トイレタンクを隠すDIYをする人は多いのですが、完成写真はあっても実際の作り方を細かく掲載している人はあまりないので、DIY初心者だと「やってみたいけど作り方が分からないから出来ない」と悩んで止まってしまうのですよね。
今回、DIY初心者の私が実際に挑戦してみたので、簡単カッコ良いレバーの隠し方などを含めて、工夫した点、失敗した点などを細かくお話しします。
■使った材料についてはこちらの記事をご覧ください。
→トイレタンク隠すDIY初心者が考えた100均材料中心の収納付リフォーム
トイレタンクを隠す作り方。どう考えればいいの?
トイレタンクを隠す作り方をネット検索してみたのですが、結局トイレ内の寸法や便器、タンク等の寸法が我が家と同じケースがないので、参考作品を探すよりも、自分で考えた方が手っ取り早いという結論に至りました。なので、材料とトイレを睨みつつ考えながら作っていきました。
その手順は以下の通りです。
(1)寸法を測る
(2)材料を切る
(3)枠を組み立てる
(4)棚を作る
(5)天板と側面板の寸法を確認(新聞紙で型紙を取る)
(6)天板と側面板を(5)の型紙に合わせてカット、貼り合わせしていく
(7)側面板にリメイクシートを貼る
(8)棚の扉を付ける
(9)天板にリメイクシートを貼る
(10)本体をトイレにはめ込む
(10)レバーの周囲をリメイクシートで隠す
(11)フレームを接着剤で固定させる
でも、これだけだと分かりにくいので、次に写真なども交えながら詳しくお話しします。
トイレタンクを隠すDIYで簡単な方法を実践!
(1)寸法を測る
最初に、トイレの寸法を測りました。ラフな鉛筆書きです。
我が家のトイレは狭くて奥の配管がごちゃごちゃしているので測りにくかったです。(パイプスペースが角にあるため左奥30cm狭くて、トイレタンクから左の壁に向かって太い下水管が見えています。)そのため、測量がある程度テキトーになったかもしれません。(でも、なんとかなります!)
(2)材料を切る
材料を切るといっても、最初は天板の四隅と、脚4本だけを測ってから鋸でカットしました。
(3)枠を組み立てる
釘は長さが合わずに何種類も買うことになってしまいました。→失敗の詳細はこちらの記事へ。
そして、組み立てた枠を実際にトイレに入れてから気付いたのですが、
・建物や材料の歪みがあって、寸法通りに作ったのにスペースに収まらない可能性がある。
・巾木(壁の下側に6cm程度張り巡らされている木の板のこと)やパイプスペースがある場合は、それも考慮して組み立てる必要がある。
寸法を測る場合は、こういう細々とした部分まで計算しないといけないようです・・・。
なので、どちらかというと、トイレの外で組み立てた完成品を中に入れるよりも、最初からトイレで組み立てていく方が寸法的には間違いないのかもしれません。
完成してから知ったこちらのサイト「トイレをセルフリフォームDIY♪大人気のタンクレス風にリメイク術」では、太い木材を四隅に使っているので安定感があり、作りやすそうな気がしました。(我が家の場合は細い木材を使っているので材料費は安いけど、安定感は乏しいのです。ただ、我が家のトイレは狭いので、強度が乏しくても大して問題ないと考えています。)
(4)棚を作る
トイレットペーパー等を入れる棚が欲しかったのですが、給水配管が邪魔になり、ペーパー2個しか入らない棚になりました。(下の写真右上の空間です。)
