家の中に蟻が出るのは一階だけと思い込んでいませんか。
でも実は、二階以上でも結構出るのですよね。賃貸マンションの2階に住む我が家では昨年蟻が大量発生したのですが、侵入口がわからないため暫くの間は蟻が家の中を徘徊しており、虫嫌いの娘に
「気持ち悪いよ〜」
と言われ続けて困っていました。
でもある時、想定外の箇所から入る蟻を見つけて驚愕したのですよね。
「まさかこんな場所から!?」って。
そして、なんとか無事に退治することが出来ました。
今回は、我が家での体験を元に、蟻の侵入口発見から駆除までのことをお話しします。
家の中の蟻は二階だとどこから侵入するの?
蟻は体長数ミリ程度の大きさなので、人間の気付かないような僅かな隙間からでも侵入することができるのですが、蟻が家の中にいる場合の侵入パターンとしては、次の3通りが考えられます。
(1)外に巣はあるけど、食べ物欲しさに侵入する。
・・・この場合、サッシの隙間や壁の穴などから入ることが多いですね。蟻は暑くなると活動的になり、遠くまで遠征することもあり、家の中に入ることが多いです。
(2)間違って入ってしまった。
・・・蟻が自分で入ろうとしたのでなく、植木鉢の土やダンボールの中にいたのを人間が気付かずに家の中に持ち込むパターンもよくあります。マンションの高層階などに蟻が出没する場合はこのパターンが殆どでしょう。ですから、外から家の中に何か物を入れる際には注意が必要です。
(3)家の中に巣を作る習性がある種類の蟻だった。
・・・家の外に巣を作る蟻が多いけれど、中には、室内に巣を作る習性の蟻もいます。そんな蟻の巣は、壁紙やタンスの裏側などの僅かな隙間に作られていて、あっという間に繁殖してしまうため、人間が巣を見つけようとしても難しいのですよね。
家の中に巣を作る種類としては、イエヒメアリ、ヒメアリ、ルリアリ等があります。
イエヒメアリ
家の中に巣を作る典型的な種類で、黄色から赤褐色の体が特徴です。働き蟻の大きさは2~2.5 mm程度と小型です。
普段は外にいることが多いけれど、冬になると鉄筋コンクリート造の建物(マンションなど保温性が高いため)に出没することが多いです。(年中家の中にいるイエヒメアリもいます。)
ヒメアリ
ヒメアリは、腹部が黒色、その他が黄褐色というはっきり分かれた2色の蟻です。体長1.5~2mm程度と、イエヒメアリよりも少々小さいです。ヒメアリは人間にも噛みつく可能性があるので注意しなければなりません。
ルリアリ
ルリアリは黒褐色で腹部に光沢があり、脚と触角は褐色をしています。体長は2mm程度です。イエヒメアリやヒメアリと違って寒い時期に家に入りたがるというよりも、雨の多い時期に雨を避けて家の中に侵入することが多いです。
また、人間にとって困るのが、電化製品の内部に巣を作る習性があることです。冷蔵庫、テレビ、パソコン等の中に作ってしまい、電化製品が故障してしまうケースもあります。ちなみに、屋外で営巣する場合でも信号機や街灯等に作ってしまうこともあります。また、家の中では電化製品ではなくティッシュ箱の中に巣を作るケースもあります。これは、積み重なったティッシュが樹皮の裏側と同じような感じなのでルリアリにとっては好みの場所だからなのです。
ルリアリもヒメアリと同様に凶暴なので人に噛みつく可能性があります。
■蟻の種類と画像、特性についてはこちらのサイトで確認できますよ。
→日本産アリ類画像データベース
蟻の侵入口がわからない状態からの発見!
