつある状況なので、「今後の法要はそんなに長く続けなくて良いよね」という話し合いがありました。

さいごに

法事は昔は当然のように33回忌、50回忌まで行っていたようですが、これは強制的なものではなく、どちらかというと法事を通じて親族間の絆を深める目的と言った方が良いものです。

現代の若者は仏事を積極的に行う人は少ないですし、家のしがらみが無ければ適当な年忌で終わりにし、その代わりにきちんとお盆やお彼岸、命日などにきちんとお墓参りすれば良いのではないでしょうか。

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葬儀法要等で恥をかかないための知識集~目次

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