フライパンのセラミックはテフロンより焦げない?長寿命の手入れは?

公開日:  最終更新日:2017/07/09


フライパンは様々な材質のものがありますが、中でもセラミックは白くて美しいですよね。そして、テフロンよりも頑丈で焦げにくいという評判なので、一度は使ってみたいと考える人が多いでしょう。

でも、実際に使った人に聞いてみると、「すごく使い勝手が良い」という人もいれば「こびりついて使えなかった」という人もいます。どっちが本当なのでしょうか。

今回は、セラミックがテフロンよりも優れているか、焦げにくいのか、寿命は長いのか等の長所短所などの他、使いこなすための手入れまでをまとめました。

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フライパンでセラミックとテフロンの違いと長所短所は?

フライパンで「テフロン」「セラミック」というと、両方とも表面をコーディングしたフライパンというのは共通ですが、コーティングの材質が次のように異なります。

  • テフロン→フッ素を含む合成樹脂(ポリテトラフルオロエチレン)。プラスチックの一種で有機化合物。
  • セラミック→陶磁器やガラス等の焼き物。無機化合物を焼き固めて作った物。

(フライパンにおけるセラミックというのは、全てをセラミックで作っているというのでなく、表面をセラミックでコーティングしたものを指します。フライパンの中身はアルミ等の金属で作られています。)

また、材質が違うため、それに付随して性質も次のように違います。

【強度】

テフロンは軟らかくて弱く、ヘラ等で擦ると剥がれやすいです。一方、セラミックは硬くて強いです。ただ、セラミックは陶器と同じように衝撃に弱いため一度ヒビが入ると砕けやすくなります。

【摩擦性(フライパンに付きにくいか)】

テフロンは表面が滑りやすく油無しでの調理も可能ですが、セラミックは油無しでの調理は出来ません。(油の量は鉄鍋調理よりも少なくて大丈夫ですが、不可欠です。)

【耐熱性】

テフロンは260度以上になると劣化し350度以上で分解してしまいますが、セラミックは400度程度まで問題ないため、普通の料理においては全く問題が生じず安全性に優れています。

フライパンセラミック製の焦げについて

セラミックは「焦げない」「こびりつかない」のが売りなのですが、それに惹かれて買った人の多くが「焦げた」「こびりついた」と不満を持つようです。でも、これは製品が不良品というのでなく、使い方の問題があるからです。
使い方の問題としては、以下の2点があります。

  • 油をひくこと
  • 火加減は中火以下にする

【油をひくこと】

セラミックのフライパンは、最初に使う前に油通しが必要です。私達の肉眼では見えませんが、セラミックの表面にはとても細かい穴があって、そこを油で埋めておく必要があるのです。
ただ、鉄製のように何十mlもの量は不要で、大さじ1程度で大丈夫です。

具体的には次のように行います。

セラミックフライパンの油通し

(1)弱火で約30秒フライパンを加熱します。

(2)火から下してフライパンに大さじ1のサラダ油を入れてキッチンペーパーでフライパン表面を、コーティングの隅々まで塗り込みます。(熱いので火傷に注意しましょう。)

(3)油が残ったら捨てます。

この作業は月に1回程度行う方が良いようです。

実は、セラミック単独の場合、焦げ付きやこびりつき防止の力が弱いのです。油を少しひくことによってこれらの力がアップするのです。
宣伝では「焦げにくい」という部分だけが注目されているので何もしなくても焦げない、と勘違いする人が多いのですが、油があってこそ有効になるのです。これを知らないと、折角買ったセラミックフライパンを短い寿命で失うことになりかねません。

【火加減は中火以下にする】

セラミックのフライパンはテフロンに比べて耐熱性が高く、400度という高温でも耐えられる頑丈さがあるものの、急に加熱するとコーティングが劣化する可能性があります。
テフロンと違って高温になっても害はありませんが、コーティング劣化をさせないためにも中火(コンロからはみ出ない大きさ)で加熱しましょう。また、テフロンと同様に、空焚きは避けます。

それに、フライパンは強火で加熱しないと火が通りにくいと思うかもしれませんが、セラミックはテフロン等のフライパンよりも火の通りが良いので、中火以下でも効率良く調理できます。


