長い夏休みが終わり、
ようやく新学期が始まるから
子供が学校に行ってくれて楽になるわ!
と安堵するお母さんは多いはず。
でも、子供によっては、
「もっと夏休みが続いて欲しかったのに!」
「学校始まってしまうのが嫌なの!」
と大泣きして愚図るケースもあるでしょう。
そんなとき、お母さんはどう考えていけば良いのでしょうか。
学校に行きたくない理由は、子供の成長過程で変わる
「学校に行きたくない」
という一言出ない子供が多いのですが、
実は、
子供の成長段階や周囲との関係により
学校へ行きたくないという理由は様々です。
ですので
行かなきゃいけないと圧力をかけるのでなく
子供に応じたケアが必要です。
一般的には段階別に次のような傾向があります。
1.小学校低学年の場合
→環境の変化についていけないため
(1)母子分離不安・・・長時間、親から離れて過ごすことに耐えられない。
(2)集団行動に馴染めない・・・小学校に入ると集団行動や友達関係での決まりごとが多くなるので
社会性が育っていないとついていけない。
(3)学習面でのつまずき
2.小学校中学年の場合
→対人関係、学習の遅れ
(1)対人関係の複雑化・・・中学年になると精神面での成長が著しく、仲良しグループが出来る等で
友達関係が複雑になる。友達とどのように関わっていくかの部分で
難しさ、苦手を感じる子供も少なくない。
(2)学習面でのつまずき・・・学習内容が難しくなるとともに、周囲を見る力もついてくるため
自分と周囲を比較してしまい自信喪失することもあります。
3.小学校高学年の場合
→環境の変化への不安
(1)思春期・・・心と体の変化が始まるこの時期になると自分自身に対して戸惑いはじめます。
(2)対人関係の複雑化・・・中学年に比べて更に複雑化。
(3)学習面のつまずき・・・学習内容が更に難しくなる。
(4)学校への不信感・・・高学年になると更に周囲を見る力がつき、先生の姿勢や学校のあり方に対して疑問を持ち、学校環境に溶け込めなくなる子供もいます。
では、このような年齢や環境により異なる原因について
どのように考えたら良いのでしょうか。
子供の本音を探る
大切なことは、
学校へ行きたくない気持ちの根底にある不安
をしっかり把握することです。
子供は表現力が乏しいので
信頼している母親にさえ
本音を伝えられないものです。
また、
自分の知っている言葉だけ発するので、
親はそれを鵜呑みにしてしまうことが多いのですが
実は根っこは別のところにあった、
というケースが非常に多いのです。
(1)子供の気持ちに共感する
親にとっては
「そんなことで行きたくないなんて言わないでちょうだい!」
と言いたくなることも多いでしょうけど、
まずは冷静になり、
子供の「行きたくない」という気持ちを理解することです。
(2)隠れている本音を探り、解決策を考える
子供はこう言っているけど、実は何が嫌なのだろうか?
と探っていきます。
探るためにも、最初の「子供に共感」が重要です。
子供は共感してくれる人には心を開き、
いろんな話をしてくれるからです。
そして、本音に気付くことが出来れば
解決策も見つけやすいでしょう。
まとめ
親のささいな一言は、
子供にとって非常に重たい言葉です。
子供の表面上の言葉に惑わされて
不用意に叱らず、
冷静に本音を探り、解決策を考えることが大切です。
今回の説明だけだと分かりにくいと思いますので、
次回、我が家で実際にあった
新学期の行き渋りと解決策について
具体的に書きます。
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