ムカデが出た時の退治方法をご存知ですか。
普通、家の中でムカデに遭遇するなんて思わないから専用の殺虫剤なんて持っていないですよね。
こんな時、どうすれば良いのでしょうか。
今回は、
・ムカデ退治で簡単な方法は?
・退治に使える身近な日用品は?掃除機は?
・ムカデの弱点は何があるのか?
以上について、我が家の経験と反省を元にまとめたことをお伝えします。
ムカデ退治で簡単な方法は?
ムカデを退治するのに事前準備がなくても手近な物を使う方法は以下のようなものがあります。
- 洗剤(スプレータイプ)をかける
- 熱湯をかける
- 叩き潰す
- 座布団&コロコロ
- ドライヤー
- 殺虫剤(あれば)
では1つずつ具体的な退治方法を含めてお話しします。
ムカデ退治に日用品をどう使うの?
洗剤をかける
洗剤は液体タイプでなくスプレータイプがおすすめです。
台所洗剤は液体しか家に無い場合は、風呂用洗剤がスプレータイプならそれが使いやすいですし、洗剤がなければファブリーズやリセッシュ等の消臭スプレーも使えますよ。
ただし、洗剤や消臭スプレーの場合は即効性がなく、死ぬまで数分間かかります。スプレーがムカデの体全体にかかるように沢山シュシュシュッと連打して動きを封じていきます。泡やスプレーの液体でムカデの体を包んでしまえば徐々に動きが鈍くなりますが、完全に止まるまでは触れないよう注意してください。
また、洗剤を撒いた後は床がベタベタになっているため、きれいに拭き取ることを忘れずに!
ちなみに、台所洗剤でもスプレータイプはあります。(液体タイプよりも高いのですけどね。)ムカデ以外の虫退治にも使えるし、水筒の底を洗うのに便利なので、いつも使う洗剤とは別に常備しておいても良いかもしれませんね。
熱湯をかける
ムカデは生命力が強いとはいえ、熱湯をかければ即死します。
ただ、ムカデが床を移動している場合に熱湯をかけようとすると自分が火傷する可能性があるため、直接床にかけるのは危険です。熱湯を使う場合はキッチンなどの流しにタイミング良く落ちてくれた場合や、そうでない場合はトングや菜箸等を使ってムカデを掴み、深さのあるバケツ等に入れてから熱湯をかけましょう。
叩き潰す
手近なところに熱湯や洗剤が無い場合は叩き潰す方法もあります。
ただ、思い切り叩いて体液が床に出て汚れるのが嫌な場合は、ムカデの頭を集中して狙い、弱ったら洗剤や熱い湯を使うという複数の手段を使うのが良いでしょう。
叩く道具は、後始末のことを考えると丸めた新聞紙や雑誌などが良いのですが、新聞紙等を取りに行っている間に逃げられる可能性も高いので、「使えるものなら何でも」という発想の方が良いですね。(私はゴキブリ退治にスリッパを使うことが多いです。)
頭を叩いて弱った場合でも、虫は頭部を切り落としても体だけで動けるだけの機能があるので、完全に動きが止まるまで油断しないでください。やはり、叩いて弱った時点で洗剤や熱湯などをかけて止めを刺すようにしましょう。
ちなみに、ムカデを叩き潰して体液が出てしまった場合、「体液が仲間を呼び寄せる」「ムカデは夫婦で生息しているのでもう1匹必ず出てくる」という話があるのですが、これは迷信だという説もあり、どちらが正しいのかは定かではありません。
ただ、私は過去に数回、勤務先でムカデに遭遇しており、自分の履いていたスリッパで思い切り叩き潰して体液が出て床が汚れたことがあります。ですが、その後連続で遭遇したことはありません。単なる迷信のような気がします。(でも、その会社には1年に1回程度の間隔でムカデが出没していました。)
座布団&コロコロ
座布団だけでは退治できないけど「動きを封じる」アイテムとしては使えます。ムカデは大きな物を上からかぶせると動けなくなるという習性があるのです。
そこで、最初に座布団をかぶせてムカデの動きを封じておき、コロコロを取ってきてから座布団を注意しながらどけると、素早くコロコロでピタッとくっつけることができます。
その後、そのまま生け捕りにして熱湯の中に入れるか、(叩くのが怖くなければ)コロコロを丸めて閉じ込めてから叩き潰す方法もあります。
ドライヤー
ドライヤーも熱風が出るのでムカデ退治に使えます。熱風をムカデに向けて数秒間当てると動かなくなります。完全に動かなくなるまで当てれば蘇ることはないでしょう。
ただ、ドライヤーはコンセントのある場所でしか使えないし、小さいムカデだと熱風で吹き飛ばされる可能性があるので、ある程度大きいムカデ向きの駆除アイテムです。
ムカデ退治方法のうち注意すべき物は?
