食後横になるのは良いの?太らない?消化は?昼寝の効果とは違う?

健康のはなし

yokoninaru
夕食後にすぐソファでゴロ寝をする夫を見て「だらしないなあ」とガッカリしたことありませんか。
そして、我が家の場合はそんな夫の姿を日々見ている娘まで真似をして、食後横になるようになったのです。

これをなんとかしなきゃと思って、体のためには食後どうすべきかを調べているうちに、横になるのは良いことか、太らないのか、消化はどうなのか等が分かってきたので、今回は食後の昼寝の効果なども比較しながらグータラ家族のゴロ寝問題についてまとめました。

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食後に横になるのは良いことなの?太らない?

1.マナーの点では?

「食べてすぐ寝ると牛になる」

ということわざがありますよね。
これは、

「食事をしてすぐに横になると牛みたいで行儀が悪いよ」

子供のしつけをするために生まれた言葉なのです。

ちなみに、牛が登場する理由は、牛は草を食べた後に、それを再度口の中に戻してもう一度モグモグ噛み直すという習性があることから、人間も食べてすぐに横になると牛と同じようなことになるという意味なのです。

2.太るの?

「食後横になると太る」という言葉を時々耳にするのですが、これは「食べてすぐ寝ると牛になる」ということわざを

牛=太る

と勘違いする人が多くて広まったようです。
実際には、

食べてすぐに横になっても、それが太ることに結びつきません。

なぜ人間が太るかというと、食事で摂取したカロリーを使わず寝てしまうため、消費できないで体に蓄積されるからです。

ですので、

太る=カロリー消費できない

というのが正しいも図式になります。
ということで、ほんの少し眠って活動再開してカロリー消費するのであれば、食べてすぐ横になっても全く問題はないのです。

食後横になるときに消化を促す方法は?

そうか、横になっても太らないのか!

と安心する人も多いですよね。
でも、太るかどうかという問題とは別に「消化」の点を考える必要があります。

1.消化の仕組みと眠くなる理由

食事を摂ると、食べたものを消化するために胃腸の活動が活発になります。
そこで体の血液は胃腸に集中し、小腸の壁から栄養が吸収され栄養豊富な血液という形で肝臓へと運ばれます。
胃腸に血液が集中するということは、その間体の他の部分が疎かになるということで、頭や体全体には血液があまり巡らなくなるのです。
その結果、食べた後は眠くなるし体も動かしにくくなるという現象が起きるのです。

2.横になると消化はどうなる?

食後に横になるのは体のためには良いことですが、この場合は体の右側を下にするのが原則です。
というのも、胃の出口は体の右側にあり十二指腸へと通じているため、右側を下にすることで消化の流れが自然になるのです。

胃下垂の人は、食後だけでなく右側を下にして寝るよう病院で指導されるようです。
ただし、この姿勢は逆流性食道炎の人には逆効果なので、食後すぐに横になるのは避けましょう。

3.眠ると消化はどうなる?

横になると眠くなるのでウトウトしてしまいますが、そのまま眠り込んでしまうのは消化に良くありません。
それは、次の理由があるからです。

人間は眠ると体全体の機能が低下するのですが、胃腸も同様に機能が低下するため消化も遅くなります。
つまり、眠る間は起きている間よりも消化に時間がかかってしまうということです。
そうすると、胃に未消化の食べ物が長時間留まるため、胃腸に負担がかかってしまい、目覚めたときに胃の周辺に不快感が出ることがあるのです。

ですので、夜の食事は少なくとも寝る2時間前までに済ませ、消化してから寝るほうが良いのです。

また、食事の直後は横になっても良いのですが15分程度は眠らずに胃のあたりを撫でて消化を促しておき、ちょっと眠るなら、その後の20分程度に止めたほうが良いでしょう。


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食後に昼寝をする効果は夕食後に横になるのとは違うの?

夜のゴロ寝についてはイメージついたかと思いますが、昼寝の場合はどうでしょうか。

1.体内時計の仕組みは?

普通の大人の場合、寝るのは夜1回だけですが、実は人間の体内時計は半日周期になっており、1日に2回眠気の山があるといわれています。
眠気の山は、夜中の2時から4時と、昼間の午後1時から4時頃といわれており、ちょうどこれが昼食のタイミングと重なることもあり昼食後に眠たくなるのです。
ただし、眠気の山は昼と夜では異なり、夜は深く昼は浅いため、昼寝なのに長時間深い眠りを取ってしまうと体内時計が狂って夜眠れなくなる可能性があるので眠り過ぎないよう気をつけることが大切です。

2.昼寝とダイエットの関係とは?

夜食べた後に寝ることは、熟睡してしまうとカロリー消費できないままなので太ってしまう原因になるのですが、昼食後に少し寝ることは、それとは若干意味合いが異なります。

というのも、ダイエットに欠かせないホルモンの1つにノルアドレナリンがあるのですが、これは新陳代謝を促進する働きがあり、起きている間に多く分泌されます。
ですが、昼食後で体内時計の眠気を誘うタイミングになったとき、眠気を我慢したままボーッと起きている状態だとノルアドレナリンがあまり分泌されない事態になるのです。
このときに我慢せず少しだけ眠ると、その後の分泌が活発になり新陳代謝が進み、ダイエットにも良いのです。
(ただし、眠る時間は20分程度ですよ!)

また、睡眠不足というのはダイエットに大敵です。
人間には食欲が増すホルモンと食欲を抑えるホルモンがあるのですが、睡眠不足になるとストレスを感じて
食欲が増すホルモンの活動が活発になり、食欲を抑えるホルモンの分泌を抑えてしまい、太りやすくなるのです。

3.昼寝のまとめ

昼寝について、昼食後の体の機能を考えると、「胃腸の消化が活発になり頭と体が休憩したい時間」であるのと同時に「体内時計の眠気の山」なので体の欲求を少し満たしてあげることが大切です。

ここで20分程度眠ると、目覚めたときに意識が覚醒しやすいしその後の作業効率が上がります。
確かに食後に眠ると、その段階ではカロリー消費の点で問題ありますが、その後意識が活発になることでノルアドレナリンの分泌が増えるため、我慢して眠らずノルアドレナリンの分泌が中途半端な状態よりもはるかに良いのです。
また、睡眠不足を解消できるので、不必要な食欲を抑えることができてダイエットに効果的なのです。

さいごに

食後横になるのは、マナーの点ではよろしくありませんが、健康の点ではおすすめです。
ただし、眠ると消化が悪くなり、目覚めたときに胃もたれがあるなどの症状が出てしまいます。

夕食後にテレビの前でゴロゴロしている夫に対して腹が立つかもしれませんが、毎日頑張って仕事して帰宅するのですからリラックスしている間はそっと見守るほうが良いようですね。

ただ、そのうちにグーグー寝息を立てて眠り始めたら、

「消化に悪いわよ!」

と起こしましょう。
疲れて眠るとそのまま寝入ってしまうため、本当に夜寝る時間になって眠れなくなることもありますし、夕食で摂ったカロリーを全て消費できないからです。

また、夕食は豪華に、満腹になるまで食べたいかもしれませんが、朝や昼と違って寝るまでの時間が短いため、特に腹八分目が大切です。
満腹になるまで食べてしまうと、中性脂肪やコレステロールは寝ている間に作られてしまうので数値が上がるため、ほどほどにしましょう。

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