ペットヒーターのインコ用について、以前寄り添いヒーターを購入したのですが、今年引っ越したせいか、冬の寒さが厳しくて我が家のインコが寒がっている様子でした。
(以前の記事はこちら。→小鳥の寒さ対策 保温器具寄りそいヒーター火事の心配と使い心地は?)
そこで、行きつけのペットショップで相談したところ、
「寄り添いヒーターは補助的な商品だから、やっぱりメインで強力なヒーターが必要ですよ」
と言われてしまいました。
え・・・そうなんですか!?知らなかったよ~~~Σ(゚Д゚lll)
・・・ということで、今回はペットショップ店長にペットヒーターのおすすめ商品はどれなのか、代表的な2つのメーカー、アサヒとマルカンの比較、やけどの心配等を総合的に検討して購入した商品についてお話しします。
ペットヒーターインコ用のおすすめは?
ペットヒーターでインコ用だと、我が家で以前購入した、寄り添いヒーターの他に、保温電球タイプと外付けバードヒーター等があります。
ペットヒーターで火傷の心配は?
ですが、寄り添いヒーターだと、足元(止まり木)が暖まるとはいえ、馬力が少ないそうです。
その点、保温電球タイプは電球の周囲全体が暖まるので、一番のおすすめだとか。ただ、器具の上部が熱くなるため、そこにインコが乗って火傷しないよう、スペースを狭くするか障害物を置くなどの工夫が必要になります。
一方、バードヒーターだと、外付けなのでカゴの中にいるインコには直接触れないため、火傷の心配はありません。
バードヒーターはこちらのタイプです。
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ペットヒーターがあると夜のカバーをどうする?
ペットヒーターがあると、夜インコを寝かしつける際にカバーを掛けることが可能か心配ですよね。
これについては、保温電球の場合は布などに直接触れなければ問題ないそうです。(触れたとしても50~60度なので発火温度に到達していませんが、万が一のことを考えると、やはり布が触れないようにしたいものです。)だから、内側にヒーターをつければ問題ありません。
一方、バードヒーターの場合は外付けですが、熱くなるのはカゴ側であり、カバーは外側になります。だから問題ない、と言われました。
じゃあ、どっちがおすすすめなの?
・・・これだけだと決め手に欠くため、店長さんに「ぶっちゃけて、どうなの?」と訊いてみました。
すると、
「保温電球の方がカゴ全体が暖まるから、インコにとっては嬉しいと思いますよ」
とのことでした。バードヒーターだと、ヒーターから熱が前面に出てきます。もちろん、寄り添いヒーターよりも強いのですが、やはりカゴ全体を暖めてあげるのが大切なので、保温電球の方が良いようです。
ペットヒーターインコ用でアサヒとマルカンどっちが優れているの?
・・・ということで、保温電球で検討することにしたのですが、気になったのがメーカーです。
・アサヒ
・マルカン
この2社が同じような保温電球を発売しているのです。
ワット数について調べた限りでは、以下のものがありました。
・アサヒ →20w、30w、40w、60w、100w
・マルカン→20w、40w、100w
値段的にはマルカンの方が若干安いのですが、どう違うのか、どっちが優れているのか、気になったので、以下の商品について比較してみました。
アサヒのペットヒーター
【アサヒ20w】
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寸法:6cm×6cm×13cm
コード長:1.5m
電気代は、1日10時間使った場合で1ヶ月あたり約135円(1kwh当たり22円の場合)かかります。
アサヒの場合は20wと40wの間に30wという商品もあります。
【アサヒ30w】
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寸法:8cm×8cm×13cm
コード長:1.5m
電気代は、1日10時間使った場合で1ヶ月あたり約200円(1kwh当たり22円の場合)かかります。
【アサヒ40w】
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寸法:9cm×9cm×18cm
コード長:2m
電気代は、1日10時間使った場合で1ヶ月あたり約260円(1kwh当たり22円の場合)かかります。
マルカンのペットヒーター
【マルカン20w】
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寸法:約6cm×約6cm×約13.3cm
【マルカン40w】
マルカンの40wは、アサヒの40wに比べて若干小さいです。とはいえ、20wよりも大きいので、小さいカゴの場合は中に入れると圧迫感がありそうですね。やはり、どちらの会社も、40wになったら外付けになりそうです。
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寸法:約17cm×約7.5cm×約7.5cm
アサヒvsマルカン 会社の特徴で比較すると?
アサヒは、正式名称:旭光電機工業株式会社で、東京都品川区にある、一般電球やひよこ電球を中心に製造している会社です(ホームページはありません)。
一方、マルカンは、鳥だけでなくペット全般に関する様々なフードや用品を取り扱う会社です。→株式会社マルカン
アサヒは自社で製造していますが、マルカンは中国で製造したものを販売しているようですね。
なので、アサヒの場合は保温電球に強化ガラスを使っている、という点でマルカンよりも丈夫そうです。(マルカンは普通のガラス。)ただ、マルカンは、万が一割れたとしても、飛散防止の皮膜が塗られているので、「パリンッ」という割れ方はしないようです。
アサヒvsマルカン やけどの心配で比較すると?
