プラ板が歪まないためには?温度と加熱時間と挟むコツは?

手作り

puraban20
プラ板工作は楽しいけど、何回作っても歪んでしまうのよね。
どうやったら歪まないで済むのかなあ?

と悩んでいませんか。

プラ板工作は子供から大人まで楽しめる奥の深い遊びですが、加熱の加減が難しいと感じる人は意外と多いです。
今回は、特に多くの人が気になる温度設定や加熱時間の問題、加熱後のプラ板を挟む際の注意点などを中心に、歪まない作り方のコツをお話しします。

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プラ板が歪まない作り方は?

プラ板作りで特に重要なのが温度設定や加熱時間なのですが、使うオーブントースターやオーブンによって同じ160度でも火力が違うし、絶対にウン十秒で出来ますよ、というものではありません。
最終的には自分で何回か試してオーブントースター等の癖を掴んで、それに合わせて加熱するということが大切です。ただ、プラ板の加熱から縮んでいく過程はどの器具を使っても同じですので、要所要所での状態や注意点について確認していきましょう。

プラ板の温度設定は?

オーブントースターなどの加熱器具は必ず予熱を行い、十分庫内が熱くなったところにプラ板を入れましょう。

予熱をしないで加熱すると、庫内の温度が均一でないためプラ板の縮み方も均一でなく、早く縮み始める部分もあれば、遅く縮み始めるところもあり、歪む可能性があります。また、設定温度は160度が適温と言われており、こちらも温度が低すぎたり高すぎたりすると、収縮が均一にならない可能性もあります。
(庫内が熱くなりすぎるとプラ板が急激に縮もうとして暴れたり、波打ち状態になったり、端がくっついてしまう可能性もあります。)


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プラ板の加熱時間は?

加熱すると、次の順序でプラ板が変化していきます。

(1)軟らかくなる
(2)大きく反り上がる
(3)縮む
(4)平らに戻る

加熱器具によって異なりますが、この変化は加熱開始から約1~2分の出来事です。
そして、プラ板経験の浅い人に多いのですが、いったん大きく反り上がると焦るのですよね。
「うわっ、曲がっちゃったよ!?どうしよう!」って。

でも、ここで焦って出さないことが大切です。数秒間我慢していると、きちんと縮んでくれて、自然にゆっくりと平らな状態へ戻り、落ち着いてくれるからです。
プラ板を出すタイミングとしては、「(4)平らに戻って動かなくなった時点」ですね。
(ここでのんびり待つと焦げたり波打ってしまう可能性があるので、すぐに取り出します。)

ただ、この短時間の変化はオーブンから下すタイミングをよく見極める必要があるため、一度に大量生産しようとせず、作品は必ず1個ずつ加熱し、様子を見ながら作業する方が良いでしょう。

プラ板を挟む方法は?

加熱で縮んだプラ板は、少し待つと自然に平らな状態に戻るとはいえ、プラ板作品全体的に少し波打ったような状態が残る可能性もあります。ですから、取り出したプラ板が熱いうちに、分厚い物で挟んで矯正する作業が必要です。
この手順は次の通りです。

(1)フライ返しで取り出す※
(2)分厚い本の間にクッキングシートを敷いて挟む
(3)平らな状態で冷ます

※取り出す道具は箸やピンセットでも良いのですが、プラ板を摘まんだ痕がつく可能性があるので、出来ればフライ返しがおすすめです。


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プラ板のサイズについて

プラ板が歪まない作り方について今回お話ししてきましたが、これ以外で考えられる歪む原因としては、プラ板のサイズが細長いなど不均等な場合も可能性として考えられます。

プラ板は加熱するとかなり縮みます。だいたい、面積比で1/5から1/4程度となります。
(我が家のオーブン(電子レンジのオーブン機能)では、10cmの正方形が約4~4.5cmの四角形になりました。)

◆プラ板の収縮率について実際に試した記事はこちらです。
   ↓   ↓   ↓   ↓   ↓
プラ板の代用にペットボトルは使える?なぜ縮むの?おすすめは?

それを見越して大きいサイズで作ることが多いのですが、細長い形や複雑な形にしてしまうと、加熱時の反り返りが勢い良すぎて端と端が絡まってしまう可能性もあります。

このような場合には、やはりしっかりと予熱を行い庫内を十分に熱くしてからプラ板を入れることが重要ですし、更にプラ板を加熱する際に、上にクッキングシートをのせて重石の代わりにする方が良いでしょう。(縮む時に反り返ってくっつくほどの勢いを少し抑える作用があります。)
ただし、この方法だとクッキングシートで上から覆ってしまうため、縮んでいく過程を確認しづらいという欠点があります。ですから、加熱時間を見極めるのが結構大変です。

さいごに

もちろん、事前にどの程度の加熱時間で変化するかをテストするのも大切ですが、本番で2回、3回と数を量産していく場合だと、庫内温度が高くなり加熱時間が短くて済むようになったり、逆に高すぎて失敗する可能性も出てきます。ですから、何回も作る場合には少し蓋を開けて設定温度が下がるようにするなどの調節が必要になることもあります。

いずれにせよ、加熱時間はそれぞれの加熱する器具やプラ板の厚み、サイズ等で若干異なるので、何十秒加熱するかを決めつけるのでなく、加熱する都度、庫内のプラ板の変化を見ていることが大切です。

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