棚の材料についてはこちらの記事でご紹介していますが、狭くて軽い物しか置かないため、板は薄い6mmの桐を使用しています。この大きさで1枚250円程度なので安いですよね。しかも、カッターで切ることが出来るのでDIY初心者の私でも扱いやすいだろうと考えたのです。(奥側は桐の板が足りなくなり、5mm厚のコルクボードを使用。)
ところが、桐の板は安くて扱いやすいけど、弱くて脆いという欠点がありました。思い切り釘を打ったら見事に一瞬でパーンッと亀裂が入り、割れてしまいましたorz
まあ、そのまま繋ぎ合わせて固定できれば大丈夫だろうと考えて、そのまま釘打ちして取付してしまいました。今のところトイレットペーパー2個しか置いていないので、壊れるようなことにはなっていません。
(5)天板と側面板の寸法を確認(新聞紙で型紙を取る)
新聞紙を2~3枚テープで繋ぎ合わせて天板と側面に貼り付けて、ペンやカッター等を使って型紙を作ります。
天板はこんな感じです。
側面はこんな感じです。
どちらも凸凹があるため型紙が作りづらいです。正確な型紙が作りたいなら、一度新聞紙で作ったものを段ボールに置いて、きちんとした型紙を作っていく方が、実際の天板などの寸法に間違いないです。
でも、我が家の場合はそこまでしなくてもいいか(面倒臭いし)、と思ったので、これで作った新聞紙型紙を頼りにぶっつけ本番のつもりで実際に天板や側面板を取り付け調整していきました。
そして悩んだのが、側面の下の部分です。
どこまでトイレ空間を隠せばいいかなあ、というのは永遠の課題じゃないかなあと思いますよ。
トイレの奥は全部隠すのが一番カッコイイけど、ギリギリまで側面板を大きくしてしまうと設置できなくなる可能性があるので、程々にしなければなりません。
(6)天板と側面板を(5)の型紙に合わせてカット、貼り合わせる
我が家では天板に1cm厚の発泡スチロールを使いましたが、強度を考えるともう少し別の板の方が良かったと思います。(もしくは、木枠側にもう少し板を貼って強度を持たせるべきだったと思います。)
ただ、それを行わなかったのは、面倒くさいからという理由もありますが、安く作りたかったことや、発泡スチロールの方が加工しやすいからでした。(丈夫な木材を使おうとすると、中をくり抜くのが大変になるからです。発泡スチロールならカッターで簡単にくり抜くことが出来るので。)
一方、側面板については天板以上に強度を考えなくて良いので気楽に貼ることができるのですが、今回使ったのは5mm厚のカラーボードです。
なぜ青色かというと。
ダイソーで購入した時点では、この厚みで大きいサイズはこれ1枚しか無かったからです(汗)
でも、次の(7)リメイクシートを貼った時点で失敗だと気づきました。下地の色は上に貼るシートの色に影響を与えてしまうため、白や木材色のものを探すべきだったのです。(この失敗について気になる方は、こちらの記事をご覧ください。)
(7)側面板にリメイクシートを貼る
下の写真はリメイクシートを側面全体に貼った状態です。光線の具合でカラーボードやリメイクシートの継ぎ接ぎがハッキリ見えますが、実際にはトイレの便器などで隠れるので、さほど気になりません。
とはいえ、美しさを追求するなら、下地のボードは全て同じ、薄い色の材質で統一すべき!
