御香典と御霊前と御仏前の違いは?四十九日法要は何を使う?

公開日:  最終更新日:2016/09/07

goreizen
葬儀に参列する際には香典を持っていきますよね。
でも、いざ不祝儀袋を買おうとすると、お店には御香典、御霊前、御仏前など並んでいるので
どれでもいいのかな?と悩んだりしませんか。
今回は、これらの違いや四十九日法要で何を使うかについてお話しします。

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御香典と御霊前と御仏前の違いは?

御香典、御霊前、御仏前の使い方の前に、文字や言葉の意味を確認しましょう。

御香典・・・故人へ線香や花の代わりに金品を供える。
(典は略字であり、正式には「奠」を使います。香=線香、奠=供え物の意味)

御霊前・・・故人の御霊(みたま)の前。また、御霊に供える金品。香典の表書きの1つ。

御仏前・・・故人が成仏(じょうぶつ)した仏様の前。また、御仏に供える金品。供物の表書きの1つ。(仏は略字であり、正式には「佛」を使います。)

上の意味を確認すると、細かい部分での違いはありますが、殆ど同じ意味だと分かりますよね。
御香典は、御霊前や御仏前を含む、広い意味での葬儀の供物に対する口語的な言い方です。
通常、葬儀に持参する金品といえば「香典」と言うのですが、
実際に葬儀に参列する場合は、宗教宗派により霊の考え方が異なり
不祝儀袋で持参する表書きとして「御霊前」「御仏前」などを使い分けるのです。

以下、宗教による違いについてご説明します。

(1)仏教

仏教では一般的に葬儀の不祝儀袋は「御霊前」を使い、
四十九日法要を過ぎたら「御仏前」を使います。
ですが、真宗(浄土真宗や真宗大谷派など)では葬儀の時から「御仏前」を使います。

この違いは、霊の考え方に基づきます。
一般的な仏教は、人が亡くなると霊になり、その後四十九日法要を終えると
成仏して極楽浄土に行くという考え方です。
納骨が四十九日法要の際に行うのも、成仏したという考えからです。

ですが、真宗(浄土真宗や真宗各派)では霊という考え方がなく、
「人は亡くなったらすぐに浄土に還り成仏する」という考え方なのです。
ですので、御霊前は使わないのです。

(2)神道

神道の場合は「御玉串料」「御神前」などを使います。
「成仏(仏になる)」ではないので「御仏前」は使いませんが、
葬儀の際に「御霊前」は使っても問題ありません。
(蓮の花はが印刷してある不祝儀袋は仏教専用なので避けましょう。)
これは、神道の考え方では、亡くなったら御霊となり、霊璽(れいじ)に移り神となる
とされているからです。

(3)キリスト教

キリスト教は「お花料」ですが、「御霊前」(蓮の花の印刷以外)は問題ないとされています。
これは、キリスト教の考え方では、亡くなったら霊魂となって神に召されるとされているからです。

《結論》

宗教宗派については事前に確認できれば、上の区分けで選びましょう。

ただ、事前に確認できず悩んだら、
・仏教で宗派が不明な場合は「御香典」が無難。
・宗教が不明だけど明らかに真宗ではない場合は「御霊前」が無難。

ということを念頭に入れておくと便利です。


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四十九日法要は御霊前と御仏前のどっちが正解?

四十九日法要については、上でお話したように
真宗(浄土真宗や真宗各派)以外で四十九日法要を終えて成仏するという考え方ですので
「御霊前」を使います。

ちなみに、真宗では亡くなった時点で成仏しているので
その後の法要はないのか?と思うかもしれませんが、
実際には他の仏教と同じように四十九日法要などが行われます。
この時も「御仏前」を使います。

四十九日法要は神道やキリスト教もあるの?

神道やキリスト教については四十九日法要という言い方ではありませんが、
似たようなことを行います。

神道では仏教の四十九日法要でなく「五十日祭」と呼ぶ儀式があり、
翌日に清祓の儀(きよはらいのぎ)で忌中に神棚などに張っていた白紙を取り除くと忌明けとなります。
(忌中は故人を悼み、拍手を打たずに「偲び手」で行います。)
以前は葬儀(火葬祭)の後に遺骨を墓地に移して埋葬していましたが、
最近では仏教のように遺骨を持ち帰り、五十日祭の頃に埋葬するケースが多くなっています。
金封は、「御玉串料」「御霊前」などを使います。

キリスト教の場合、四十九日法要に該当するものとしては
カトリックでは「追悼ミサ」、プロテスタントでは「記念式」があります。
これらは必ず行うという儀式ではないし、仏教の「忌明け」という考え方もありません。
ですが、最近は仏教の初七日や四十九日法要の代わりに追悼式を行うケースもあります。

もし参列する場合の金封は、
カトリック追悼ミサの場合は「ミサ謝礼」「ミサお礼」、
プロテスタント記念式の場合は「記念献金」
となります。


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まとめ

香典は御霊前や御仏前の口語というのが基本ですが、
仏教で宗派が不明な場合は「御香典」の不祝儀袋を使えます。

宗教宗派により不祝儀袋の選び方が異なり覚えにくいのですが、
・真宗なら「御仏前」
・神道、キリスト教なら正式なものは他にもあるけど「御霊前」でもOK(蓮の花模様はNG)
・仏教だけど真宗か不明な場合は、「御香典」

と覚えておけば失敗はありませんよ。

■不祝儀袋の書き方やお札の入れ方で悩んだらこちらをご覧ください。
御霊前のお札の入れ方は?書き方は薄墨で?中袋だけはペンでいい?
ご霊前中袋なしで良いの?書き方で住所金額は?お金の入れ方は?

■葬儀や法要のことで分からないことがあったら他にも記事があるのでご覧ください。
葬儀法要等で恥をかかないための知識集~目次

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