土用の丑の日の意味は?うなぎの由来は?うなぎ以外の風習はないの?

公開日:  最終更新日:2015/06/04

unagi
土用の丑の日の「土用」や「丑の日」の意味をご存知ですか。
この日になるとスーパーでは高いうなぎが飛ぶように売れていますが
庶民にとっては高級品なので躊躇しますよね。

今回は、土用の丑の日の意味やうなぎを食べる由来、
また、「うなぎは高すぎて手が出ないわー」という人のために
うなぎ以外の風習についてもお話しします。

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土用の丑の日の意味は?

1)「土」の意味は?

土用の丑の日の「土」は、中国の五行説が起源で、火・水・木・金・土の5つの元素を次のように1年間の季節に当てはめる考え方です。

春→木
夏→火
秋→金
冬→水
立春・立夏・立秋・立冬の前約18日間→土

そして、季節の変わり目である「土」の期間は気温の変化などもあり邪気が入りやすいため、無事に過ごせるようにと様々な風習が生まれました。

2)「丑」の意味は?

土用の丑の日の「丑」は十二支(子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥)の1つです。
日本では、昔から年だけでなく日や時間にも干支を割り当て、五行説の「木・火・金・水・土」と組み合わせて使っていました。「土用の丑の日」は土用期間である約18日間の中の丑の日のことです。

ちなみに土用が約18日間、干支が12種類と数が異なるため、その年によっては土用の丑の日は2回あります。この場合は1回目を「一の丑」、2回目を「二の丑」といいます。

土用の丑の日 うなぎの由来は?

夏の変化の時期である「土用」には様々な風習があったのですが、この時期は暑さが厳しい時期ということもあり、うなぎは夏バテを防ぐための風習の1つで、次の2通りの説があります。

(1)「う」の字がつく物を食べる説

「丑の日に「う」の字がつく物を食べると夏バテしない」という説があり、
昔はうなぎの他、瓜、梅干、うどん、うさぎ、馬(馬肉)、牛(牛肉)を食べていたとされています。

(2)土用の土の気を補う水の気=黒い物を食べる説

土用   =土に感謝する時期
牛(水牛)=昔は田畑を耕すために水牛を使っていた
丑の日  =水牛を休ませる日

という意味があり、以上を合わせて
「土用の丑の日は田畑に感謝し牛を休ませ、土と牛にちなんで黒い物を食べる風習があった」
という説が正しいとされています。

五行説では、夏(火気)から秋(金気)へ変化する経過時期である土用(土気)に、水の気に当たる黒い物を食べることで気候の変化に体が対応できるとされています。
今では土用といえば「うなぎ」となっていますが、五行説の本来の意味からすると、うなぎだけでなく他の黒い魚(鯉や鮒など)や黒い野菜(ごぼうなど)でも良かったという説があります。

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うなぎだけが広まった理由は?

上のように、うなぎだけでなく土用には夏バテしないために様々な食べ物を食べる風習があったのですが、うなぎだけが今日広まっているのには理由があります。

うなぎには、たんぱく質やビタミンAやB群、カルシウム、鉄など優れた栄養が豊富で夏バテ防止などの効果が期待できますが※、うなぎの旬は秋から冬の初め頃(冬眠に備えて体に栄養を貯えるため)であり、夏のうなぎは脂が少なく旬の味と比べると落ちています。

そんな訳で、昔は夏にうなぎを売れ行きは芳しくなかったのです。
江戸時代、それで困っていた鰻屋が、知り合いだった蘭学者の平賀源内に相談したところ、平賀源内は五行説などの知識があったため、うなぎ屋にこの風習を教えて「本日、土用の丑の日」というキャッチコピーを書いて店先に張り紙したところ大繁盛したのがきっかけだったとされています。

※栄養学的には、ビタミンB1の働きは神経や筋肉に作用するため、不足すると疲れやすくなります。
また、水に溶けやすい性質と熱で失われやすい性質があります。
このことから、夏の暑さにより発汗することでビタミンB1が流出して疲れが出るため、夏バテ状態に陥るのです。

土用の丑の日 うなぎ以外の風習はないの?

夏の土用は梅雨が明けて本格的に暑くなる時期なので、夏の暑さに負けないように栄養を摂る習慣ができました。
上にご紹介した「う」の食べ物や「黒い食べ物」以外では次のものが知られています。

土用しじみ・・・しじみの旬は年2回、夏と冬にあり、夏のものを「土用しじみ」、冬のを「寒しじみ」といいます。
しじみは肝臓の働きを助ける作用があり、旬のしじみは特に栄養価が高いので「土用しじみは腹薬」といわれています。

土用餅・・・江戸時代以降に土用餅として、厄除けの意味のある「小豆餡」で包んだあんころ餅を食べる風習になりましたが、元々は昔の宮中で味噌汁にもち米とガガイモの葉の煮汁で作った団子を浮かべて食べていたのが由来です。

土用卵・・・卵は栄養価が高いので夏バテを防ぐための風習としてうなぎと同様に食べるようになりました。

食べ物以外の風習は?

その他土用の丑の日に行う風習としては次のようなものがあります。
・丑湯に入る・・・お風呂に桃の葉などを入れます。
・土用干し・・・梅雨で湿った衣類や本などを風に当てて陰干しさせます。

さいごに

土用の丑の日は夏の暑い時期なので、ビタミンB1などの栄養が豊富な食べ物を取り入れて夏バテせず元気に過ごしましょう、そのためにはうなぎが良いですよ、ということで風習が生まれたのですが、うなぎでなくても栄養豊富な食べ物はたくさんあります。
うなぎを買う場合は国産だととても高いので躊躇しますが、無理に買わなくても、別の食べ物でも大丈夫です。
夏バテ予防のためには栄養が大切なので、ぜひビタミンB1を中心に栄養を摂るよう心がけましょう。

■うなぎと似た魚の違いについてはこちらの記事がおすすめです。
うなぎ あなご はも違いは?どじょう なまず 土用丑の日どれ選ぶ?

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