サブレといえば鎌倉銘菓の「鳩サブレ」ですよね。
今回は、大好きな鳩サブレを再現できないかと我が家で試行錯誤したレシピと、日清シスコのココナッツサブレもどきレシピをご紹介しつつ、サブレとクッキーの違いについて作り方の点からご説明します。
■サブレとクッキーとビスケットの違いはこちら
→サブレ クッキー ビスケットの違いとレシピ集 ムーンライトvsマリー
鳩サブレ再現レシピ 我が家の作り方
鳩サブレについては人気のお菓子なのでいろんな方がレシピを考案しているようですね。
我が家でも試行錯誤してきたのですが、鳩サブレの基本は「卵、小麦粉、バター、砂糖、膨張剤」なので、クッキーとは違う「サブレ」の作り方を意識しつつ作っています。
【材料】
薄力粉 100g
砂糖 60g
無塩バター 60g
塩 少々
卵黄 1個
ベーキングパウダー 小さじ1
【作り方】
(1)バターを1cm角程度に切って冷蔵庫で冷やしておきます。
(2)ボウルに薄力粉とベーキングパウダーを入れて泡立て器で混ぜます(粉ふるいの代わり)。
(3)バターを入れて粉をまぶすようにすり合わせながら混ぜます。
今回はスプーンで混ぜましたが木じゃくしの方がやりやすいと思います。
(4)バターがポロポロになった段階で砂糖を入れて全体を混ぜ、卵黄も加えて生地を1つにまとめます。
(5)広げたラップにのせて麺棒で3~5mmに伸ばし、上からもラップをして冷蔵庫で30分以上寝かせます。
~次の作業に入る前にオーブンを170度にセットしておきます~
(6)好きな型で抜き、天板に並べて170度のオーブンで15分程度焼きます。
ココナッツサブレ風レシピ
ココナッツサブレについては「サブレ」という呼び名なのですが、製品の名称は「ビスケット」となっており、どちらかというとビスケットやクッキーを作るときのようにバターやショートニングを最初に練り混ぜる作り方のようで、本来のサブレの作り方とは異なり、食べた時のサクサク感はココナッツを入れることで出したのではないか、と推測しています。
【材料】
薄力粉 70g
ココナッツファイン 30g
無塩バター 50g(ショートニングがあれば半々で)
砂糖 30g
牛乳 小さじ1
塩 少々
グラニュー糖(飾り)適量
《ココナッツについて》
ココナッツファイン・・・粗挽き状
ココナッツパウダー・・・細かい粉状
ココナッツロング ・・・紐状
今回のレシピではココナッツのサクサク感を出したいのでココナッツファインが良いのですが、なければココナッツパウダーでもOKです。
【下準備】
・バターを室温に戻しておく
【作り方】
(1)ボウルにバターを入れて砂糖を加え、木ベラでよく混ぜます。
(2)次に牛乳を入れてよく混ぜます。
(3)薄力粉を(2)に一気に入れてサックリと混ぜます。
(4)ココナッツファインを加えて混ぜてひとめとめにします。
(5)広げたラップにのせ、麺棒で3~5mmに伸ばして上からもラップをして冷蔵庫で30分以上寝かせます。
~次の作業に入る前にオーブンを170度にセットしておきます~
(6)長方形に切って天板に並べ、グラニュー糖を振り170度のオーブンで15分程度焼きます。
サブレとクッキーの違いは?
以前の記事でも書きましたが、サブレとクッキーは本来同じような配合であり、作り方でバターの扱いが異なるために食感の違いが出るのです。
サブレ・・・冷やしたバターを細かくしながら粉などとすり混ぜて作る
サブレの作り方はパイ生地の作り方と似ていて、砂を意味する「サブレ」の言葉通り、サクッとした食感はこの作り方によるものです。
さいごに
日本には鳩サブレ、ココナッツサブレのように、「サブレ」と名づけられたお菓子がいろいろあります。
このサブレは「砂のようにサクサクしている」焼き菓子を指し、クッキーとは若干食感が異なるのですが、これは作り方の違いによります。
ただ、日本は海外の食文化を積極的に取り入れる民族なのでクッキーやサブレ、ビスケットなどを細かく分類しているものの、販売戦略としては「サブレ」のほうが語呂が良さそう、クッキーのほうが響きが良さそう、などの一般大衆向けの感覚で命名しているお菓子もあるようなので、作り方の違いだけで判断するのは難しそうです。
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