米の虫はどこから入るの?駆除方法は?洗えば食べられるの?

公開日:  最終更新日:2016/04/28

kokuzoumushi
米の虫はどこから入るのでしょうか。
見つけたらどのように駆除すれば良いのでしょうか。
また、一度虫がついた米は洗えば食べられるのでしょうか。

今回は、米に虫がついた場合の駆除やその後の米の処理や予防対策等についてお話しします。

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米の虫はどこから入るの?

米の虫は突然降って湧くのではありません。幼虫のうちは小さく白色で目立ちにくいことから見つけられなかっただけで、成虫になり色や形が変わるので気付いただけで、長期間米の中にいた可能性が高いのです。

侵入パターンは2通りあります。
1つ目は、精米業者が精米所等に米を貯蔵している時に米粒の中に卵を生みつけたものを購入し、その後に孵化して暫くしたら成虫になって肉眼で見られるようになっただけ、という可能性があります。
2つ目は、家の中に入った虫が米を探して卵を生みつけ、それが孵化して育ったという可能性があります。

どちらも厄介なのですが、一度成虫が侵入してしまうと卵が生みつけられてしまうので防ぎようがありません。
ただ、市販の米については、最近はこのように虫が出ることは殆どありません。この理由として、精米所で貯蔵中に臭化メチル等の薬剤を使って虫やネズミが出ないよう対策しているからです。ですが、無農薬の米や薬品不使用の米の場合は虫が出ることが多いです。

この米につく虫は2種類で、穀象虫(コクゾウムシ)とメイガがあり、共通の特徴は次の通りです。

・1成虫が産む卵は約200個。
・卵は白色で小さいため、卵の状態で発見するのは非常に困難。
・幼虫も小さく見つけづらく、成虫になってようやく発見することが多い。
・20度以上で活動を開始し、25度から32度の時が一番活動や繁殖が盛んになる。

では、1つずつ見ていきましょう。

(1)穀象虫(コクゾウムシ)

米食い虫とも言います。
成虫は黒色で体長2~3.5㎜で、米粒の中に穴を開け、中に1個1個丁寧に卵を産むのが特徴です。
幼虫は数日で孵化して米の中を食べて成長し、成虫になると米から出て周囲の米を食い散らして卵を産みます。 ちなみに産卵から成虫までの期間は約1ヶ月間です。

(2)メイガ(ノシメマダラメイガ、スジマダラメイガ、スジコナマダラメイガ)

メイガ類は蛾の一種で、米や小麦粉、豆類、乾燥果実、乾麺等の乾燥食品を食べます。
成虫は翅を広げても1.5~2cm程度で、飛び回って米などのニオイを嗅ぎつけて米の外側等に卵を生みます。米等を食べるのは幼虫だけで、成虫は食べず、寿命は1週間程度です。
幼虫は1cmくらいまで成長します。越冬して春になり、蛹になるため天井の方へ異動し、白い糸を出して蛹になり、成虫へと羽化します。大量の糸を吐いて食品を綴って巣を作るのが特徴で、発生している場合は大量の吐き糸がついているケースがあります。幼虫は小さければ餌が無ければ死にますが、成長した場合は強く、餌がなくても簡単に死にません。

玄米と白米、虫がつきやすいのはどっち?

玄米と白米、どちらに虫がつきやすいかというと、虫によって好みが異なるので次のような傾向があります。

・コクゾウムシ→白米を好んで棲みつく。
・メイガ→玄米につきやすい(玄米の方が糠などがある分栄養価が高いため)。


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米の虫の駆除方法は?

