ポピーの摘み取り体験で折角沢山花摘みしたのに、持ち帰るまでの間にどんどん萎れていき、家に着いたら枯れてしまいガッカリした、という経験はありませんか。
では、花摘み体験で摘み取る際に何か気をつけた方が良いのでしょうか。
摘み取った花はどのように持ち帰れば良いのでしょうか。
水揚げをどのようにしたら切り花が日持ちするのでしょうか。
実は、我が家でもポピーの花摘み体験をしてきたのですが、事前準備も予備知識も無しにやったところ、全然長持ちさせることができませんでしたorz
そこで今回は、ポピーの切り花を長持ちさせるための方法について来年以降に活かすべく、ポピーの特徴等のことを含めて調べてまとめました。
ポピー摘み取り体験は持ち物や摘み方が重要!
持ち物について
ポピーの摘み取り体験の持ち物は、開催する公園によって異なります。また、道具を無料で貸してくれるところもあれば、有料のところもあります。ですが、数量限定の可能性もあるし、花を長持ちさせるためにも自分で以下の道具を持参していく方が良いでしょう。
【持ち物】
- 切りハサミ
- 持ち帰るためのビニール袋
- 新聞紙
- 輪ゴム
- キッチンペーパー(ティッシュ)・・・茎の切り口に保水させるため
- アルミホイル(ビニールでも可)・・・保水したキッチンペーパーを包むため
ただし、公園によってはハサミ持ち込み不可のところもあるので、開催する公園のイベント詳細を事前にご確認ください。また、花を外の風から守る新聞紙や、保水目的のキッチンペーパー等は用意しておく方が花を長持ちさせることに繋がるでしょう。
ポピーの花摘み方法と持ち帰り方
実際にポピーを摘み取る際は、「蕾」を選ぶことが大切です。
また、持ち帰る際には以下のことに注意してください。
- キッチンペーパー等を使って保水する
- 雨や風に当たらないよう上の方まで新聞紙で包む(ポピーは雨や風にも弱いため)
- 花が上向きに(切り口は下向きに)なるよう持つ(下向きにすると水が逆さになり流れ出てしまうため)
ポピーの花を見ると、綺麗に咲いているポピーを摘みたくなるものですが、咲いている花は摘んでしまうとあっという間に散る傾向があります。ポピーの花は、実はすごく短命で、1日から2日しかもたないのです。咲き方は特徴的で、じっくり見ていると面白いのですけどね。
ちなみに、どんな咲き方かというと、
- 蕾の向きが徐々に変わる(下向き→横向き→上向き)
- 花の袋がポロッと取れて中から花びらが広がる
- 刻々と広がって開花し、花粉が散り、最後に花が散る
このような特徴があります。
ということで、今咲いている状態の花を摘み取っても、最長で2日しかもちません。でも、ポピーは傷みやすい花なので、切るとどんどん萎れてしまうのですよね。そして、手で触るのはもちろん、風などが当たるだけでも傷んできます。だから、実際には2日ももちません。我が家で持ち帰った花も、帰宅途中でどんどん花びらが落ちてしまいました(ノД`)・゜・。
周囲でたくさん摘んでいた人々も、殆どの人が咲いている花ばかり摘んでいたのですが、皆さんのポピーは大丈夫だったのか・・・?という疑問が浮かんでしまいました。
ただ、帰った時点では、
このように萎れていて、もう無理かなあと半ば諦めていたのですが、水揚げをして活けたところ、
少し元気になり、多くの蕾が開花してくれました。
ちなみに、蕾はこちらです。
まだ下向きか、少し横向きになった状態のものを摘みましょう。
ポピーが下向きから横、上向きになる様子はこちらの記事に写真がありますよ。
→ポピーとヒナゲシとケシの見分け方は?麻薬成分の心配は無いの?
そして、ポピーの色を選びたいなら、摘み取ろうとしている蕾と同じ株の花の色を確認しましょう。(同じ株なら同色になります。)
シャーレーポピーは赤色が多いのですが、ピンクや白、2色がグラデーションのようになっているもの等様々ありますよ。
ポピーの水揚げ方法について
ポピーは茎を切ると切り口から樹液が出て切り口を塞いでしまい、水を吸いづらくなってしまいます。しかも、摘み取ってから持ち帰るまで、手でずっと握っていると手の熱も伝わってますます疲れてグッタリしてしまいます。そこで、水揚げをして復活させることが大切です。
水揚げは以下のような方法があります。
- 水切り
- 湯揚げ
- 焼き揚げ
- 水折り
- 割る
これらの方法について詳しく知りたい場合、こちらのページがおすすめです。
→フラワーショップコスモス:お花の正しい扱い方
この中でとりあえず知っておきたいのは「水切り」です。水切りは、茎を水の中に入れた状態で茎をカットする方法です。水の中で茎を切ることで、茎の断面に水圧がかかって茎の中に入った空気を逃がし、水が揚りやすくなるのです。
水切りする際のポイントは以下の2つです。
- 斜めに切る(水を吸い上げる断面を広くするため)
- ハサミは素早くスパッと切る(茎の導管をきれいな形で残すため。切るのが遅いと茎の組織が壊れてしまうので駄目。)
ポピーの切り花を日持ちさせる方法
ポピーを日持ちさせるためには、活ける際に以下の3つが重要です。
(1)花瓶の水を少なめにする
(2)水をこまめに取り替える
(3)涼しい所に置く
ポピーの茎は軟らかくて空洞です。そのため、腐りやすいのです。ちょっと触っただけでも傷んでくるし、時間が経つと茎の途中でグニャッと折れてしまうことも多いです。そうなると、花はまだ生きているのに水を届けられないため、散るのが早くなってしまうのですね。
ですから、水は少なめにして、かつ、水が腐らないようにキレイな状態を保つことが何より重要なのです。
また、水を取り替える際には、花瓶の中のぬめりだけでなく、茎のぬめりもきれいに拭きましょう。ぬめりや汚れは雑菌繁殖の原因になるのです。
そして、茎の色が変色していたら、その箇所よりも上側でカットしましょう(腐り始めているので、そこを残してはいけません)。もし短くなったら、湯のみ茶碗など浅い容器に飾ると可愛いですよ。
ポピーの葉も意外なポイント!
ポピーを日持ちさせるためには、葉の扱い方もポイントです。以下の2点を注意しましょう。
- 葉はなるべく減らす
- 葉は水に浸からないようにする
シャーレーポピーの場合はアイスランドポピーに比べて葉が多いのですが、葉が多いと水分がそちらに取られてしまい、肝心の花に水分が行き渡らない可能性があるため、なるべく葉を減らすようにしましょう。また、葉が水に浸かっていると菌が繁殖して腐りやすくなることも念頭に入れて葉を減らすようにしてください。
さいごに
色々ポピーを日持ちさせる方法についてお話ししてきましたが、ポピーの花は以下のような特徴があります。
- 花は開花したら1~2日で散る
- 花粉が散り、花びらが散っていくので、花瓶の周りが汚れる
大事にしても、あっという間に散って汚れてしまうものなのですよね。ですから、そうなってしまっても、「私の活け方が悪かったのかしら?」と落ち込まなくて大丈夫ですよ。
コメント