梅干し作りをすると梅酢や赤じその葉などが余りますが、
使い方が分からず放置したり捨てたりしていませんか。
今回は、梅酢のほか、使えなかった赤じその葉や梅漬けした葉の使い道として、
梅酢レシピやしそジュースの作り方、ゆかりの作り方で簡単な方法をご紹介します。
梅干し作りで余った梅酢の使い方は?
梅酢は様々な使い方がありますし、何年経過しても腐らないので便利です。
捨てずに取っておき、料理などに使いましょう。
(ただし塩分控えめの梅干しを作った場合は梅酢の塩分も少ないため傷む可能性があり、
冷蔵庫で保存して早めに使い切ることが大切です。)
【白梅酢】
白梅酢は殺菌作用や消炎作用があるため、昔は次のような薬として使われていました。
(1)うがい薬(風邪で喉が痛い場合)
白梅酢を5~10倍に薄めて(水よりもぬるま湯がおすすめ)1日4~5回うがいします。
(2)火傷の湿布薬(軽い火傷の応急処置)
直ぐに火傷した箇所に白梅酢を振りかけて冷やします。
次に小麦粉と白梅酢を合わせて練ったものをガーゼに塗って湿布薬として貼ります。
酷い火傷の場合は早めに病院へ行きましょう。
(3)食中毒
食中毒の場合、白梅酢を湯のみ茶碗半分くらい飲むと
吐き気がして腹の中の悪いものを吐き、症状が進行しにくくなります。
その他、梅干しがカビてしまった場合の手当てに使えます。→こちらの記事を参照
【赤梅酢】
赤梅酢は色が桜色になりきれいなので、漬物や酢飯などにして
調味料プラス色付けしたい場合に使います。
使い方としては、次の使い方をご覧ください。
梅酢の使い方(赤白共通)
1.漬物
大根やかぶは薄切りにして赤梅酢に漬けるときれいな桜色の漬物になります。
また、山芋を適当な大きさに切って赤梅酢に漬けるのもおいしいです。
その他、胡瓜や茄子などもおすすめです。
2.梅酢ご飯
シンプルな梅酢と梅干しで風味豊かな混ぜご飯になります。
【材料】
米 2合
梅酢 大さじ2
梅干し 2~3個
【作り方】
(1)米をといで炊飯器にセットします。水は梅酢大さじ2を加えてちょうど2合のメモリにします。
(2)梅干しの種を取り除いて、包丁で細かく刻みます。
(3)ご飯が炊けたら(2)の梅肉を炊飯器に入れて全体を混ぜます。
(4)茶碗に盛り付けます。
3.梅ドレッシング
大根サラダにかけると、彩がきれいで味も引き立ち美味しいです。
【材料】
梅干し 2~3個
※梅酢 大さじ1
※酢 大さじ2
※醤油 大さじ1
※みりん 大さじ2
※サラダ油 大さじ2
【作り方】
(1)梅干しの種を取り除いて、包丁で細かく刻みます。
(2)ボウルに(1)の梅肉と※を入れてよく混ぜます。
4.その他の使い道
・料理の隠し味(1、2滴程度)
・傷み防止(ご飯を炊くときに3合に対して大さじ1の梅酢)
・おにぎりの手水(傷み防止と風味付け)
・酢飯(寿司酢の酢の代わり)
・レバーや魚の臭み消し(レバーや魚に絡めて数分間置くだけ)
・ドレッシング、マリネ、ピクルスなど
濃縮しそジュースの作り方
赤じそにはシソニンという老化抑制成分があり、ビタミンBやカルシウムなども豊富です。
血行促進や肥満予防のほか、貧血改善や花粉症、アレルギー症状を緩和するといわれています。
濃縮ジュースを作っておき、飲むときに水や炭酸水で薄めて飲んだり、
ゼリーや寒天にして冷やし固めて食べるのもおすすめです。
【材料】
赤じその葉 500g
水 3カップ
砂糖 1/2カップ
はちみつ 大さじ3
レモン汁 70ml
【作り方】
(1)葉をきれいに洗い水気を切ります。
(2)鍋に水と赤じその葉を入れて茹で、沸騰後4~5分すると
葉が緑色になるので火を止めて、茹で汁と葉に分けます。
(ボウルを下にセットしたざるに上げます。)
(3)茹で汁は鍋に戻し、葉は冷めてからきつく絞って汁を鍋に戻します。
(4)砂糖とはちみつを鍋に入れて煮溶かしてからレモン汁を入れます。
(5)火を止めて、漉してから保存容器に入れます。
ゆかりの作り方を簡単に
1.赤じその梅酢漬けがある場合の作り方
【材料】
赤じその梅酢漬け 適量
【作り方】
(1)赤じその葉を1枚ずつ丁寧に広げて乾燥させます。
ざるにのせて天日干しする場合は、直射日光の強い10時から14時に行います。
(2~3日で乾燥します。)
電子レンジの場合は、耐熱皿の上にキッチンペーパーをのせて
赤じその葉を重ならないように広げて数分間加熱します。
途中で上下をひっくり返して更に数分間加熱します。
(電子レンジの出力と時間については葉の量によっても異なるので
都度様子を見ながら調節してください。)
(2)すり鉢ですって砕くか、ミルサーで粉砕して粉にして、
湿気の入らない瓶などに入れて保存します。
2.赤じその葉からの作り方
【材料】
赤じその葉 適量
塩 適量
白梅酢 適量
【作り方】
(1)赤じその葉を水できれいに洗ってから、塩を適量振って、しんなりするまで揉みます。
(2)しんなりしたら赤じそを絞って梅酢に数日間漬けます。
(3)赤じその葉を1枚ずつ丁寧に広げて乾燥させます。
・天日干しの場合は、ざるにのせて直射日光の強い10時から14時、2~3日が目安。
・電子レンジの場合は、耐熱皿にキッチンペーパーをのせて数分間、上下ひっくり返して加熱。
(電子レンジの出力と時間については葉の量によっても異なるので都度様子を見ながら調節してください。)
(4)すり鉢やミルサーで粉砕して、湿気の入らない瓶などで保存します。
まとめ
梅干しを作るといろんな材料が余りますが、
栄養や薬効があるものばかりです。
ぜひそれらを有効活用して、料理や薬代わりにしましょう。
■梅を使ったレシピは他にも色々あります。
→梅干しの作り方簡単な方法と土用干しのやり方 カビ対処方法は?
→梅ジャムの作り方と保存は?電子レンジで作れる?苦味の取り方は?
→梅シロップの作り方は?発酵防止策は?実際に発酵した場合の対処は?
→梅エキスの効能と作り方で簡単なのは?1日の量と飲み方は?
■果物レシピ目次
→季節の果物でジャムを作ろう!その他果物レシピまとめ
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