中学生になると制服着用の学校が多いですよね。
お母さんとしては、服をあれこれ買わなくて済む反面、
学生服の洗濯の仕方で悩むのではないでしょうか。
今回は、学生服を家庭で洗濯できるかどうかの判断や、
洗剤など欠かせない条件についてお話しします。
学生服の洗濯の仕方は?
学生服は、昔は出来ないものが多かったのですが、
今は家庭で出来る素材が増えています。
洗濯表示に「水洗いOK」となっていれば家庭での洗濯ができます。
購入時に確認しておくといいですね。
まずは、家庭で洗濯出来ることを前提に、
洗濯の仕方について順を追ってお話しします。
洗濯前に確認すること
洗濯前に確認しておかないとボタンをなくす、ほつれが酷くなる、
ポケットに物が入っていると洗濯層に汚れが広がることなどがあるので
洗濯前に、必ず次のことを確認しましょう。
・ポケットの中に物やほこりがないか
・ボタンが取れそうになっていないか
・どこか解れていないか
汚れの下処理
・汚れの確認と下処理
成長期の中学生は汗も多く衿、袖口などはかなり汚れやすいです。
必ず確認し、激しい汚れは部分洗いしましょう。
・ウール以外の場合・・・柔らかい洗濯用ブラシで優しくこするか、洗剤を浸けた布で拭きます。
・ウールを含む場合 ・・・こすると傷むのでつまみ洗いで汚れを落とします。
洗濯
学生服は他の衣類と別に洗います。(糸くず等がつかないようにするため。)
洗濯表示マークに洗濯機OKとなっていれば洗濯機で大丈夫です。
【洗濯機の場合】
(1)ボタンやファスナーをとめて、裏返してきれいにたたんで洗濯ネットに入れます。
・詰襟の場合、前ボタンは簡単に取り外せるため、外して洗濯ネットに入れます。
・スカートのプリーツはとれることがあるので、洗う前にしつけをするほうが良いでしょう。
(2)洗濯機の「手洗い」コースにします。なければ「ドライ」コースを。
脱水は長くすると皺がつきやすいので30~60秒程度にします。
【手洗いの場合】
(1)おけに中性洗剤と水を入れます。
学生服のボタンやファスナーをとめて、汚れた箇所が外になるようたたんで、おけに入れます。
(詰襟の場合、前ボタンは簡単に取り外せるため、外して洗います。)
(2)丁寧に50回程度たたんだ形が崩れないよう気をつけて押し洗いします。
(もみ洗いは縮みの原因になるのでNGです。)
(3)きれいな水に替えて両手で優しく押し付けるようにすすぎます。
数回水を替えて濁りがなくなったらOKです。
(4)脱水する時は、押し洗いと同じようにゆっくり押しながら行います。
生地を捻ると痛みやシワの原因になるので避けましょう。
手だけの脱水は不十分なのでタオル脱水にするか、洗濯機を使う場合は30秒程度にします。
干す・アイロン
・風通しのよいところで陰干しします。
・スラックスやスカートは内側ポケット部分が乾きにくいため、裏返しにして干すほうが良いでしょう。
・仕上げのアイロンは当て布をします。直接アイロンを当てるとテカりが出るので避けましょう。
学生服の洗濯を家でする場合の洗剤等条件は?
学生服を家で洗濯できるかの判別は?
(1)洗濯表示マークによる判別
基本的には、洗濯表示マークによって判別します。
上でもお話しましたが、水洗い×でなければ大丈夫。
(その場合、手洗い○か、洗濯機○のどちらかが記載されています。)
(2)素材による判別
素材によっておおよその判断ができます。
制服は主にウール、綿、ポリエステル、アクリルなどの素材を使用しており、
家庭洗濯ができるか否かは、次のようになります。
・ドライクリーニングすべきもの・・・ウール50%以上
・家庭洗濯できるもの ・・・ウール50%以下・綿・ポリエステル素材
(3)特別なケース
・制服の付属物(ボタンなど)や縫製方法によっては、家庭洗濯できないものもあります。
・私立女子高などで高価なブレザーの場合、デザインによっては型崩れの危険性があるので
家庭洗濯できないものもあります。
・スカートのプリーツは難しいのですが、アイロンに自信があれば洗濯可能でしょう。
家で洗濯する場合に使える洗剤
学生服は色も濃く、デリケートなものが多いので中性洗剤を使用します。
(おしゃれ着洗剤、ドライ用洗剤と呼ばれているものが相当します。)
特にウールはアルカリに弱いため、ウールが混ざっている場合は必ず中性洗剤を使います。
ウール混でなければ一般のアルカリ性洗剤を使っても良いのですが、
一般の洗剤には塩素系漂白剤が入っている物が意外と多いです。
もし使いたい場合は漂白剤が入っていないかを事前に確認してください。
誤って使用した場合、色あせする可能性があるのでご注意ください。
学生服は濃い色が多いのですが、この場合に色をきれいに長持ちさせるためには
「無けい光」の表示のある洗剤を使うのがおすすめです。
洗濯する場合の水温は?
水温は30度が適当です。
特にウールが混ざっている場合は30度よりも低くします。
学生服のプリーツがとれたらどうする?
プリーツがとれた場合は、スチームアイロンで対応しましょう。
(1)プリーツの裾を洗濯ばさみで留めて位置を固定します。
(2)あて布をしてスチームアイロンをかけます。
洗濯前にプリーツがとれないための対策
洗濯後に取れて後悔するよりも、洗濯前にしっかり対策するほうが予防になるので、
洗濯前にプリーツ1本1本にしつけ縫いするのがおすすめです。
・位置~プリーツ部分から1cm奥。
・間隔~3cm程度の目。
このようにすると、万が一プリーツが取れた場合でも
位置が確認できるのでアイロンしやすくなります。
洗濯機の場合はしつけ縫いは必須ですが、手洗いするならしつけ縫いしなくても取れにくいです。
手洗いの手間よりも、しつけ縫いの手間のほうがかかるので、しつけ縫いが面倒と感じたら
手洗いによる洗濯をおすすめします。
プリーツスカートのアイロンはプリーツを確認しながら行いたいので
下の商品のような透けて見えるあて布があると便利です。
また、アイロンする際に下の写真のような市販のプリーツスプレーを使うと取れにくくなります。
アイロンした後は熱くなっているプリーツを急速に冷やすのが効果的です。
直ぐに雑誌等でプレスしましょう。
ただ、プリーツが多くて手間が掛かって大変だから自分でやるのは無理!という人は
お金がかかりますが、クリーニング屋さんでプリーツ加工してもらいましょう。
まとめ
中学生は育ち盛りなので学生服は汚れやすいです。
できれば家でこまめに洗濯して、きれいな状態で着させてあげたいですね。
普通の服よりは手間がかかりますが、ぜひこの機会に
家での洗濯に挑戦してくださいね。
■洗濯に関する記事はこちらにもあります。
→ドライクリーニングとは?洗濯表示マークと水洗いの基礎知識
→冬物衣類の洗濯は自宅で可能?失敗しない方法は?セーターは?
→ダウンコートの家庭での洗濯方法は?失敗したら元に戻せる?
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