蟻の侵入口がわからない場合、毒餌タイプの駆除剤を使う方法がおすすめです。
もちろん、家の中で思い当たる全ての隙間などをチェックして埋める作業も重要ですが、隙間というのはどうしても出来てしまう家が多いですよね。なので、隙間から入らないように注意しつつ、毒餌を置いて様子を見るという方法がやりやすいでしょう。
ちなみに、チェックしたいのは以下のような箇所ですが、なかなか難しいかもしれません。
サッシの隙間、壁の裂け目、壁と柱の隙間、配管スペース、モルタルの裂け目、襖の間、タンスの裏、押し入れ、段ボール等。
ただ、この中でも、蟻が多く出没するのは限られているでしょうし、まずは蟻が出る付近で何か隙間がないかを確認しましょう。
我が家に蟻が大量発生した際は、侵入口が分からず1ヶ月以上悩んでいましたが、毎日出没していたのでとりあえずアリメツを購入して、
蟻のよく出没する場所に置いてみました。
すると、最初の1ヶ月程度は見向きもされず・・・
約1ヶ月半くらい経過して忘れた頃に数匹程度到来し。
その1週間後、すごいことになりました(汗)
ちなみに、このアリメツは「効果が絶大だ」という人もいれば、「そうでもない」という人もいるようです。我が家でも、忘れた頃にやってきたので(アリメツを仕掛けた当時、家の中で蟻を時々見かけていたけど全然罠にかかってくれませんでした)、人間には気付かない問題が、蟻に存在したのかもしれません。
そして、我が家の場合、蟻が大量発生した際に、思わぬ隙間があることに気付きました。
問題の場所はこちらです。
↓ ↓ ↓
サッシの色が暗いため写真が見えにくいのですが、内開き窓のガラスに接している金属サッシの横と下の隙間(写真丸囲み部分)が1mm程度開いていたのです!
しかも、この写真の部分は右隅ですが、左隅も同じような隙間がありました。
そして、暫くの間じっと観察していると、その中からゾロゾロ蟻が出たり、ゾロゾロ帰っていくのです。アリメツのお陰で侵入口を発見することができました。
蟻が2階の場合の駆除~我が家の場合
我が家は賃貸マンションなので、隙間を何かで埋めてしまうと原状回復としてはどうなのか、という問題で迷ったものの、我が家が退去した後もココを埋めないと蟻問題はずっと続くだろうし・・・ということで、透明ボンド※でこっそり埋めてしまいました。
※ボンド以外では、テープやコーキング等があります。今思うと、賃貸の場合は後で剥がしても跡の残らないテープ(養生テープやマスキングテープ等)の方が良かったかもしれません。
そして、アリメツのお陰でその時点では家の中にいた蟻を一掃することができ、その後も暫くの間は蟻が家の中に入ることはありませんでした。
ただ、数ヶ月経過後にまた1匹、2匹程度の蟻が同じような場所に出没するようになりました。これは、以下の可能性がありそうです。
- 巣の中に女王蟻がまだ生き残っている
- 卵から孵って成長した蟻が入った
- 家の中(サッシの中、壁の中など)に巣がある
女王蟻は、巣の中にいて産卵をしていて、滅多に巣から出てきません。そのため、家に侵入した働き蟻だけを退治しても、次々産卵して孵化して育ち、蟻道を辿ってまた侵入してきます。一度退治したら終わりではないのですよね。ですから、蟻退治は一度の駆除で安心せず、しばらくは毒餌を置いて様子を見るのが重要でしょう。
【蟻退治のポイント】
・蟻が繰り返し出現する場合は、巣にいる女王蟻を駆除すること!
・家の決まった場所に何度も出現する場合は毒餌を置いて持ち帰らせて全滅させる!
・巣を見つけた場合は以下の方法が確実!
(1)巣穴に熱湯をかけて巣を全滅させる
(2)スプレー式殺虫剤を長時間巣穴に噴射して女王蟻をおびき出して駆除する
(ただ、女王蟻も1つの巣なのに複数いる場合もあるので、まだ出てくるかもしれません。)
さいごに
本当は毒餌タイプが良いのですが、今後も何度も出てくるようなら、次のようなタイプの駆除剤を使ってみようかと考えています。
こちらのタイプは待ち伏せ効果なので巣の駆除、女王蟻の駆除という根本から外れてしまうのですが、大量の蟻が出ると娘にすごく嫌がられるため、予防的な目的で使うつもりです。1回プッシュするだけで退治と1ヶ月間の予防が出来るので、使いやすそうなのですよね。
ただし、今はクエン酸スプレーを数日毎にサッシ枠にスプレーして、様子を見て拭き取るということを継続しており、この効果が出ているのか、蟻は出てきていません。今後もエコな予防対策だけで済めばいいな、と考えてます。
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