ひなまつりには、はまぐりのお吸い物を作る家庭が多いですよね。
でも、その時期は高いので、安いときに買って冷凍しておきたい、と考えたことはありませんか。
冷凍すると美味しくなくなるのでは?貝が開かないのでは?と心配する人もいるかもしれません。
これは、手順を間違えなければきちんと開くので大丈夫です。
今回は、はまぐりの冷凍保存の期間や貝が開かないのを防ぐ方法についてお話します。
■はまぐりの砂出しとお吸い物レシピはこちらをご覧ください。
→ひな祭り蛤のお吸い物の由来とレシピ★砂出しのコツや保存期間は?
はまぐりの冷凍保存は可能?期間は?
はまぐりを買った当日に食べるのでなく、翌々日くらいまでは冷蔵庫の野菜室で保存できます。
(砂出し後に濡らした新聞紙に貝を包み、野菜室で保管します。貝が呼吸するので密閉しません。
関連記事はこちら。)
水に入れずに濡れた新聞紙に包む理由は、
水に入れっぱなしにすると貝が活動を続けることで弱っていき
傷んでしまうのが早いからです。
はまぐりやあさりなどは海岸付近に生息しており、
水から出した状態だと、殻を閉じることで身を守るのです。
また、野菜室のような低温の場所だと休眠状態になって身を守る習性もあります。
そのため2~3日間なら美味しい状態を維持できるのです。
ですが、貝の休眠状態にも限度がありますし、3日以上保存したい場合は
冷凍保存したほうが鮮度を保ち美味しく食べることができます。
冷凍保存方法について
冷凍保存については2通りの方法があります。
(1)ボイルしないで冷凍保存する方法
(2)ボイルしてから冷凍保存する方法
どちらでも美味しく食べられますが、保存期間を考慮すると
長期保存する場合は、手間がかかりますがボイルしてから冷凍する(2)がおすすめです。
次にお話しする保存期間について考えて、どちらにするか選んでくださいね。
冷凍保存期間について
冷凍での保存期間の目安について調べたところ、約2ヶ月程度という見解が多くありました。
市販品だと5ヶ月間という商品もありましたが、これは業者の冷凍技術が優れているからでしょう。
家庭用冷凍庫だとこんなに長期間の保存は避けたほうが良いでしょう。
一方、保存期間の目安を2週間程度とする見解もあるようです。
この理由として、冷凍後日にちが経過するにつれて、
調理したときに殻が開くまでの時間が長くなってしまう、という傾向があるため、
なるべく冷凍2週間程度で使い切ったほうが良いという理由なのだと思います。
(2)のボイルしてから冷凍する方法の場合だと、既に殻は開いた状態での冷凍なので
2週間で使い切らなくても大丈夫なのだと思います。
はまぐりの冷凍保存~開かないのを防ぐ方法
砂出し、潮抜き方法の道具や時間などの注意事項は
こちらの記事に詳しく書いてあるので、
この記事では詳細は省いて流れとポイントだけご紹介します。
詳しい説明はこちら記事をご確認ください。)
(1)ボイルしないで冷凍保存する方法
(1)砂出しをします。
(2)潮抜きをします。
(3)殻をよく洗って水気をふいてからジップロックなどに入れて空気をなるべく抜いて冷凍保存します。
【調理する際の注意点】
生のはまぐりと異なり、凍ったまま沸騰したお湯の中に入れて使います。
潮汁だけでなく、味噌汁や酒蒸しなども、水が沸騰した段階で入れて強火で一気に加熱調理します。
そして、口を開いた順に取り出します。
(2)ボイルしてから冷凍保存する方法
(1)砂出しをします。
(2)潮抜きをします。
(3)殻をよく洗って鍋に入れ、かぶるくらいの水を入れて中火にかけます。
(4)貝が開き始めたら、開いた貝から順に取り出します。
(5)アクや砂を丁寧に取り除きます。
(6)冷凍容器に1回分ずつはまぐりと汁を入れ、冷めたら冷凍保存します。
汁は貝の身がひたひたになるようにします。
【解凍調理】~お吸い物(潮汁)の作り方
(1)冷凍保存したはまぐりを冷蔵庫で時間をかけて解凍します。
(2)鍋に水、酒、昆布を入れて20分程度浸してから火にかけ沸騰させます。
(3)はまぐりと煮汁を加え、再度沸騰直前になったら塩としょうゆで味を整えます。
《はまぐりの代わりにあさりじゃだめ?》
冷凍保存できるとはいえ、はまぐりは元々あさりに比べて高いですよね。
そして今は輸入が多いのですが、国産でないと味も風味も落ちるようです。
ですので、美味しいお吸い物という視点で考えたら、
はまぐりを諦めてあさりにしても良いかもしれませんね。
まとめ
はまぐりは冷凍保存できるので、安い時に買って冷凍しておくのも良い方法ですが、
昔と違って味や風味が落ちているものが多いし値段が高いので、
初節句などの特別な時、お客様をご招待しての会食でなければ
無理に買わないであさりのお吸い物でも良いかもしれませんね。
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