栗の皮剥きで一番簡単な方法は何だろう?
と悩む主婦は非常に多いですよね。
ネット検索すると沢山出てくるので迷ってしまいますよね。
私の場合、水やお湯、圧力鍋などの他、道具については包丁、ピーラー、バターナイフ、歯ブラシ、布巾、100円ショップの皮むき器などを試しました。
今回は、その中で良かった方法をお話しします。
栗の皮むきで簡単な方法として代表的なものは?
栗の皮むきで様々な情報を見て混乱する人が多いのが、皮むきには様々な過程と選択肢があり、その選択肢1つ1つが自分にとってラクかを考えなければいけないのに、その辺がきちんと書かれていないんですよね。まあ、これは、レシピ掲載する人にとっては、「自分はコレが一番良い方法なんですよ」ということで書いてあるので仕方ないのですが。
ということで、ここでは栗の皮むきにおける、主な選択肢について最初に考えてみましょう。
何に浸けるか
栗の皮むきで簡単な方法については、最初に水やお湯に浸けるということが基本です。
そして、何度の水(お湯)に何分間浸けるか、という問題になりますが、一番単純で簡単なのは、水に長時間浸け込むことです。丸1日浸け置きすると、硬かった皮が水分を吸収して、かなり軟らかくなるし、温度調節しなくて良いので実に簡単なのですよね。
お湯につけると短時間で軟らかくなるのですが、火に長時間かけてしまうと栗が煮えてしまうので、その加減だけ注意する必要があります。
圧力鍋による方法もありますが、圧力鍋というのはメーカーや材質によっても熱の伝導率が異なり各鍋によって火の通り加減も異なります。
ですから、レシピを見て、その通りにやって1回で出来れば問題ありませんが、上手くいかない場合は何回か自分なりに火加減を調節する必要があり、もしかしたら面倒かもしれません。
栗はどこから剥くの?切り込みはどこに入れるの?
様々なレシピを見ると、最初に切り込みを入れる箇所は、頭のてっぺんと底の部分のどちらかになっています。
頭から切り込みを入れるのと、底を先に切って逆に剥いていくのではどちがやりやすいか、というと、私が何度か試行錯誤した感触では、
底から剥いていく方がやりやすい
という結論です。
というのも、底の部分は鬼皮が渋皮にくっついていて剥がしにくいのです。形の点でも、平らでなく丸みを帯びているのでやりづらいですし。最後に底が残ると結局包丁で切る羽目になるため、最初に底の部分を切りながら側面部分までピーッと引っ張って剥いてく方が、私の場合は早くキレイに剥ける確率が高かったです。
ただ、水に丸1日浸けることで、栗によっては頭の部分がパカッと割れることもあり、その場合にはそこから鬼皮を手で剥いていくことも可能です。
上の写真のように割れるものも時々あるので、その場合は素直に上から剥いてしまっても良いですね。剥いてみると・・・
丸1日経つとかなり軟らかいので、力を入れずに、このように剥いていけるのです。
栗の渋皮の剥き方
日本の栗の渋皮は、かなり剥きにくいのが特徴です。世界には様々な栗の品種があり、中国栗やヨーロッパの栗は渋皮が簡単に剥けるのですけどね。だから、日本の栗をきれいに剥くためには、水を浸み込ませて渋皮をふやかすことが必須条件なのです。(近年、日本の栗でもポロッと渋皮が剥ける品種「ぽろたん」が開発されていますが、まだまだ普及されていません。)
オーブンやフライパンで高温加熱して皮を剥く方法もあるのですが、こちらは何度か試したところ、最初の2~3個なら辛うじて剥けたのですが、次第に冷めてしまい、冷めると余計に皮が実にくっついてしまい剥がしにくくなる、という現象になってしまいました。この方法で「ペロンと皮が剥ける」という人もいるようですが、もしかしたら日本の栗でなく中国栗などの剥きやすい品種だったのかもしれません。
どちらかというと、鬼皮を剥いたまま、渋皮も湿った状態で剥いていく方がおすすめです。時間に余裕があれば、鬼皮を剥いてから更に水に一晩浸け置きしてから剥きましょう。そうすることで更に渋皮が軟らかくなるので、かなり簡単に剥くことができますよ。
栗の皮剥き 水またはお湯に浸ける方法をパターン別にご紹介
どの方法でも、目的は栗の皮に水分を含ませて軟らかくすることですから、時間の余裕があるかどうかでどの方法を選ぶのが良いでしょう。
【手順1】栗を浸け置きする
パターン1:水に浸ける方法→鍋にたっぷり水を入れ、その中に栗を半日から丸1日浸け置きします。
パターン2:お湯に浸ける方法→鍋でお湯を沸かした中に栗を入れて1分後に止め、30分程度浸け置きします。
パターン3:お湯で浸けた後に冷凍解凍する方法→熱湯で約1分茹でて30分程度浸けた栗を冷凍庫で冷凍した後に、水の中で少し解凍させてから剥きます。
※通常はパターン1の水で、時間がない場合はパターン2のお湯で、栗を直ぐに調理しない場合はパターン3の冷凍保存がおすすめです。
