雛人形はいつからいつまで?小さい子供のいる家の片付け方は?

子育て

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ひなまつりは女の子の節句。
2月から3月にかけて雛人形を飾りますよね。
でも、具体的にいつからいつまで飾るかご存知ですか。

実は、雛人形の飾る時期にまつわる言い伝えはありますが、
迷信だったり一部の地域でしかやっていないことなどがあるのです。
今回は、飾る時期や片付ける時期や、
小さい子供がいる家の扱い方や片付け方などをお話しします。

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雛人形はいつからいつまで飾る?遅いとお嫁に行けないの?

1)雛人形を飾る時期は?

日本人は二十四節気に沿って様々な行事をしてきましたが、
雛人形も同じで、立春の日を過ぎたら飾るとされています。
立春の次である、雨水の日(2月19日頃)に飾ると良い伴侶に巡り合うという説もあるそうです。

2)雛人形を片付ける時期は?

雛人形を片付けるのも二十四節気に沿っています。
雨水の次である啓蟄の日(けいちつのひ・3月5日頃)が良いとされています。
啓蟄というのは、暖かくなり冬眠していた虫が「春が来た!」と外に出ることを意味することから、
雛人形を片付ける時期として、生命の誕生や繁栄する意味を重ねたものだと思います。

3)早く片付けないとお嫁に行けなくなるの?

「雛人形は3月3日を過ぎたら早く片付けないとお嫁に行く時期が遅くなる・行けなくなる」
とよく言いますよね。
私も実家ではそう母に教わりましたし、母は毎年私と姉が早くお嫁に行けるようにと
3月4日には片付けていたのですが、実はあれは迷信だったのです。

子供の雛人形を購入する時に雛人形の専門店で聞いたら、
片付ける時期は上に書いたとおり、啓蟄で晴れた日に行うということでした。

なぜ迷信が広まっているのかというと、
「お雛様を桃の節句が過ぎても面倒で片付けずに放置しておくのはだらしないから
それを子供が真似してだらしなくなるとお嫁にいけなくなる。
だから、そうならないよう、親は良い手本を示さないといけない。
そのためにも、お雛様はさっさと片付けるべき。」
という考え方のようです。
言い伝えというよりも、昔の人の知恵が転じた言葉だったわけですね。

小さい子供がいる場合の雛人形の扱い方や片付け方

小さい子供がいる場合、飾っている間に子供がお雛様に興味を持ち触ろうとするかもしれません。
最初は乱暴に触ろうするかもしれません。
でも、人形に興味を持つのは小さい頃だけで、大きくなったら見向きもしなくなるのですし、
高価な物といっても重要文化財や骨董品ではないのですから、乱暴を恐れて触らせないよりも
小さい頃から雛人形が自分の「身代わり」であることを教え、大切する心を養い、
親子で雛人形を楽しく見たり触ったり、ママゴト遊びするほうが情操教育に役立つものです。

片付け方も同様で、遊びの延長として子供に毛ばたきを持たせてほこりを払ってもらったり、
和紙などで人形を包んだりしつつ、片付け時間も遊び感覚で楽しみましょう。

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当然ですが、大事に扱っても、子供が触るのですから傷つくこともあるでしょう。
そういうときには購入した店に相談すれば修理は可能ですが、修理しないで
子供の身代わりに傷ついたということで、
「あなたの身代わりになってくれたんだね。守ってくれて有難う、とお雛様に感謝しようね」
と教えて子供の心を育てる方法がありますよ。

雛人形の扱い方や片付け方の基本は?

子供に触らせて遊ばせるとはいえ、長く良い状態で保存したいものですよね。
ですから次のことに気をつけて扱い、片付けるようにしましょう。

1)晴れた日に片付ける

人形は湿気を嫌います。
ですので、片付ける日は、慌てず晴れてカラッとした陽気の日に行いましょう。

《湿度等の悪影響について》
湿度が高い場合・・・カビや黒いシミ、衣装の変色の恐れあり。
乾燥しすぎる場合・・・顔にヒビが入る恐れあり。

直射日光、直接風もヒビや変色等の大きな原因になるので
絶対に避けましょう。
エアコン暖房が直撃する場所も避けましょう。

2)手で顔を触らない

雛人形の顔は手の脂がつくとシミになったり染料が落ちる場合があるので、
絶対に手で触らないようにしましょう。
購入した店によっては布手袋をつけてくれているので、
それをつけて人形を扱うほうが良いでしょう。

3)ホコリやごみを丁寧に払う

埃やごみがついたままだと、顔が曇ったり衣装が色褪せることもあります。
毛ばたきで丁寧に払いましょう。

4)防虫剤は人形専用のものを使う

人形をケースに入れる際は、丁寧にほこりを払って
着物に皺がないように扱います。
また、防虫剤は必ず人形用のものを使いましょう。
普通の洋服用防虫剤を使うとシミになるケースもあるようです。

5)収納箱の保管はなるべく上へ

収納箱は押入れ上段や天袋などの高い場所に置きます。
下に置くよりも上に置くほうが、湿気が届きにくいからです。

片付ける前に供える蕎麦とは?

我が家では、毎年3月4日にお雛様に蕎麦をお供えしてから片付けてきました。
これは江戸時代に江戸を中心に始まった「雛蕎麦」という風習です。
東京では翌日に供える「お別れの儀式としての風習」のほうが広まっていましたが、
3月3日に菱餅の代わりに節句蕎麦をお供えする地方もあるようです。

蕎麦は大晦日や結納、引越しなど様々なめでたい場面で食べられていますが、
麺が長く伸びていることから「長寿を願う意味」で使われているのでしょう。

菱餅の色と同じで最初は三色蕎麦だったようですが、
だんだん華美になり五色蕎麦が正式とされるようになったのだとか。
でも今は三色や五色蕎麦はあまり出回っていないので
普通の蕎麦にしたり、五色そうめんを使うケースもあるようですね。

《三色蕎麦の材料》

白・・・更科
赤・・・桜の花、紅花、海老など
緑・・・ヨモギ、抹茶など

《五色蕎麦の材料》

上記三色のほかに、
黒・・・海苔
黄・・・卵

まとめ

雛人形を早く片付けないとお嫁に行けなくなるといわれていますが、
これは迷信なので、慌てて3月4日に片付けなくて大丈夫です。

それよりも気にするべきは、人形の保管方法です。
1年に1回しか出さないので、人形の苦手な湿気対策として
湿気の少ない晴れた日に片付けて、保管状態を良くすることが大切です。

ぜひ、片付けるときは丁寧に扱い、
子供が成長するまで人形を良い状態を維持できるといいですね。

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■雛人形についてはこちらにも記事があります。
雛人形は毎年飾る?面倒なら処分していいの?娘に譲るのは駄目?

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