ポピーとヒナゲシとケシの見分け方は?麻薬成分の心配は無いの?

雑学


ポピー、ヒナゲシ、ケシ。
この3つの違いや見分け方をご存知ですか。

見た目は可愛らしい花ですが、この中には麻薬成分、アヘンの採れる禁止ケシもあります。
ポピーだと思ったらけしだった… 沖縄本島北部で禁止けし千本超(琉球新報2019年5月9日ニュース)

こんなことがあると、自分の身の回りで見るポピーは大丈夫なのか心配になりますよね。

そこで今回は、ケシの違いや安全性、麻薬成分があったらどうすれば良いのか等についてまとめました。

ポピーの切り花を日持ちさせる方法が分からない場合には、こちらの記事がおすすめです。
ポピー摘み取り体験で水揚げ方法は?切り花が日持ちするためには?

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ポピーとヒナゲシとケシの違いは?

ポピーはケシ科の植物のことです。英語でpoppyと言うことから日本でもこの呼び方が普及しています。また、ヒナゲシは、ケシ科の植物の1品種であるシャーレーポピーのことです。

ただ、ケシには様々な品種があり、その中には麻薬が採れる品種もあることから、安全か危険かで以下のように区別されることもあります。

  • ポピー→安全なケシ(麻薬が採れない=栽培可能)の品種であり、園芸植物。
  • ケシ →危険なケシ(麻薬が採れる=栽培禁止)の品種であり、有害植物。

では次に、安全なケシと危険なケシの代表的な品種を見ていきましょう。

安全なケシ(ポピー)

ヒナゲシ


別名:虞美人草、コクリコ、シャーレーポピー、アマポーラ。
原産:ヨーロッパ
花の色:赤、ピンク、白。
茎が立ってその脇芽から花茎が立ち、花が咲きます。枝も沢山出て、花数が多くなります。

コクリコはフランス語、シャーレーポピーは英語の言い方です。ポピーといえばシャーレーポピーを指すことが多いです。

アイスランドポピー


別名:シベリアヒナゲシ
原産:シベリアからアジア大陸北部
花の色:オレンジ色、黄色、ピンク、白。
茎に葉が無く、枝も無く、地際から蕾が伸びて花茎が立ち、花が咲きます。そのためスッキリとした姿で、切り花に使われることも多いです。

カリフォルニアポピー


別名:花菱草(ハナビシソウ)
原産:アメリカ合衆国西部。カリフォルニア州の州花になっています。
花の色:オレンジ色が多いのですが、黄色、朱色、ピンク色もあります。
一般的なポピーと花や葉の形が異なるのですが、これもポピーの仲間です。

ナガミヒナゲシ


原産:地中海
花の色:オレンジ色。

ケシ坊主が細長いのが特徴で、そこから「長実雛芥子(ナガミヒナゲシ)」と名付けられました。下の写真の丸囲み部分がケシ坊主です。

道端のアスファルトの隙間等にも逞しく生えているポピーの多くは、このナガミヒナゲシであるケースが多いです。
茎を切ると黄色か乳白色の乳液が出てきて、その周辺の植物の生育を阻害する成分が含まれています。その強さは特定外来生物に匹敵すると言われていますが、今のところ特定外来生物には指定されておらず園芸品種になっています。ただ、この乳液に触るとかぶれる可能性があるため触らないようにしましょう。

オリエンタルポピー


別名:オニゲシ
原産:トルコ、イラン等
花の大きさが20cmくらいになるものもあります。花弁の色は赤やオレンジ色が多いのですが、白、ピンク色もあります。また、花弁は4枚のものが多く、中心部に黒い大きな斑点があるのが特徴です。

危険なケシ

・ハカマオニゲシ→ハカマオニゲシの画像
・アツミゲシ(紫色の花が特徴)→アツミゲシの画像

特に、ハカマオニゲシはオリエンタルポピーと似ているため、危険なケシと思わず育てたり、逆にオリエンタルポピーなのに危険なケシと勘違いして抜いてしまったりすることがあるので正しく判別して対処しなければなりません。
次に、具体的に見分ける方法についてお話しします。

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ポピーとケシの見分け方は?

見分ける方法の前に、ポピーがどんな姿なのか簡単に確認しましょう。

ポピーの特徴について

ケシ科の植物の多くは、以下のような特徴があります。(以下の写真例は全てシャーレーポピーです。)

花は、花弁が4枚または6枚、8枚で、雄しべが多数あります。

【4枚の場合】

【6枚の場合】

【8枚以上の場合】

蕾の開花

蕾は最初下向きになっているのですが、少し皮が割れて花弁が見えたところで上向きになります。次に全部の皮が取れて花弁が全て現れ、皺だらけの状態から徐々に開花していきます。

実はさく果。実が熟して乾燥すると、下側が裂けて種子が出てくる仕組みです。

葉は、複葉または切れ込みのある単葉になっています。

注意事項

ケシ類は、麻薬成分の含まれない安全なケシでも乳液が出るものが多く、触るとかぶれるため乳液には触らないようにしましょう。

では次に、「育てても問題ないポピー」と「育ててはいけないケシ」を比べてみましょう。

安全なポピーと危険なケシの違いは?

安全か危険かを見分けるにあたって、葉や茎に以下のような違いがあるため、この部分に着目することが多いです。

【安全なケシ=ポピー】
葉・・・細くて深くて、切れ込みが入っています。

葉や茎の表面・・・毛が生えています。

茎には葉がつかず、地面の際から葉が生える品種が多いです。(アイスランドポピーは茎が無く、地際から花茎が伸びています。)

【危険なケシ】
葉・・・太くて平べったい。
葉や茎の表面・・・毛が生えていない。
葉が直接茎についています。葉のつけ根が茎を抱いている感じです。

■危険なケシについては以下のサイトが参考になります。
東京都健康安全研究センター薬用植物園

豊橋市「けし」にご注意ください!
こちらのページに「葉の付け根が茎を抱いている感じ」の絵があり、分かりやすいですよ。

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ポピーに麻薬成分があった場合は?

麻薬成分は、危険ケシの実が「熟していない状態」で実に傷をつけ、そこから出る乳液から作られます。(安全とされているポピーの品種からは麻薬成分は出ません。)

そして、日本では麻薬になるケシの栽培は禁止されているので滅多に見ることはありません。ですが、たまに発見することもあります。その場合の連絡先は警察か保健所です。(故意に自分で栽培しているわけではないので、連絡したことで罪に問われることはありません。)

ただ、既にお話ししている通り、危険ケシと安全なケシは似ている品種もあるため、むやみに引っこ抜いたりせず、まずは葉や茎の毛の有無や形を確認しましょう。その上で警察や保健所に連絡してください。

さいごに

ちなみに、「ケシ=麻薬」というイメージが強いかもしれませんが、食べられるケシの実もあるんですよね。
あんぱん等の上に飾りとして使われることもあるのが「ポピーシード」です。

ポピーシードは、
・安全な品種
・完熟した種子
・発芽できないよう炒った状態
この3つの条件が揃っているので全く問題ありません。

また、製造メーカーにより異なりますが、七味唐辛子にケシが入っていることもあります。ですが、これも完熟した種子を炒って発芽できないため大丈夫です。

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