殺虫剤
殺虫剤は色々販売されておりますが、ムカデは生命力が強いため、ムカデ専用の殺虫剤が望ましいです。
ただ、普段出るか分からないムカデのために用意するのは勿体ないと考える人も多いですよね。その場合、他の虫にも対応する殺虫剤を購入するのでも構いません。その場合には、ムカデだと効き目が悪いため、よくスプレーするか、弱ったところで叩き潰したり熱湯をかけたりする等の方法が確実です。
また、次のような凍殺スプレーは殺虫剤ではないため、子供がいる家庭でも安心して使えるのが魅力的ですが、ムカデは生命力が強いので凍殺スプレーで凍って退治できたと思っても、そのまま放置しておくと解凍して蘇る可能性があります。ですので、やはり最後は熱湯の中に入れるなどの方法を合わせて行う方が確実です。
ムカデ退治に掃除機は使えるの?
掃除機を使ってムカデを吸い込む人もいるようですが、この方法はおすすめしません。吸引力が強いサイクロン掃除機などの場合は分かりませんが、ムカデは生命力が強いし暗い場所が好きなため、単純に掃除機で吸い込んだだけでは死ぬような虫ではないのです。もし他の方法が無くて掃除機で吸い込んでしまった場合は、後で気付かない間に出てくる可能性もあるので、その時点で処理すべきです。
吸い込んでしまった場合、紙パックの場合、中に入ったムカデを外に出さないよう、硬いお米や小豆などをなるべく多く掃除機で吸わせて、紙パックの中で動けないようにします。その後紙パックを取り出し、すぐにガムテープで厳重に蓋をして、更にビニール袋に閉じ込めて捨てれば完璧です。(紙パックを取り出す際に、ムカデが見えない状態かきちんと確認して、咬まれないよう注意してくださいね。)
【ムカデ退治~我が家の経験談】
数年前の秋のことですが、キッチンで朝食の準備をしていたところ、ムカデが突然天井から私の目の前の床に落ちてきました。
その後、逃げようとして素早い動きでリビングへ向かったため、慌てて傍にあった台所洗剤(液体)を床に撒いて逃げ道を塞ぎました。本当はスプレータイプが良かったのですが、無かったので仕方なく液体を使うことにしました。
ムカデの進路を防ぐように洗剤で囲むようにして、上からも念入りに体にかけ、窒息死を狙ったため、液体洗剤は大量に使うことになりました。
ただ、動きを封じても、死ぬまで時間がかかるのですよね。仕方なく、丸めた新聞紙でバシッと数回叩いたのですが、それでも生命力が強くて数分間動いていました。
その後5分くらい放置したところ完全に動きが止まっていたのでボロ布を3重にして包んでからビニール袋に入れ、更に厳重に封じてからごみ収集場に捨てました。
ムカデの弱点は?
ムカデの急所は頭です。既にお話ししましたが、退治する方法の1つで叩き潰す場合は頭を狙うのが一番効果的です。
ただし、虫には腹部にも神経中枢(神経節)が点在しており、頭が切り離された状態になっても動いて逃げることが可能です。ですので、頭を叩くだけで退治しようとせず、熱湯など複数の方法で逃さないようにして退治するのがポイントです。
また、ムカデは皮膚表面の気門で呼吸をしているため、体に向かって洗剤をかける方法も効果的です。
ムカデの皮膚表面は撥水性があるので、通常なら気門に水がかかっても弾いて気門の呼吸を妨げることはありません。ですが、洗剤をかけると、洗剤の中に含まれる界面活性剤が皮膚表面の撥水性を破壊してしまいます。その結果、気門から体の中に洗剤が入ってしまい、呼吸できずに窒息するのです。
ですが、呼吸は直ぐに止まる訳ではなく、数分程度かかるため、その間逃げ出さないよう注意しなければなりません。
さいごに
ムカデは相手を威嚇するように素早く動くので、すぐに退治しなければなりません。
その場でサッと退治できるように、一通り頭に入れておきましょう。
■逃げたムカデをおびき出す方法はこちらをご覧ください。
→ムカデ退治でおびき出すには?逃げた時の対応は?嫌いなものの効果は?
■虫関連の記事目次はこちら。
→虫に対する恐怖や困り事はこちらで解消!~虫関連のまとめ
コメント