梅の種を食べるとバチが当たる?天神様の由来は?種の割り方は?

公開日:  最終更新日:2016/08/30

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「梅干の種を食べるとバチが当たるから食べちゃ駄目!」
「梅には天神様が宿っている」
と聞いて育ったけど、偶然割れた種の中身を見て、子供に食べたいと言われてしまい、食べさせて良いのか分からず困ったことはありませんか。

今回は子供に説明できるよう梅の種の知識や天神様の由来、種の割り方等をお話しします。

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梅の種は食べるとバチが当たるって本当なの!?

梅はバラ科サクラ属の植物で、同じ仲間には桜、桃、杏、プラム、ビワ、アーモンド等があります。
これらの種の中には硬い皮に包まれた白い中身があり、これを「仁」といいます。
そして、この「仁」にはアミグダリン(青酸配糖体)が含まれています。
アミグダリンは胃腸等で酵素により分解されてシアン化合物(青酸)となり青酸中毒を起こして死に至る可能性があるといわれているため種を食べてはいけない、という説が生まれたようです。

ですが、これはあくまでも、「熟していない実の種」であり、完熟すると不活性化するため問題ありません。
また、熟していない青梅等は加熱することで成分が消えるため、こちらも大丈夫です。
梅干の場合、完熟梅を使うことや塩で長期間漬けるということから、青酸中毒の心配はありません。

また、アミグダリンの量も、未熟な梅を100~300個程度食べると致死量になるといわれていますが、未熟な梅は硬いし渋いし酸っぱいため、どう考えてもそんなに多く食べませんよね。
だから、あまり毒性については気にせず「1日数個程度なら問題ない」と覚えて大丈夫でしょう。

梅の種には逆に効果がある?

生の種には毒がある、といわれる反面、中国では杏の種は薬効があるとして杏仁(きょうにん)として使われてきましたし、代表的な食べ物では杏仁豆腐が知られています。
(種をすり潰すことで青酸が揮散するため毒性の問題はありません。)

実際、アミグダリンは体内で分解されると、チオシアネートと安息香酸に変わり毒性が消えます。
栄養も豊富でたんぱく質や繊維質、ミネラルが多く含まれていますし、ガン細胞の死滅、イボや魚の目の治癒、二日酔い、鎮痛、消炎、殺菌、整腸作用等があるという説もあります。
ですが、米国国立癌研究所ではこの効果を否定しており、青酸中毒死の恐れがあると注意喚起を促していますし、日本の国立健康・栄養研究所でも、種の健康効果は科学的に根拠がないため、これらを使った健康食品やサプリメントについて
過剰な期待をして過剰摂取しないよう注意喚起しています。
→参照記事はこちら:Wikipedia

これらのことを考えると、多量に摂取しなければ青酸中毒の恐れはないけど、逆に健康効果を期待しすぎてもいけない、ということでしょうね。


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天神様の梅の由来は?

私が小さい頃は祖母に、
「梅は食うても核食うな。中に天神ねてござる」「梅の種を噛むと字を忘れる」
などと言われていました。
そもそも、この神様というのは太宰府天満宮の天神様である菅原道真公のことです。
菅原道真は、平安時代の政治家でしたが優れた学者でもあったことから後に学問の神様として祭られることになりました。

梅の種の中身の「仁」は「天神様」と呼ばれていますが、これは道真が梅を好み大切にしていたことと、死後に神様として祭られたことが合わさって「種の中に天神様が宿っている」と信じるようになったのです。
ただ、これは上に書いたように、生の状態の梅の種には毒性があるため食べてはいけない、という戒めも絡んでいるようです。

梅の種の簡単な割り方は

梅の種は殻が非常に硬いので、口の中でそのまま噛むと歯が欠ける危険性もあるため止めましょう。
ですので、種を割る時には千枚通しか目打ちを使いましょう。

千枚通しを刺す部分は、種のヘソの部分です。
ヘソは、梅の実が木になっていた時のヘタの部分に当たります。
刺した後に、種が動かないよう凹凸のある場所があれば種を立ててハンマーでコンコン叩いて割ります。

