葬儀に参列するので御霊前の袋を買ってきたら、中袋なしだったΣ(゚Д゚lll)
住所や金額の書き方が分からないわ!?
と悩んでいませんか。
そもそも「中袋なし」というのは使っても良いのでしょうか。
今回は、香典袋が中袋なしだった場合の書き方から、お金の入れ方、のり付けなどの封の仕方までをまとめました。
御霊前の中袋なし時の書き方で住所は必要?どこに何を書く?
御霊前の中袋なしだった場合でも、住所などの情報は書く必要があります。
葬儀に参列する場合、香典を渡す以外に記帳も行うので、住所の情報を記帳で書くんですよね。
だから、「記帳を見れば分かるでしょ」と思うかもしれません。
ですが、記帳と香典帳を照合するというのは結構手間がかかるんです。
でも、香典返しは遠慮するつもりだから住所はいらないはず。
と思う人もいるでしょう。
でも、基本的に香典をいただいたら、香典返しするというのが遺族の常識なんですよ。
(即日返しとか、香典返しをしません、というケースもあるのですが。)
香典返しをしない場合でも、お礼状を出す可能性があるし、遺族にとって、連絡先は知っておきたい情報なんです。
香典袋に中袋なしでも問題ない理由とは
中袋が無いのはマナー違反ではないか、と気にする人もいるでしょう。
でも、これは地域性もあり、中袋を使わない地域もあるのです。
中袋を使わない理由は、中袋を使うと「袋が二重」になるので縁起が悪いからです。
「二重」・・・つまり、「不幸が重なる」なのね!
だから、このような地域で葬儀を行う場合、香典袋に中袋がついていたとしても「中身は捨てて外袋だけを使う」ということになります。また、中袋を使わずに「半紙で包む」という方法もあります。
では、中袋がない場合、住所などの情報はどこに書けば良いのでしょうか。
住所などの情報は、香典袋の裏面に書きます。
では次に、香典袋の裏面の書き方についてお話しします。
香典袋の書き方で中袋なしの場合 裏面
裏面に、あらかじめ金額や住所の欄が印刷されている場合は、その欄を利用します。
裏面に金額と住所欄が印刷されている場合(横書き)
記入欄は、上の画像のように、横書きが多いです。そのため、金額は漢数字の「金五千円、金伍阡圓、金伍仟圓」などと書かずに、算用数字の「5,000円、10,000円」などの書き方でも問題ありません。
ちなみに縦書きの場合には金額の前に「金」を付けるのですが、横書きの場合は「金」をつけなくても大丈夫です。また、「¥」マークをつけて「¥5,000円」「¥10,000円」などの書き方でも問題ありません。
また、故人との関係を書く欄があったら、遺族が見て分かるように「親族」「町内会」「●●●株式会社勤務」などと書きましょう。
ボールペンの使用について
また、横書き用の記入欄はかなり狭いので、筆や筆ペンで記入するのが難しいですよね。筆ペンで書くと枠の中に納まらない場合や、きれいに書く自信がない場合は、無理せずボールペンを使っても大丈夫です。
裏面に金額と住所欄がない場合(縦書き)
裏面に金額と住所を記入する欄がない場合は、縦書きで金額と住所を記入します。
書く位置は、上の画像のように、水引から下側の左半分になります。(左側に金額を、その右側に住所を書きます。)
住所は文字数が多いので、金額よりも小さい文字で書きましょう。
香典袋の書き方で中袋なし時の表面
表面の書き方は「中袋がある場合」と同じで、以下のように書きます。
表書きは水引の上に「御霊前」「御香典」などを書きます。
氏名は、表書きと水引の下にフルネームで書きます。
「御霊前」よりも「氏名」を少し小さめにするとバランス良く見えますよ。
表書きは、一般的には「御霊前」が多いのですが、真宗では御仏前を使います。
(御霊前はキリスト教でも使えます。ただ、袋に蓮の花が印刷されている袋は不可です。)
表書きって、宗教とか宗派によって異なるのよね。
今度の葬儀では何を選べば良いのかしら?
■香典袋に御霊前、御香典、御仏前のどれにすべきか迷う場合は以下の記事で詳しくご説明しています。
→御香典と御霊前と御仏前の違いは?四十九日法要は何を使う?
お寺や教会、神社で行う場合は何の宗派か判別できますよね。一方、葬儀場で行う場合は宗派が判別できません。そこで、心配な場合は葬儀場に問い合わせるといいですよ。
御霊前 中袋なしの場合のお金の入れ方は?
香典袋に入れるお金については、以下のようなルールがあります。
弔事では「悲しみのため顔を伏せる」と覚えておくと忘れませんよ!
新札ではいけませんが、お金はお供えするものですし、
あまりにも皺が多いヨレヨレのお札は故人に失礼なので
新札を四つ折する程度のきれいなお札を用意したほうが良いでしょう。
御霊前の中袋なし時 のり付けは必要?
香典袋はのり付け不要です。
糊付けすると、受付係がお金の確認をする際、開封に手間がかかるからです。
中袋があれば、二重に包むのでお金が外に出てしまうことは少ないし、糊付けしなくても大丈夫だと思いますよね。
でも、中袋がない場合は一重なので外にお札が出てしまわないか心配だわ!
このように感じる人もいるでしょう。
ですので、袋を閉じる際には、しっかり折って外に出にくいようにすることが大切です。
また、閉じた状態で「封」や「〆」(しめ)の文字を書く人もいます。
(書いたからといって、お金が外に出ない、ということではないのですが。)
時々、香典袋を買ったら、「封」「〆」のシールが入っていた、というケースもありますが、シールを使うと糊付けするのと同じような意味になるし、手間がかかるのも同じになります。
ですので、使わない方が良いですね。
さいごに
御霊前の中袋がないと不安と感じる人もいるでしょう。でも、「二重袋」の縁起の悪さを回避するための方法であり、マナー的にみて全く問題ありません。
ただ、中袋がない場合は1つの袋に氏名、住所、金額などをきっちり書かねばならず、小さい文字で書くのが大変かもしれません。その場合、筆や筆ペンで無理するよりも、住所や金額などの細かい情報はボールペンを使ってでも、読みやすい文字を記入するよう心を込めて書いてくださいね。
■葬儀や法要のことで分からないことがあったら、以下の目次をご覧ください。
→葬儀法要等で恥をかかないための知識集~目次
コメント
家の地域では以前香典泥棒が居たり会計が間違ったりしたことがあり、
大きな所は銀行が入り、個人は喪主やその家族で香典を計算しました。
その為、二重袋や折り目、香典に書かれている文字など
故人への思い入れなど感じながら1通1通大切に開封しました。
とおり様
コメントありがとうございます。
香典泥棒は未遂で遭遇したことはありますが、喪主や遺族が香典計算するというのは初めて聞きました。
確かに他人に任せるのも余程の信頼関係がないと難しいですし、自分で出来れば一番安全ですよね。
(私の住んでいる地域では親しい友人や近所、会社関係の人に受付を任せるケースが殆どで、
遺族では従妹程度等の遠い親族しかありませんでした。)
確かに喪主が香典を確認するとなると、1つ1つを手に取って様々なことを心で感じるものですよね。
気付かなかった点について頂いたコメントを参考に記事を修正させていただきました。
とても勉強になり感謝しております。