取り急ぎご連絡まで 目上に使える?丁寧な言い方は?英語にすると?

雑学

waku
日本のビジネス文書では文末に「取り急ぎご連絡まで。敬具」と締めくくることが多いのですが、この意味をご存知ですか。
また、ちょっと考えると目上に人に使っていいのかな?と悩みませんか。

今回は、どんな言葉にすれば目上の人に使える丁寧な言い方になるのか、英語だとどうなるのかなどをお話しします。

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取り急ぎご連絡まで 目上の人に使えるの?

「取り急ぎご連絡まで」が使われる場面は?

「取り急ぎご連絡まで」という言葉は実は、深い意味はなく慣例として使われることが多いです。
日本では昔から手紙を書く際に「拝啓」から始まり「敬具」で締めくくる形式を使うのですが、
結語である敬具の前に「お礼まで」「ご報告まで」「ご挨拶まで」「お願いまで」等の言葉が簡略化した挨拶言葉として使われることが多いです。

大多数の日本人が「あまり意味の深く考えないで手紙の最後に使っている」状態なのです。

その結果どうなるのか?

(1)安心するケースがある

お互い急ぎである状況を理解している場合はこの返事をすることによって安心するケースもあります。
というのも、相手はあなたが内容をいつ確認するか分からずヤキモキしている可能性もあるのです。
そこで、あなたは、「とりあえず手紙が届いたよ。とりあえず連絡するね!」という意味で「取り急ぎご連絡まで」とすれば、相手は「あー、無事に届いて良かった」と安心するのです。

更に良い対応をするならば、これだけで終わらず、その後あなたが詳細を詰めて相手に連絡報告すれば、より良い対応になります。

(2)相手に失礼だと受け取られることもある

深く考えないで便利な言葉だから使っているのですが、「~まで」で言葉が終わる(=述語がない)ため、説明も儀礼もカットして必要最低限の用件しか伝えないことから相手に失礼だと受け取られる可能性があります。

そのため、「取り急ぎご連絡まで」という言葉は、目上の人や人間関係が構築できていない場合は使わない方が無難です。
特に目上の人に対しては、誤解を招かないように丁寧な言い方をするのが望ましいです。

では、どのような言い方をすれば良いのでしょうか。
次に考えていきましょう。

取り急ぎご連絡までを丁寧に言うと?意味を考えよう

誤解されないためには「~まで」で終わらずに述語までしっかりつけることが大切です。
具体的には次のような言い方が考えられます。

・取り急ぎご連絡いたします。
・取り急ぎ申し上げます。

ただ、「~まで」だけでなく「取り急ぎ」という言葉についても手抜きだと感じる人もいるので、場合によっては、

・要件のみにて失礼いたします。
・先ずは確認のみの連絡になります。よろしくお願い致します。

このような言い回しが良いでしょう。

言葉に込められた意味を丁寧に言い直すと?

「取り急ぎご連絡まで」の言葉に込められた意味を丁寧に言い直すと、次のようになります。

「きちんとご連絡申し上げるべきなのですが、文章を作る時間が取れないので失礼とは存じますが取り急ぎご連絡しなければならないことだけお伝えいたします。」

ちょっと長いのですが、本当に詳細なニュアンスを表現するとこんなに長くなります。
ちょっと短い、くだけた言い方にするなら

「こんなことがありました。一応お耳に入れておきますね。」

という意味であり、相手は報告内容に対して何もアクションを起こす必要がない時に使う言葉になります。

ちなみに、相手に何かアクションを起こしてもらう必要がある場合は次のような言葉を使います。

・ご回答をお願い申し上げます。
・ご指示をお願い申し上げます。
・ご教示をお願い申し上げます。


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取り急ぎご連絡まで を英語にすると?

日本語だと様々な解釈が出来てしまう、便利なような紛らわしい言葉なのですが、英語ではどのように言うかを考えてみると理解が深まるかもしれません。

ご連絡ありがとうございます。
社内で確認してから、再度連絡します。
取り急ぎご連絡まで。

この文章を英語にすると様々な英訳が考えられますが、例えば次の考え方があります。

(1)そのまま訳す場合

Thank you for contacting us. I would get back to you later.
This is just a quick note to express my gratitude.
Regards,

(2)訳さない(意味のない言葉として省略する)

Thank you for contacting us. I would get back to you later.
Regards,

「取り急ぎご連絡まで」という表現は日本語独特の言い回しであり、アメリカには存在しないため訳さないという方法があります。
(1)の2行目省略形。

(3)細かいニュアンスを伝えたい場合

ご連絡しておかないとご心配でしょうし、先に受け取ったことをお伝えして後ほど詳細をご連絡します、というニュアンスを伝えたい場合の例は次のようになります。

This is to confirm our receipt of e-mail.
We will get back to you with further information as soon as possible.
Rather than making you wonder if we have received your e-mail,
I wanted to let you know that we did receive it.
Regards,

この言い方は日本人らしくとても細やかな気遣いと感じるのですが、欧米社会ではここまできめ細やかな気遣いは必要とせず、実際にはこのような言い回しはしない気がします。

さいごに

「取り急ぎ~まで」という言い方は慣用句として使われているものの、関係構築できていない人や目上の人に対して考え無しに使うのは危険です。
状況をよく考えて、「まで」で打ち切らずに「~いたします」というように述語までの丁寧な言い方に置き換えて使うほうが相手に対して敬意が伝わりやすいです。
日本においては立場によって気遣いすべき場面や言葉遣いも多くビジネスセンスも問われるため、慌てず落ち着いて判断して使ってくださいね。

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