ですが、今回はハンマーが無かったので目打ちだけで作業しました。
また、凹凸のある支え板もなかったので、手で押さえて指に刺さらないよう注意しながら作業しました。
(この時誤って指を切らないようご注意ください。)
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中の硬い皮を剥くと白い種が出てくるので、この部分を食べます。
ちなみに、杏の種の白い部分を粉末にしたのが杏仁霜であり、杏仁豆腐の元です。

まとめ

梅の種の中身は少しなら食べて問題ありません。
「食べ過ぎると毒性があるから危険」「健康に良い」など真逆の説があり、どちらを信じていいのか分からなくなりますが、どちらにせよ食べ過ぎなければ問題ないので、もしお子さんに食べさせるなら1個か2個程度にさせれば大丈夫でしょう。

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子供は好奇心旺盛なので、種の中身を開けて見たり食べたりすると興味の幅が広がりますよ。
ぜひ、親子で楽しんでくださいね。

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Comment

  1. たくみ より:

    梅の種の簡単な割り方は の最後「杏の種の白い部分を粉末にしたのが杏仁霜(アーモンドパウダー)」と記載がありますが、実際は杏仁霜は杏の仁、偽杏仁豆腐等に使用するアーモンドパウダーは文字通りアーモンドの粉だったと思うのですがこれについてはどうお考えでしょうか。

    • ゆきえ より:

      たくみさん

      コメントと鋭いご指摘をありがとうございます。

      >実際は杏仁霜は杏の仁、偽杏仁豆腐等に使用するアーモンドパウダーは文字通りアーモンドの粉だったと思うのですがこれについてはどうお考えでしょうか。

      当時我が家で使っていた杏仁霜がユウキ食品のもので、商品ラベルに「杏仁霜(アーモンドパウダー)」http://ur0.link/y3qF
      と書いてあったのでそのまま表記してしまったのですが、今回の文面に沿って考えると不適切な言い方でした。ブログ記事を訂正させていただきました。

      以下余談です。

      この商品、なぜこのような表記になっているのかは問い合わせていないので定かではありませんが、元々、杏とアーモンドは同じバラ科モモ属の植物なので花や枝の形が似ているし、仁の部分の性質や香りも似ていることから、中国ではこの2つを区別しないで使う、という話を聞いたことがあります。(ただ、細かいことを言うと、杏の果肉は分厚いけどアーモンドの果肉は薄くて食べられず、仁の部分だけを食べる、というような違いはあります。)

      本物の杏仁豆腐は、アーモンドパウダーや杏仁霜でなく、あんずの種である「甜杏仁」を使うのですが、手間暇かかるため、通常は杏仁の油を搾り、その残りかすを乾燥させて粉末状にした「杏仁霜」を使います。
      この杏仁霜ですが、実は100%杏仁である商品は殆どなく(あるけど値段が高い)、コスト面や使い勝手を考えたのか、砂糖やブドウ糖、コーンスターチ、全粉乳、香料等を混ぜたものが圧倒的に多いです。ですから、この時点で本物の杏仁豆腐かというのが微妙になってきます。
      そして、市販品の杏仁豆腐になると、更にコスト面や食べやすさを考慮したのか、杏仁霜でなく、アーモンドパウダーを使うものや、牛乳にアーモンドエッセンス等を入れて寒天やゼラチンで固めたようなものが多いです。ここまでくると、完全に偽物の杏仁豆腐ですよね。

      本物の杏仁豆腐は香りが上品で、人工香料入りのものとはかなり違いますし、味も段違いに濃厚で美味しいのですが、普段、市販品しか食べていないと分からないというか気づかないというか、
      牛乳プリン=杏仁豆腐
      なんて思い込んでいる人もいるのではないでしょうか。(実は私も小さい頃、母が杏仁豆腐と称してデザートに牛乳寒天を沢山作って食べさせられていたので、そう思い込んでいました。)

      ちなみに、本物の杏仁豆腐は、北杏(中国北部で収穫される杏)と、杏仁豆腐独特の香りが強い南杏(中国南部で収穫される杏)の2種類を使って作るのが一番味も香りも良いといわれています。
      作り方は次のページに写真が掲載されているので興味があればご覧ください。
      http://item.rakuten.co.jp/kojuken/c/0000000126?scid=af_pc_etc#533446&sc2id=69712303

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