ひな祭り蛤のお吸い物の由来とレシピ★砂出しのコツや保存期間は?

レシピ

hamaguri
ひな祭りの定番メニューの1つに、はまぐりのお吸い物があります。
ひなまつり時期は値段が高いにもかかわらず、買って作る主婦が多いようです。
でも、なぜ定番なのかご存知ですか。
今回は、蛤のお吸い物の由来や潮汁レシピ、砂出しのコツなどをお話します。

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ひな祭り蛤のお吸い物の由来は?

はまぐりなどの貝類はひなまつりの時期が一番美味しいことと、
はまぐりの特徴として2枚の貝がぴったり合うため
「夫婦仲良く、子孫繁栄するように(夫婦和合)」という意味で
結婚式などで使われるようになりました。

ひな祭りで出されるようになったのは、
「良い伴侶に巡り合えるように」という願掛けからです。

平安時代には貝合わせという神経衰弱に似た遊びがありましたし、
江戸時代には「嫁入り道具」として「貝桶」という
1年分のはまぐりを入れたものを夫婦和合の願掛けとして運んだそうです。

ひな祭り蛤のお吸い物レシピ(潮汁の作り方)

【材料】 4人分
はまぐり   1パック
水      800ml
酒      大さじ2
昆布     10cm角程度
塩      小さじ1
しょうゆ   小さじ1/2
(お好みで、柚子の皮・三つ葉・茹でた菜の花など)

1.砂出しの手順

最近は砂出ししたはまぐりを売っていることが多いのですが、
完全に出せていないので、そのまま調理するとジャリッとすることが多いです。
ですので、必ず家でも砂出しを行ったほうが良いでしょう。あさりの砂出しも、はまぐりの砂出しと同じ方法です。
潮干狩りで自分で採ったあさりの場合、大量の砂を飲んだままなので
一晩かけて砂出しします。
最初はかなり水が汚れるので、一時間程度で
一度水を交換したほうが良いでしょう。

【使う道具】
・すのこ付きキッチンバット(←なければ、ザルとボウルでOK。)
・新聞紙

【手順】
(1)貝と貝を優しくこすり合わせながら流水で洗い、ぬめりを取ります。

(2)砂出しします。
はまぐりが重ならないように、すのこ付きキッチンバットに並べ、
20度程度の3%食塩水(海水濃度)を貝がひたひたになる程度入れ、
約1時間、暗い場所で砂出しさせます。
上に新聞紙をかぶせておきましょう。

(3)潮抜きします。
砂抜き後、ザルにあげて濡れ布巾をかけて1時間以上放置して、
貝が含んでいる潮を抜きます。
また、潮抜きすることで旨みが増すといわれています。

(4)調理前に貝同士を優しくこすり合わせて水洗いします。

2.お吸い物(潮汁)の作り方

(1)鍋に水、酒、昆布、はまぐりを入れて中火で沸騰させ、昆布は沸騰前に取り出します。

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(2)はまぐりの口が開いたら弱火にして、塩としょうゆで味を整えます。

(3)盛り付け方
はまぐりは食べやすいように身を取っておき、1つの貝に身を二つ入れてお椀に入れ、
汁を注ぎます。
仕上げにお好みで柚子の皮、三つ葉、茹でた菜の花などを浮かべるのもオススメです。

《調理時の注意事項》

・灰汁が出たら取り除きます。
・開かない貝、割れたり半開きの貝は死んでいるので取り除きます。
はまぐりは、煮すぎると身が固くなってしまうため
口が開いたらすぐに取り出すほうが良いでしょう。

砂出しのコツと保存期間について

1.砂出しのコツ

砂出しのコツは、貝も生き物なので住んでいた環境を維持させて呼吸させることです。
それには、食塩水濃度や温度、ミネラルなどの要素が重要です。
また、一度吐いた砂を再び飲み込まないように上げ底にしておくことも重要です。

【食塩水について】
海水濃度・・・水100mlに対して3g(3%)
海水温度・・・20度
水の量 ・・・貝がかぶる位にします。多すぎると開きにくいし、死んでしまうこともあります。

【もっと美味しくするには?】
・砂出し食塩水に鉄釘を入れておく
・砂出し食塩水ににがりを入れておく(1Lあたり1、2滴で十分です。)

【使う道具の理由は?】
・新聞紙を使うのは、はまぐりが吐いた水が飛び散らないようにするためです。
・すのこ付きキッチンバット(ザルとボウル)を使うのは、
上げ底にして、一度吐いた砂を再度飲み込まないようにするためです。

2.保存期間は?すぐに食べなくても大丈夫?

本当は新鮮なうちに調理したいところですが、
2~3日なら冷蔵庫の野菜室で保存できます。
(はまぐりは寒いのは苦手ですが、暑いのも苦手。野菜室がちょうど良いようです。)

砂出しした後に濡らした新聞紙に貝を包んで、冷蔵庫の野菜室に入れます。
貝はまだ生きており呼吸するため、ビニール袋に入れても良いのですが
袋を閉じてはいけません。

■はまぐりを冷凍保存したい場合はこちらの記事がおすすめです。
はまぐりの冷凍保存は可能?期間は?開かないのを防ぐには?

《ぬめりと鮮度について》

中国産よりも国産のはまぐりに多くみられるのですが、
殻でなく貝にぬめりがあります。
このぬめりは、傷みではありません。

ただし、よく洗ってもぬめりが取れなかったり、
臭みがある、濁りがあるなどの場合は
貝の鮮度が落ちているので気をつけましょう。

《はまぐりの鮮度をチェックする方法》

はまぐり同士を打ち合わせた時に
・「カンカン」と高く澄んだ音がする場合は鮮度が良い。
・「ボコボコ」と鈍い音がする場合は鮮度が悪い。

まとめ

ひな祭りのはまぐりのお吸い物は、家でも砂出しして作りましょう。
ちょっとの手間ですが、これで美味しく食べられるので、
年に1回のひな祭りにはぜひ蛤のお吸い物に挑戦してくださいね。

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■ひなまつりメニューの記事はこちらにもあります。
ひな祭りデザートは三色寒天レシピで離乳食も安心!コツはあるの?

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