雛人形は子供が小さいときは頑張って毎年飾るけど、年々面倒になるものです。
将来的に処分していいのかな、と思うかもしれませんね。
今回は、処分できるのか、そもそも最初の段階で
買わずに自分の雛人形を娘に譲るのは問題ないのか、
その他どんな方法があるかなどをお話しします。
■雛人形についてはこちらにも記事があります。
→雛人形はいつからいつまで?小さい子供のいる家の片付け方は?
雛人形は毎年飾るべき?飾り忘れたら大変?
子供が成長すると興味がなくなってしまい、
毎年飾るのが面倒になってしまうのですよね。
そして、ひなまつりが近づいて、飾り忘れに気づいたり、
もういいかな、と出さずに終わったり。
でも、こんなことを聞いたことはありませんか。
「毎年雛人形を飾らないと、目がつぶれる」
という話。
実はこれ、迷信なのです。
人間や動物などの人形にも目があるから、
飾らなかったり遊ばなかったりするのは可哀想だし、
きちんと使ってあげましょうね。
という優しい気持ちから出た言葉なのです。
雛人形は湿気や虫に弱いので、できれば毎年出して飾って風通し良くしてあげたいものです。
もし出し忘れてしまったら、気づいた時に出して、
大丈夫かどうかチェックして防虫剤などを取り替えてあげましょう。
雛人形を出すのが面倒なら処分していいの?
雛人形を片付けるのが遅くなるとお嫁に行けなくなる、
というのは迷信だと前記事でお話ししましたが、
そもそも雛人形は子供の身代わり人形として購入するため
お嫁に行く時期まではとっておく、という家庭が多く、
その後は嫁ぎ先に嫁入り道具として持参するケースもありますが、
今は家のスペースも手狭で持っていけない、などの理由もあり
実家で眠ってしまうケースも多いようですね。
そして、実家で毎年飾ってくれるというご両親もいるようですが、
そのまま何年も放置して、処分したいけどどうしたものかと迷うケースが多いのですが、
その雛人形の処分は、普通にごみ処分して問題ありません。
ただ、ごみとして捨てるのは身代わり人形なのでちょっと、と迷う場合は
人形供養に出しましょう。
また、7段飾りなど大きいものなら、親王飾り以外を人形供養に出し、
親王飾りだけ取っておくという人もいるようです。
自分の雛人形を娘に譲るのは駄目?
娘の雛人形を買う前段階で、自分の雛人形は不要だからと娘に譲るケースがあります。
ただ、雛人形は元々「身代わり」ですので、自分の雛人形は娘さんの身代わりにはなり得ません。
よって、本来の趣旨からすると、引き継ぐべきではない、とされています。
娘さんには娘さんの身代わりとしての雛人形を購入すべきなのです。
もし自分の雛人形をどうしても気に入っており娘に譲りたいと考えるなら、
雛人形の代わりに市松人形などを身代わり人形として購入し、
ひなまつりには今の雛人形を出して一緒に楽しむ、という方法はあります。
市松人形はひなまつり時期以外にも飾っておけるし、両方を並べておけば
娘さんも愛着が出るかもしれませんね。
雛人形を残して生かす方法は?
雛人形は親王飾りといえども結構高額です。
捨てるのは忍びないし、娘には娘のを買ってあげた、というケースもあるでしょう。
その場合、ひなまつりで雛人形を2つ並べて飾るという家もあるようです。
まあ、余程広い家でないと無理ですよね。
もう1つの方法は、「後の雛祭り」です。
9月9日は重陽の節句です。
この日は菊の節句であり「長寿を祈る日」なのですが、
江戸時代になり「後の雛祭り」となりました。
雛人形は1年間しまいっぱなしにすると傷む可能性があることから
風通しをして長持ちさせ、自分の長寿を願う目的で
重陽の節句に雛人形を飾る風習が生まれたのです。
現代のように防虫剤がない時代の生活の知恵から生まれた風習ですが、
雛人形を出すのが面倒でなければ、3月に娘の雛人形を飾り、
9月に自分の雛人形を飾るという方法もあります。
ちなみに、その場合は9月9日ですが、旧暦を考慮して菊の花が咲く10月中旬まで飾って
季節を楽しむのも良いでしょう。
まとめ
雛人形は買う時はワクワクしても、子供の成長とともに
面倒になるのですよね。
不要だから処分するというのはありますが、
身代わり人形だったのですから、できれば安易なごみ処分でなく
人形供養したいものです。
また、ちょっと思い入れがある場合は、残しておき、
重陽の節句に後の雛祭りとして飾る方法もおすすめですよ。
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