フライパンのマーブルコートとダイヤモンドコート違いは?どっちがいい?

料理・お菓子

「くっつかなくて、使い勝手が良くて、長持ちするフライパンが欲しいけど、どれなのかなあ?」

フライパンを買い替えようとする時に誰しもこのようなことで悩むものです。
ホームセンター等で購入しようとフライパンのコーナーに行くと、何十種類ものフライパンがあって、どれが良いのか、何を基準に考えたら良いのか分からなくなってしまうのですよね。

そんな時に知っておきたいのが、コーティングのフライパンでは近年主流となっている、マーブルコートとダイヤモンドコートについての違いです。
今回は、マーブルコートとダイヤモンドコートの違いや、どっちがいいのか等をまとめました。

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フライパンにおけるマーブルコートとダイヤモンドコートの違いは?

フライパンにおけるマーブルコート、ダイヤモンドコートの違いを一言でいうと、表面コーティング素材の違いです。

  • マーブルコート→マーブル(大理石)の粉をフッ素樹脂に混ぜ込んだもの。
  • ダイヤモンドコート→人造ダイヤモンドの粉をフッ素樹脂に混ぜ込んだもの。

マーブルコートのフライパンは下記のようなものがあります。

ダイヤモンドコートのフライパンは下記のようなものがあります。

「テフロン」で有名なフッ素樹脂加工のフライパンは、料理がこびりつくのを防ぐため、フライパンの表面にフッ素樹脂コーティングをすることで滑りを良くしているものです。ですが、欠点として、プラスチック樹脂なので軟らかくて傷つきやすいし、剥がれやすいということが挙げられます。

これをカバーするために開発されたのがマーブルコートやダイヤモンドコートなのです。コーティング材であるフッ素樹脂に、硬くて頑丈なマーブル(大理石)や人造ダイヤモンドの細かい粒を加えることで硬度を高め、フライパンの表面を硬くするとヘラ等で多少擦ってもコーティングが簡単に剥がれにくくなります。

じゃあ、デュポン社のテフロンって弱いの?

と思うかもしれませんが、こちらも問題ありません。フッ素樹脂の本家であるデュポン社のテフロンにもコーティングのランクがあり、マーブルコートやダイヤモンドコートのような製品もあり、値段によって硬度が違ってきます。だから、「テフロン」が欲しい場合で強度を求めるのであれば、お金をかけてトップグレードであるプラチナストーンプロフェッショナル等を購入するのが良いでしょう。


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フライパンのマーブルコートとダイヤモンドコートどっちがいいの?

マーブルコートとダイヤモンドコートの2つについて、単純にどっちが優れているかを言うなら

ダイヤモンドコートが勝者!

となるのですが、実際のフライパンを目の前にした場合に、そういう単純な答えを出してはいけません。

というのも、確かに硬度で言えば「ダイヤモンドコートの方が硬度が高いので頑丈」という図式にはなりますが、実際にどの程度マーブルやダイヤモンドの粒が入っているのかを私達は目にすることが出来ないのですよね。

ダイヤモンドコートのフライパンを色々見ていると、値段も安いものでは2000円程度から高い物で数万円のものまでありピンキリです。この値段の差はもちろん様々な要素があるのですが、その1つとして、マーブルや人造ダイヤモンド粒の入っている量の差もあります。
そして、入っている量が違えば硬度も違うし、多い方が寿命も長くなりますし、当然値段に反映してきます。
フッ素樹脂加工のフライパンの寿命は半年から1年と言われており、マーブルコートやダイヤモンドコートの場合2~3年程度と言われています。(といっても、1つのフライパンに入っている量の違いはナノレベルなのですが、それでも大きく変わってしまうのですね。)

また、フライパンは中の本体と外のコーティングによって構成されており、外のコーティングの基本は3層(プライマー・ミドルコート・トップコート)ですが、ここでもメーカー各社が競って、3層以上の製品を開発しており、層が多く厚みがあるほど頑丈とされています。

そしてもう1つ重要なのが、中の本体が何の材質で、どのように作られているかなのです。
私達素人は、フライパンの宣伝で「●層になっています!」と書かれているとつい外側だけ注目してしまうものですが、本体の材質や形状によって熱伝導率が異なり、火の通りのムラが生じたり、料理の出来も大きく変わってくるのです。

通常、フッ素樹脂コーティングのフライパン本体の材質には熱伝導率の良いアルミニウムが使われていますが、加工方法として価格の安い順に次の3種類があります。

  • アルミプレス→板状のアルミ曲げて加工する方法で、数百円等の激安商品に多いです。
  • アルミキャスト(アルミダイキャスト)→アルミを溶かして鋳型に流し込む方法で、ムラが少なく保温性や耐久性が優れています
  • 硬質アルマイト→特殊な電解浴を使ってアルミ皮膜を厚く硬くしたもので、値段が高いです。

保温性や耐久性を考えると、アルミキャスト加工がおすすめで、2~3千円程度のものもあります。また、硬質アルマイトも非常に良いのですが、カルファロンなど数万円などの高級クラスです。


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まとめ

マーブルコートとダイヤモンドの2つはフッ素樹脂の硬度を高めるための素材であり、どちらも通常のフッ素樹脂よりもかなり頑丈です。最近では両方が入ったフライパンも見かけますし、あまり「2つのうち、どっちがいいか」という比較はしなくて問題ないでしょう。

むしろ、フライパンの判断基準としては、次の2つに着目すべきでしょう。

  • 外側のコーティングが何層になっているか(厚ければ厚いほど丈夫)
  • 内側の本体の材質と作り方がどうなっているか(アルミキャストがおすすめ。また、アルミキャストの中でも形状によって熱伝導率が高まるよう工夫されている。)

メーカー各社が様々な宣伝をしているので私達素人はそれに振り回される傾向がありますが、これらのことを踏まえた上で、

  • 自分が納得できる価格かどうか
  • 持ちやすいサイズか、重すぎないか

これらの点を確認しながら選ぶことが大切です。

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