また、リメイクシートは角の柱(脚の部分)等にも貼るのがおすすめです。統一感が出てカッコ良く仕上がりますよ。(実物は下の写真、右側の蝶番付近にご注目ください。)その場合は、収納扉の取付前にシート貼りをしましょう。
(8)棚の扉を付ける
収納扉には取っ手を付けるのですが、蝶番で取り付けする前にやってしまう方が良いです。
扉関係の手順については、
1)収納扉を必要な大きさにカットする
2)収納扉にリメイクシートを貼る
3)収納扉に取っ手を付ける(我が家で使った取っ手は穴を開けて取り付るタイプだったため、キリで穴を開けて差し込みました。)
4)蝶番を収納扉側に取り付ける(キリで穴を開けてネジをドライバーで差し込みました。)
5)蝶番を本体側に取り付ける(釘で固定させました。←本体側の木にネジだと固定しにくかったため。)
6)ミニ磁石を本体側に接着剤で取り付ける(扉側の取っ手とミニ磁石がくっつく仕組み。)
このような流れでした。
取っ手の内側はこのようになります。
本来側の磁石はこちらです。
(9)天板にリメイクシートを貼る
リメイクシートが30×80cmに対して、天板寸法が約28.5cm×約70cmだったため、かなりギリギリでした。
そのため、中央のくり抜く部分を上手に継ぎ接ぎして、発泡スチロールが見えないようにしていく必要がありました。
天板は水に濡れる可能性があるけど大したことないと予想して、普通の布製ガムテープで継ぎ接ぎすることにしました。
こちらが天板の完成品です。(フリーハンドでカットしたせいか、歪んでいますね・・・。)
(10)本体をトイレにはめ込む
全体が出来たところでトイレにはめ込みました。
ですが、やはり作ったタンク隠しについても歪みは出ますし(そもそも角材そのものも真っ直ぐでなく歪んでいるのが一目見て分かるくらいでしたし)、トイレ空間そのものにも歪みが出ているので、その空間にピッタリハマる物を作るとなると、入れるのが大変でした。(何度も寸法に狂いがないかチェックしていたものの、側面板を貼って若干厚みが増したり、板を貼ることで木のアソビが無くなったため、フィットしない部分が余計に苦しくなったり、という状況になったのです。)
そして、仕方なくサイズ調整のため、脚の部分をカットしたり(下の写真の角材の足元に注目)、
コンセント部分に角材が当たるため、その部分を一部カット(下の写真の右中央部分に注目)しました。
こんな面倒なことをするなら、現場で組み立てながら作る方が楽だったなあ、と後悔したものですorz
(10)レバーの周囲をリメイクシートで隠して、フレームを接着剤で固定させる
レバー周囲をリメイクシートで隠す、というのが今回のポイントです。レバー隠しについてはトイレのDIYをやる人にとって最重要課題のようですね。次にこの課題についてじっくりお話しします。
トイレタンクを隠すDIYで簡単カッコ良いレバー装飾は?
実際に作った人の情報を集めてみると、凝った方法だと、レバーに木材などを付けて、上からその木を押すことで流すようにしたり、
(参考サイト:【賃貸DIY】トイレのタンクレス化最大の難関。レバーを隠す方法を練りに練って編み出しました。)
チェーンやロープを付けて、引っ張ることで流すようにするなど、手の込んだ方法もあります。
(参考サイト:タンクレストイレ風に大改造!自分でできるタンク隠し)
でも、コレって結構難しいし、短期間での引越が多い我が家の場合、そこまで労力掛けたくないなあと思いました。
そして、比較的簡単で見た目もオシャレに出来る方法として考えたのが、フォトフレームを使う方法です。
多くのトイレDIYでレバー隠しに使っているようですが、そのパターンはレバーが横側にある場合なのですよね。我が家の場合は正面側に付いているため、正面に取り付けしてもレバーが隠れるようになりません。そこで、レバーは見せたままだけど、レバーの周囲のタンク(陶器)部分にリメイクシートを貼る、という手段を選びました。
ただし、リメイクシートは一度貼ると剥がすのが大変なので、フォトフレームのプラ板部分を使うことにしたのです。
まずは、プラ板をレバーの部分だけくり抜き、
リメイクシートを大きめに貼り、
それをトイレレバーのところに差し込んでから、
本体に取付をしました。
そして、本体にフォトフレームを接着剤で取り付けました。
さいごに
トイレタンクを隠すDIYでは、組み立てを別の部屋でなく、トイレ内で作る方がサイズの狂いが生じないのでおすすめです。
そして、作る過程は手間がかかるけど、家族にとても喜んでもらえるので遣り甲斐がありますよ。我が家では、トイレ嫌いの娘がすごく気に入って、トイレを我慢せずに行けるようになったので、やって良かったなあと実感しております。
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