また、ヒーターなので両方とも熱くなるのですが、特に熱くなるのは、アサヒは器具の上部、マルカンは器具の下部だそうです。既にお話ししましたが、熱い部分に触ると鳥が火傷する恐れがあり、アサヒの場合は器具上部が熱くなるので天井の隙間を極力狭くすることが重要です。また、マルカンの場合は器具上部に複数の穴が開いています。(熱が逃げるようにという配慮でしょう。)
ですから、ヒーターが熱くなっている時に乗らないだけでなく、使っていない時にそこに乗って糞をしたりしないように注意する方が良いですね。(糞をして、もしそこの穴から糞が落ちて電球に付いてしまう、という可能性があるのですよね。)
アサヒとマルカン、両方とも電気コードは金属リングで保護されており、インコがいたずらしようとしても安心仕様になっています。
火事の心配については、アサヒの場合には、「熱源である保温電球がスチール製カバー内なので安全で、火災の心配がない」という記載があります。ただし、どんな時でも安全ということではないので、以下のような注意が必要です。
・ヒーターに水がかかったり、燃えやすい物が近くにあると危険なので置かないこと。
アサヒvsマルカン 総合的に考えると?
結局、どちらの商品も一長一短なのですよね。なので、自分の最優先は何かというのをよく考えて検討することが大切でしょう。
ちなみに、一般的な尺度としては、
・天井の糞が心配なら、アサヒの方が安全(上部に穴がない)。
ですが、細かく両社商品のレビューをチェックしていくと、
・保温カバーの側面の穴は、アサヒよりもマルカンの方が大きい。(レアケースですが、鳥が穴に足を突っ込んで取れなくなり怪我をした、というレビューがあったので注意が必要。)
このようなことが書かれていました。
ペットヒーター アサヒ20wを使った結果
我が家でも、どっちの会社の何ワットを購入するか迷いましたが、最終的に、アサヒの20wを購入することに決めました。
その理由としては、行きつけのペットショップの鳥かごの様子ですね。
そのペットショップには沢山のインコ達がいるのですが、そのカゴをチェックすると、多くのカゴの中にアサヒの20wが取り付けられていたのです。時々40wらしき大きさのものがありましたが、それは外付けです。恐らく、カゴの外に取り付けて、その左右のカゴ両方を暖めるのだと思われます。(外付け、中付けについては、メーカー側としてはどちらを推奨しているかということはないそうです。ペットショップでも、状況によって外と中を使い分けているという話でした。)
あと、アサヒの場合は小さい会社だけど日本製で電球専門で何十年と続いている会社で技術を信頼できそうだな、と感じたし、天井に穴がないのも安心でしたし、側面の穴が小さめというのも怪我防止のためには良いだろう、と考えたのです。
また、ワット数についても、小型のカゴで1羽だけだし、20wが駄目なら30wに電球交換すれば良いだろう、という単純な考えで決めました。
(アサヒの40wだとかなり大きいため外付けにする必要があるのですが、その場合、夜に覆いをすると布に直接ヒーターが触れてしまうので安全上の不安があるのです。)
実際に購入して、
裏の注意書きを読んでから、
中を取り出して、
取り付けしようとしたのですが、
先ずは器具の電気プラグをカゴの中に入れ、取り付ける位置のところから外に出して(その際にカゴのワイヤー部分をちょっと強引に開く必要があります)、ヒーターを引っ掛けるのですが、
天井ギリギリに取り付けするとなると、ココの位置にする必要があり、カゴの上の部分は一度開ける必要があります。
きちんと器具を引っ掛けることができたらカゴを元に戻して取り付け完了です。
上から見るとこんな感じです。なるべく角ギリギリにしました。
正面から見たところです。
そして、実際に夜覆いを被せて暗くした時の様子はこんな感じです。
弱弱しい光ですが、ちょっと赤く光っています。鳥によっては光が気になってしまうようですが、うちのインコは特に問題なさそうでした。
さいごに
サーモスタットは、アサヒとマルカン両社から販売されており、保温電球と併用した方が良いという話を聞きますが、ペットショップの店長さんに確認したところ、100wの保温電球を使う場合には熱くなりすぎるので一緒に使う方が良いけど、20~30w程度の保温電球なら、さほど熱くならないので必要ないですよ、と言われました。
ただ、室温によって実際の保温がどの程度になるのかは、各家庭の条件によって異なります。ですから、温度計などを傍に置いて、実際の温度やインコの様子によって保温電球のワット数を交換すか、サーモスタットで調節するべきか等考えてください。
そうそう、火災の心配を減らすためには、延長コードを使わず、電気プラグを直接コンセントに差すことも大切です。
★2021年12月8日追記
でも実は、そのサーモスタットを購入したり、もっとインコが快適に過ごせるよう保温カバーを買ったり手作りしたり、と試行錯誤しました。その経過が以下の記事です。インコの居住環境についてお悩みの方は一度ご覧ください。
→インコの保温電球とビニールカバーやアクリルケース・手作り等防寒の実例
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