コクゾウムシについては光を嫌うため、この性質を利用して駆除しましょう。
晴れた日に新聞紙やビニールシートなどを敷いた上に虫の付いた米を広げておくと逃げていきます。

ただ、米に虫がついた場合、他の場所にもいることがあるので確認する必要があります。
また、どちらの虫も食品に発生するため薬剤散布ができず、一気に駆除するのは難しいです。
コクゾウムシは光で駆除しますが、メイガについて食品を残したい場合は地道に捕獲による駆除をするしかありません。

もし食品を気にしないなら、スプレー式殺虫剤で駆除可能です。
大発生した場合は、バルサン等のくん煙殺虫剤で部屋全体を殺虫処理した方が良いでしょう。
但し、食品の中にいる幼虫や成虫には効果がありません。バルサンの後はどこに発生したか確認して被害にあった食品を捨てて掃除しましょう。

では、駆除の後は、どのよう予防すれば今後虫が出ないのでしょうか。
次に米の虫の予防対策についてお話しします。

米の虫の予防対策について

米の虫が出ないようにするには、虫の快適な環境にしないことが大切です。
虫にとっては直射日光(高温)、湿気、長期放置等が快適さを保つことに繋がるので、次の3つのポイントに注意しましょう。

(1)保存場所→冷蔵庫(野菜室)か、湿気の少ない冷暗所
(2)保存容器→密閉式容器
(3)保存期間→早く使い切る(米は2~3週間で使い切るのがベストです)

密閉式容器に入れると、万が一容器の中で虫が発生しても被害はそこだけで済みます。
特にメイガは米だけでなく、小麦粉、片栗粉、砂糖等もつくことがあるので、全てパッキン付き容器の方が安全です。メイガの幼虫は物をかじる力が強く、紙やビニールを食い破って中の食品に侵入してしまいます。

ちなみに、買った時の袋で保存するのは良くありません。
買った米の袋には空気抜けの穴があることが殆どなのですが、これは米を売る際に陳列しやすいようにするための穴であり、買った側にはメリットがありません。
そして、買ったまま袋の状態で保存しておくと、袋の口を輪ゴムで閉じた場合でも空気抜けの穴から湿気が入り、これが原因で虫が付く可能性もあるのです。
また、湿度が高いと米が湿気るし酸化して美味しくなくなってしまいます。密閉容器に入れるのは虫対策だけでなく、空気を出来るだけ入れないことも大切です。

密閉容器については市販商品で色々ありますが、買わずに済ませるならペットボトルがおすすめです。
この場合、米をペットボトルの口から入れるのが大変なので漏斗を使う必要がありますし手間がかかりますが、密閉出来るので虫がわく心配がありません。

米の虫対策グッズ

米の保存容器に次のような物を入れると虫が来ないといわれています。(ただ、それでも出るケースはあるそうです。)

・鷹の爪(ガーゼに包む)
・ニンニク(ガーゼに包む)
・わさび、からし(アルミカップに入れる)
・市販の米用防虫剤

米に虫がいた場合は洗えば食べられるの?

米の虫は毒や悪臭はありませんし、人を咬んだりすることもありません。
ですから、虫のいたお米を食べても害はないといわれており、昔から虫が出た場合でも次の手順で洗い流して食べていたものです。

(1)虫の除去→虫が出た容器から米を取り出し、米についた虫や変形した米粒を全部取り除きます。

(2)容器の洗浄→容器をきれいに洗います。
容器に虫の卵が残っている可能性があるので、お湯でしっかり拭き掃除をして乾燥させましょう。

(3)米を干す→天気の良い日に明るく風通しの良い場所で新聞紙かビニールシートを広げ、米を広げて干します。(直射日光が当たると米は傷むため、直射日光は避けましょう。)
コクゾウムシは光を嫌って暫くすると逃げていきます。虫がいなくなったら直ぐに米を保存容器に片付けましょう。

(4)食べる→虫にやられると軽く水に浮きやすいため、洗米する際に暫く浸けて慎重に洗い流せば大丈夫です。

さいごに

コクゾウムシ等がついた物を食べると、人によってはアレルギーの原因になる可能性もある、という話もあるのですが、今のところ食品に入ったコクゾウムシやメイガを食べたことが原因のアレルギー症状が出た報告はありません。
ただ、ダニや海老、蟹、卵アレルギーがある場合はアレルギー症状が出る可能性があり注意する必要があるといわれているので、アレルギーのある場合はご注意ください。

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