読書感想文の書き方で簡単な構成は?親が手伝う場合の注意点は?

子育て

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夏休みの読書感想文を苦手な人は多いですよね。
でも、書き方について基本構成を理解していれば、読んだ時の抜き出しメモなどを元に、パズルを当てはめるように書くことができます。

今回は、親子で書く読書感想文の書き方や、親が手伝う場合の注意点についてお話しします。

■本の選び方や読み方、メモの取り方についてはこちらをご覧ください。
読書感想文で子供のやる気を引き出す本の選び方と読み方は?

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読書感想文の書き方 構成の基本は?

読書感想文の構成は「起承転結」を意識するのが良いでしょう。
(小さいお子さんの場合は「起承転結」という言葉そのものを理解させる必要はありません。)

【起】

「なぜこの本を選んだのか」を書きます。
一言でなく、例えば「本屋さんへ行って、どれにしようかと迷っていたらタイトルとカバーの文章が気になった」「表紙の絵が細かく描かれていて惹かれた」などのきっかけや、「本の内容にどんな期待を持ったか・疑問を持ったか」等を細かく書くと、かなりの文字数が埋まります。

【承】

一番気に入ったセリフや気に入ったあらすじを抜粋して、心に残った理由などを書きます。
文字数が少ない場合は、他にも印象的な部分を複数抜粋して理由を書いていきます。

【転】

「承」とは異なる話で膨らませます。
失敗がないのが、

・自分が物語の主人公の立場だったらどうか考える
・自分の暮らしと物語の暮らしを比べてみる
・自分の経験と物語の主人公の経験を比べてみる
・物語の体験を真似してみる

このようなことをやって書くと文字数が埋まるし、話も盛り上がります。

【結】

まとめは、起(動機)との関連付けが必要なので注意しましょう。
「なぜこの本を選んだのか」という冒頭文の疑問や期待に対して、どうだったかが書かれている必要があるのです。

ただ、書きなれない子供に一人で考えさせるのは難しいので、ここでまた、前記事のようにインタビュー形式で感想を引き出しましょう。

「なんでこの本を読もうとしたんだっけ?」

子供から答えが出てこない場合は
「確か最初のページに書いたよね、自分で書いた文章をちょっと読み直してみようか。」
と読み直して、
「××が不思議に思ったからだった!」
などのような冒頭文に書いた内容が答えとして返ったら、
「じゃあ、不思議に感じた××は、実際に読んでみたらどうだった?想像していた通りだった?全然違ってびっくりした?」
など、具体的に突っ込んで聞いてみましょう。

そうすると、具体的に答えが返ってくるのでメモします。
そして、まとめとして書ける程度の文字数になるでしょう。

また、足りなければ、本を読んで自分が何を得たか、自分の意識が変わった部分があればどのような点かなども書きましょう。


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読書感想文で親が手伝う場合の注意点とは?

親が子供の宿題の手伝いをすることについて

「親が手伝うのはいけない、子供にやらせるからこそ宿題だ」
「親が手伝うのは当然でしょ」

このように賛否両論ありますが、そもそも夏休みの宿題の量や難易度は学校によって異なりますし、子供の成長具合も1人1人異なるので、どっちが絶対に正しい、という答えはないのです。

特に読書感想文の場合、殆どの子供が苦手で途方に暮れているのですから、その子に全て任せてしまうのはどう考えても無謀ですよね。
学校の勉強だって、生徒が分からない場合は先生に質問するのですから、夏休み中の宿題で分からなければ、やはり誰かに聞くしかありませんし、それが親になっただけなのです。

但し、ここで注意すべきことは、答えを言わずアドバイスや示唆をするだけに止めることです。
「分からないから、お母さん代わりにやって!」と子供が言ったとしても代筆しないのです。
前記事では本の読み方などについて書きましたが、こういうことも、アドバイスが目的の読み聞かせであり、インタビューであるのです。
(清書は当然子供自身にさせますが、インタビューのメモについてはお母さんが代わりにやっても良いと思います。特に書くのが苦手な子供の場合はメモ書きと清書の両方は精神的にかなり負担なので、子供の様子を見ながら判断してくださいね。)

答えを子供自身から引き出すことで、「ああ、自分は本を読んでこういうことを感じていたんだなあ」と気づくことが出来るし、このことで本を読んだり文章を書くことに対して自信がつくでしょう。

「親が手をかけすぎると親に依存する体質になる」という意見もありますが、親が子供に勉強を押し付けたり、感想を押し付けたりすると依存体質になるのであって、「分からないことに関しての示唆」は過ぎる行為ではありません。
「こういう風に思ったんだよね」「こういう風に書けばいいよ」と親の意見を出してしまうと、それが模範解答のような気がしてきて次の宿題もお母さんの模範解答を期待してしまうものです。
そうならないよう、お母さんは子供に質問を投げかけるだけにしなければなりません。

【誤字・文章の主語述語などが変な場合どうする?】

大人が見ると「間違っているから駄目!」と言いたくなるかもしれませんが、子供の性格や国語能力の成長具合によっては、やんわりと指摘するだけに止めるほうが良いケースもあります。読書感想文コンクールなどに出す場合はもちろん日本語として間違いないようにしなければなりません。

でも、国語がすごく苦手、作文は大嫌い、という子供の場合は書くだけで精一杯なのですから句読点やカギ括弧の使い方もまだ間違うことがあるかもしれないし、「ず」を「づ」に書いたりするかもしれません。
あまり間違いを指摘し過ぎると、折角やる気になったのに削いでしまう可能性もあるため、お子さんの様子を見ながら「最後まで書くことができた」という事実だけで大いに褒めるべきかもしれません。
これは、お子さんの状況を見て判断してくださいね。

さいごに

読書感想文はやはり他の宿題と同様にお母さんが代わりにやるのでなく子供自身が自分で書くべきものです。
ただ、たいていの子供は読書感想文が苦手なので、話の理解や子供から感想を引き出す、見つけ出す作業は一緒に読んで会話しながらやるのがおすすめです。

子供の感想や書く文章が稚拙だったり誤字脱字もあるかもしれませんが、最後まで書き終えることができるだけで花丸だと思いますよ。
読書感想文コンクールに出すのでなければ、多少のミスは目をつぶり、終わった時点で沢山褒めてあげましょう。

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