虫は雨の日や前日に多く見かけますが理由をご存知ですか。
また、雨の日にはどこに隠れているのでしょうか。
今回は、雨の前日や翌日に見る虫の正体やその理由を中心にお話しします。
虫が雨の日の前日に多い謎は?
虫は気圧や気温の変化を敏感に感じ取り、雨が降る前に避難のために軒下などに避難すると考えられています。
室内に侵入する虫もいますが、これは軒下に避難した虫が、人間の扉の開閉により入ってしまうことが原因の1つです。
ですので、出来るだけ雨が降る前は、扉の開閉を控えるために外出も控えるほうが良いようです。
ところで、「蚊柱立てば雨」という諺があります。
この「蚊柱」はユスリカやアカイエカ、コガタアカイエカ等の雄の蚊が数百匹いる中に数匹の雌が交尾を求めて集まる状態で、高さ1~2mの柱が宙に浮いているように見える状態のことです。
蚊柱はいつまで続くかというと、徐々に変形したり移動したりしているうちに40~50分程度で消えていきます。
蚊が産卵するためには水が必要なのですが、雨が降ると水たまりが出来ることや、これから雨が降ることを本能的に察知しており、雨の前に生殖活動を行うのです。
ただ、田んぼ等では常に水たまりがあるため、雨の前でなくても毎日のように蚊柱が立つため、湿地ではこの諺は当てはまらないようです。
雨の日に虫はどこにいるの?
虫は、雨が降る前に室内に入ってくるのもいますが、基本的には雨が降るのを察知すると、軒下など雨に当たらない場所に避難します。
避難するのは何故かというと、雨の粒は人にとっては小さい些細な物ですが、小さな虫にとっては巨大な存在であり、間違って雨に当たってしまうと一瞬で死んでしまう恐ろしい存在だからです。
それを本能的に察知しており、体の機能もそれに合わせて作られており、湿度が高くなると翅が重くなり上手く飛べない、というのは身を守るための体の構造なのです。
そして、通常は雨が降る前に木などに止まって、雨の間はじっとしていて、雨が上がって湿気が下がると体が軽くなるので活動を再開します。
天気の諺の1つに「ツバメが低く飛ぶと雨」という言葉があるのですが、これは、虫は雨が近づくと翅が重くて高く飛べずに低いところで活動するため、これらの虫を食べるツバメも虫を捕まえるために低く飛んで活動することから生まれた諺といわれています。
雨の翌日に虫が多い謎は?出没するのはハエや蚊だけでなかった!
雨の日の前日も虫が出やすいのですが、実は雨の翌日にも出やすいです。
湿気を好む蚊のような虫は雨上がりで湿気の多い状態を好み、活発になります。
また、クロバネキノコバエも湿気を好み、雨上がりに発生しやすいです。
(虫の種類によって乾燥状態を好む虫もいれば、湿気が多い状態を好む虫がいます。)
■クロバネキノコバエの予防や退治方法について知りたい場合はこちらの記事がおすすめです。
→朝に虫が大量発生した!クロバネキノコバエの退治と予防方法は?
そして、雨の日やその翌日に出やすいのは、ハエや蚊だけではありません。
ゴキブリも案外多く出没します。
ゴキブリは、気温25度から30度程度の暗くて狭くて、空気が淀んだ場所が大好きなのです。
乾燥して暑すぎる夏や、寒い冬は活動しづらいのですが、雨が降って湿気が高い状態のときには大好きな水と食べ物を求めて元気に活動するのです。
梅雨から夏にかけての雨や雨上がりは暑いし湿気が高いため、物も腐りやすいです。
ゴキブリに狙われないよう食べ物管理にも十分気をつけましょうね。
■ゴキブリ対策でお悩みの方にはこちらの記事がおすすめです。
→ゴキブリ対策の予防おすすめと撃退法は?生態や弱点は?
さいごに
雨の日の前後は屋外や室内で虫が気になることが多いのですが、これは虫の生態によるものです。
この理由を知り、屋外では遭遇しないようにして、室内でも発生を防ぐように工夫していくことが大切です。
■虫のことでお悩みなら、こちらの目次をご覧ください。
もしかしたら解決方法が見つかるかもしれません。
→虫に対する恐怖や困り事はこちらで解消!~虫関連のまとめ
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