【手順2】栗を剥く
パターン1:一気に剥く
→包丁で底の固い部分を一気に渋皮ごと剥き落とし、次に平らな側面を一気に剥き、その後に丸みを帯びた側面を剥きます。
市販されている栗の甘露煮を見ると、結構分厚く切ってあるのですよね。大量に切る必要のある場合は、業者などは渋皮を丁寧に剥くのでなく、「もったいない」という気持ちは捨てて、多少実が削れても気にせず切り落としてしまいます。よく切れる包丁でやる方が良いです。
パターン2:鬼皮、渋皮の順に剥く
水やお湯に浸け置きすることで鬼皮がかなり軟らかくなるため、底を切ったら切り取らず、側面からてっぺんに向かってペロンと剥がすことが出来るでしょう。渋皮だけが残ると、丁寧に剥きたい欲求が沸き起こるものですが、面倒ならスパッと切ってしまうのが早いです。
このように、底を切り、そのまま続けて平らな側の側面へと繋げて切っていきます。
平らな側面がペロンと剥けたら、残りのカーブのある側面に包丁を入れて、上手くやるとペロンと一度で取り外すことができます。
下の写真の右側のゴミが、取り外したカーブ側面の皮です。この時、渋皮は取れませんでした。
仕方ないので、丁寧に包丁で剥きました。
もし、丁寧に無駄なく剥きたいのであれば、一番簡単なのが、鬼皮を剥いた段階で再度、一晩水につけておくことです。
【参考】
フライパンやオーブンで炒る方法もあるのですが、この方法は冷めてしまうと剥きにくくなってしまうので、2~3個ずつ加熱する方が良いです。・・・ということを考えると、この方法は案外面倒なんですよね。(汗)
一応、試してみたのですが、こんな感じです。
最初にオーブンで約250度で数分間加熱すると、上の写真のようにパカッと皮が割れていきます。
しっかり加熱すると渋皮がもっときれいに取れるようですが、加熱しすぎても火が通ってしまいますし、今回は割れた時点で加熱終了して剥いていきました。
ただ、生で剥くよりも一度高温加熱する方と、皮と実が軟らかいため剥きやすかったです。
上の生で剥いた栗と比べると、多少火が通っているので栗の色が濃い黄色なのですが、実際には中まで火が通っていないのでこのままでは食べられません。
栗の皮剥きに使う道具は包丁や専用道具どれが良いの?
栗の皮剥きの道具で代表的なのが、くりくり坊主です。
amazonなどでも高評価で栗剥きといえば、くりくり坊主と言われるくらいの人気商品です。
ただ、こちらも、水に長時間浸け置きすることで剥きやすくなるハサミの一種ですし、他の道具でも苦でない場合は買う必要がない気がします。(多くの人がすごく楽になった、というレビューなのですが、時々、そうでないというレビューもあるのですよね。
レビューというのは、その人自身の実感なので、「今までの栗剥き経験がどの程度大変だったか」ということとの比較検討なんですよね。だから、皆が良い商品だと言っているから、と安易に購入をせず、それ以外の道具を使って水に長時間浸けて剥いたらどうだったか、を踏まえて購入するかどうかを検討する方が良さそうです。
ちなみに、私はこれまで、ピーラー、バターナイフ、スプーン、歯ブラシ、濡れ布巾(渋皮剥き)、包丁、果物ナイフなどを使ってみましたが、最終的には(日常使い慣れている)包丁が一番やりやすかったです。(人によって違うと思います。)
ただ、子供と一緒に剥く場合は、歯ブラシなどによる方法が安全ですし、親子で剥く楽しみも出来るのでおすすめです。
【2018年9月追記】
散々悩んだのですが、栗くり坊主2を試してみました!
栗剥き器って便利なのかなあ、と思った方はこちらの記事をご覧ください。使い勝手や、1個あたりどのくらいの時間で剥けるのか等について書いてあります。
↓ ↓ ↓ ↓ ↓
栗剥き器で人気 栗くり坊主の使い方は?新型と栗くり坊主2迷ったら?
さいごに
栗はアクが強くて変色しやすいので、剥いた栗は暫くの間水につけてから調理してくださいね。
栗の剥き方は様々な方法がありますが、時間の都合や、どんな風に剥きたいか(早く剥けるなら実を思い切って剥いても問題ないと考えるか、多少時間をかけても渋皮だけを薄くきれいに剥きたいか等)によっても自分の満足できる剥き方が異なってきます。
ですから、剥く前に、どういう結果を求めているかを自覚して、剥き方を選んだ方が良いでしょう。
あなたに合った栗の剥き方が見つかれば幸いです。
■茹で栗の作り方が分からない場合はこちらの記事がおすすめです。
→栗のゆで方で甘くするには水から入れるの?時間は何分?塩の量は?
■栗を甘くしたい場合はこちらの記事がおすすめです。
→栗を甘くする2つのポイントとは?保存のコツと土鍋で蒸す方法
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