暑さが落ち着く9月になると、
「お月見」や「中秋の名月」
という言葉が話題になりますよね。
子供がいる家庭では、
「お月見っていつするの?」
「中秋の名月って何?」
と聞かれて、どう答えたらよいのか分からず
困るお母さんも多いのではないでしょうか。
そして、中秋の名月が近づくと、近所のスーパーには
お月見団子が並び、それを見た子供に
「おだんご食べたい、買って!」
とねだられたり、
「どうしておだんごが売ってるの?」
と聞かれたり。
お月見にはお団子、という方法もありますが、
中秋の名月の由来を話し合って
親子で楽しむ方法もあると思います。
今回は、ちょっとした話題をご紹介しますね。
中秋の名月って何なの?
中秋の名月というのは、十五夜のことです。
「十五夜と言うのだから、9月か10月の15日に見える月のことでしょ?」
と思うお子さんも多いはず。
でも、中秋の名月は現在の暦でなく、旧暦8月15日に見える月のことを指すので
実際のカレンダーと異なっているのですよね。
現在の暦は太陽暦といって、
地球が太陽の周りを回る周期(太陽年)を基にして作られた暦ですが、
昔の暦(旧暦)は、
月の満ち欠けによって暦を作っていました(太陰太陽暦)。
そして、秋は7・8・9月であり、真ん中が8月15日なので「中秋」といい、
その日に見える月を中秋の名月と呼ぶのです。
そして、意外なことに、
十五夜なのに満月とは限らない
ということ。
確かに満月に近い日ですが、ちょっとズレることもあるようです。
これは、新月から満月までの期間が毎回ちょうど15日間ではない、
というのが理由です。
2013年までは満月ちょうどの日でしたが、
2014年から2020年までは、ほんの少し欠けた状態の中秋の名月になります。
ちなみに、具体的にはこのようになります。
2013年→9月19日
2014年→9月8日
2015年→9月27日
中秋の名月は何時にどこを見るの?
古来、秋は、空が澄みわたり月が明るく美しいとされた季節です。
そのため、1200年も前の平安時代から、十五夜には観月の宴が開催されていました。
そして、江戸時代になると、観月の宴と秋の収穫を感謝する祭事が合わさり
世の中に広まって、現在の「お月見」という形になったようです。
さて、家でも簡単にできるお月見ですが、
見える時間帯と方角は、
日没頃:東の空
真夜中:南の空
明け方:西の空
ですので、子供と一緒に楽しむなら、
夕食の前後で東と南の空が見える場所が良さそうですね。
もし、窓やベランダから月が見えるようなら、
テーブルに月見グッズを置いて楽しむ方法もあります。
親子で中秋の名月を楽しみましょう
スーパー戦略に便乗するのも1つの手ですが、
親子で考えて身近なものを揃えたり作ったりすると
お月見をもっと楽しめると思います。
全部をやる必要はありませんが、以下のお月見グッズのうち
やりやすいものを1つ用意してはいかがでしょうか。
(1)お団子
お団子はいくつ並べるの?
という疑問がありますよね。
答えは、十五夜なので「15個」です。
並べ方は、1段目に9個、2段目に4個、3段目に2個の順で
ピラミッドのようにします。
本来は三宝に入れるのですが、家庭で楽しむものですから
お皿にきれいに盛り付ければそれで十分です。
白玉粉や上新粉があれば簡単にできるお団子。
火を使うのはお母さんにお任せだし、
お子さんに粉を丸めてもらって一緒に作ってはいかがでしょうか。
(2)ススキ
ススキを飾ることもあるようです。
ススキは、稲穂に似ていることから飾りとして使われるようになったそうです。
稲穂そのものを飾る地域もあるようですが、稲刈り前なので
稲穂に似たススキを飾ることが多いようです。
また、秋の七草や身近な野の花を飾る地域もあるようです。
(3)芋
芋の収穫祭でもあるので、里芋やさつまいもなどをお供えするのもいいでしょう。
お供えしたら、体に取り込むことで健康と幸せを得るとされているので
しっかり家族で食べましょう。
まとめ
いかがでしたか。
中秋の名月は、ちょっと取っ付きにくい言葉ですが、
意味を知れば身近素材で簡単に楽しめるイベントです。
この機会に、ぜひ親子で楽しんでくださいね。
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