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フライパンセラミック製の手入れについて

セラミックのフライパンはお話しした調理時の注意以外にも、手入れの際に次のようなことに注意する必要があります。

(1)表面コーティングを傷つけない工夫

セラミックもコーティングなので、表面が傷つかないようにしなければなりません。そこで、

・研磨剤入りのスポンジ
・研磨剤入りの洗剤
・塩素系漂白剤
・金属ヘラ

これらは使わないようにしましょう。
金属ヘラについては使っても問題ないと書かれているフライパンもありますが、使わない方が安全です。

(2)汚れの落とし方の工夫

セラミックは冷めると落ちにくいのですが、急激な温度変化はコーティングに悪影響があります。
そのため、焦げ付いた場合の汚れは、

(1)熱いうちに拭き取る(火傷に注意)
(2)ある程度冷めてから洗う

という手順で行います。

汚れがこびりついて取れない場合は、

  • フライパンに中性洗剤とぬるま湯を入れて浸け置きしてから洗う
  • 水を張って沸騰させてから洗う

このような方法があります。

(3)洗った後は水気を拭き取る
水分の中のカルキ等が残っているとコーティングに付着してしまい、次に調理した際に焦げ付く可能性があるので、必ず水気を拭き取ることが大切です。


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さいごに

セラミック製のフライパンは賛否両論ありますが、買ってすぐに焦げついた、という場合は正しい使い方を知らないことが原因です。
最初の油通しをやらないと、確実に焦げ付くし、月1回程度は油通しをすることが大切です。

でも、定期的なメンテナンスというのは面倒ですよね。それに、セラミックは丈夫な反面、大切に扱っても半年程度でコーティングが剥がれることが多いと言われています。だから、日々忙しい人が扱うにはちょっと嫌なフライパンかもしれません。どちらかというとテフロンの方が楽でしょう。

確かにセラミックの硬さや耐熱性は優れていますが、どの種類のフライパンにしても一長一短なので、自分のライフスタイルに合った物を選んでくださいね。

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Comment

  1. セラフィット難民 より:

    それで多くの人がセラフィットのインフォマーシャルと北斗晶のステマにだまされて油不要と思い、
    最初の油通しを忘れて焦げ付くようになった場合、もうそのフライパンは捨てるしかないのでしょうか?なにか復活法でもあるのでしょうか?焦げ付くようになってから油通しをしても遅いようですが…。そういう経験をした人はメーカーに関わらず二度とセラミックコーティングのフライパンは買わなくなると思うのですが。

    • ゆきえ より:

      セラフィット難民さま

      コメントありがとうございます。
      セラフィットについては、楽天レビューなどを見ても本当に賛否両論ありますよね。
      知恵袋を見ると、悪い評判ばかりですし。

      理屈的には良さそうなのですが、やはりメンテナンスというか、日々の扱いが非常にデリケートなフライパンなのだと思います。
      私も、一度は試してみたいという願望はあるものの、もし失敗したら、という恐怖もあり、まだ購入には至っていません。

      (まあ、私自身は今のところ鉄のフライパンを愛用していて、
      コーティングのあるフライパンでなくてもいいかなあ、という気持ちもあるのですよね。
      きっかけは貧血という理由から鉄のフライパンにしてみただけですが、
      意外と使い勝手が良くて長持ちなので気に入っており、他にもテフロンのも持っているけど殆ど使っていません。)

      >焦げ付くようになった場合、もうそのフライパンは捨てるしかないのでしょうか?なにか復活法でもあるのでしょうか?
      ・・・セラミックフライパンに限らず、一度焦げたら放置せずにすぐに対処するべきだと思いますが、
      セラフィットのページ
      http://www.cerafit.jp/support/use/cerafit/003.html
      を見ると、焦げた時の対処方法として、

      「焦げ付いた場合には重層20gを水1Lに溶かして焦げ目が浸かるまで注ぎ、
      火にかけて軽く沸騰させて2時間放置してから柔らかい布等で拭き取る」

      というような記載があります。
      下手に硬いスポンジなどで擦ると傷がついてセラミックが逆に傷ついてしまうので、重曹メンテナンスが基本のようです。

      ただ、セラフィットの場合は保証期間が1年間となっていて、期間内であれば
      焦げて復活できない場合等には交換してもらえるようです。

      コーティングするフライパンはセラミックの他にテフロンやマーブルコート等色々ありますが、
      どの種類も、使えば使うほどコーティングが劣化していくものですし、
      何年かに1回は買い替えしなければなりませんし。
      何を重視するかで選ぶものが変わるのでしょうね。

      ただ、セラミックフライパンはコーティングの中でも非常に繊細なので、
      本当に神経質なくらい慎重に扱う必要があると思いますし、
      「コーティングだから楽チンに違いない!」
      という安易な発想で購入すると、取扱説明書を読まずに、
      油を敷かずに使って焦がして怒り狂う、ということになるのかもしれませんね。

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