洗面台って頑丈に見えて、案外衝撃に弱いのですよね。
我が家でも、先日、洗面台をいつものようにササッと掃除していたら、陶器製の洗面ボウル部分に欠けがあり、そこからひび割れが生じているのを発見して、ショックを受けました。
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ちょっと分かりにくいかもしれませんが、中央の1mm程度の点が洗面ボウルの欠けで、斜め十字にひび割れています。
修理しなくて良いのか、修理すべきか。
また、修理は自分でできるのか、依頼しないといけないのか。
色々調べてみた結果、自分で補修キットを購入して修理することにしました。
今回は、洗面台のひび割れをどのように修理すべきか、という点と、補修キットで修理した様子などについてお話しします。
洗面台で陶器製の場合ひび割れは修理不可能なの?
洗面台のひび割れって意外と厄介なのですよね。
というのも、多くの洗面台が、上から下までのセットになっているから、洗面ボウルだけの交換というのはなかなか難しいのです。
もちろん、メーカーに在庫があれば交換可能です。でも、新品を購入して数年間使ったところ、ある日、ひび割れが生じたから交換したい・・・という時には既に遅し、で廃番になっているものなんですよね。
我が家の場合、TOTOの古い洗面台だったので、もうとっくに廃番でした。
そして、メーカーに訊いたところ、
「陶器製なので、修理はできません。洗面台一式の交換となります。」
と言われてしまいました(´;ω;`)
陶器の場合は、少し欠けただけでも、後からどんどん広がっていき、水漏れする可能性があるのだそうです。なので、交換しか無いのだとか。ただ、洗面ボウルの在庫があれば良いのでしょうけど、もう廃番になった商品なので無理なのですよね。
ちなみに、洗面台の材質としては、陶器の他に、ホーローや樹脂があるのですが、これらの場合には補修が可能と言われています。中でも、樹脂の場合は衝撃にも強いです。昔は陶器製が多かったけど、今は樹脂製も増えているようです。
ホーローの場合、中の部分は銅板なので頑丈ですが、表面はガラスです。だから、やはり衝撃には弱く、ちょっと物を落とすとヒビが入ることが多いです。でも、ガラスだから汚れやニオイは付きにくいので好まれるのですよね。衝撃で割れることさえ気を付ければ、非常に良い材質だと思います。もし衝撃で割れた場合は、数百円で購入できる、防水性のホーロー補修剤を使って修理できますよ。
ちなみに、どのタイプも注意しなければならないのが、ひび割れを放置すると、ヒビが広がったり下まで割れてしまって、配管が錆びたりして腐食まで至る可能性があるということです。ですから、ちょっとしたヒビであっても、見つけたら即修理しなければなりません。
洗面台ひび割れ補修キット陶器用おすすめは?
メーカーに問い合わせて修理出来ないと言われ、ネット検索しても同じように交換しかない・・・という記事しか見当たらず、どうしたものかと悩んでいたのですが、ネット検索したら、陶器に使える補修キットを見つけました!
こちらの商品です。
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ちなみに、夫と色々話したのですが、洗面台の補修にあたって、必要なのは、
・欠けた部分を埋める必要があること
・埋めた後の防水性を満たすこと
この2つが最低限必要なのですが、この商品は2つの要素共に満たしています。
欠けた部分を埋めるだけなら「アロンアルファのような、かつ水に強い性質の速乾性の接着剤」でも大丈夫かな、とも考えたのですが、この商品を見て、やっぱりコレにしようと決めたのは、見た目も大事だなあと感じたからです。
というのも、この商品に入っているのは、
・浸透性瞬間接着剤
・はがし剤
・防水コーティング剤
この3点セットが揃っているからです。
まず、接着剤が浸透性なので、非常に細かいひび割れにも浸透してくれ、穴埋めがバッチリです。
そして、よく接着剤にありがちなのですが、ひび割れ部分だけにつけたくても、どうしても太くなってしまい、仕上げがカッコ悪いのです。だから、接着剤で余分な凸凹になったら、それをきれいにこそげ落としたいですよね。そのための「はがし剤」が入っているのです。
更に、防水コーティング剤が入っているのは、念には念を入れて、仕上げ剤としてコーティングを行い防水性を高める、ということなのでしょう。
まあ、その他、接着剤に使う極細ノズルが予備も含めて2個入っていたり、指に接着剤等がつかないよう、ビニール手袋で作業するよう用意してくれたり、と、全体的に、「痒いところまで手が届く」補修キットだと感じました。
洗面台のひび割れを修理しました!
さて、実際にこの「ひび割れストップ(水回り用)」を使って補修した様子についてお話ししていきます。
購入した補修キットはこちらです。
既にお話ししましたが、作業に必要な小物まで揃っています。
接着剤など3点セットを拡大してみました。
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(値段の割に)量が少ない、と思う人もいるかもしれないけど(レビューを見たらそういう人もいました)、でも実際に使ってみると、適量ではないかと感じました。
だって、実際、ひび割れはそんな大した量ではないし。(実際に広範囲、大きいひび割れだったら補修不可能でしょう。ちなみに、この商品では、ひび割れは0.15mmまでの幅ならOKと書かれているし、あまり太いひび割れだと、浸透性の接着剤だと流れていってしまい、難しいと感じました。)
そうなんです、この浸透性の接着剤というのは、すごく粘度が少ないのか、水みたいに流れていきます。
さて、実際の作業ですが、最初に、ひび割れ部分をきれいにすべく、キッチンハイター(漂白剤)で漂白してみました。
液体の漂白剤の場合は流れ落ちてしまうため、ティッシュペーパー等を置いておくと、「漂白剤パック」になりますよ。
もしかしたら、色がきれいになるかしら?とも期待していたのですが、
少ししか白くなりませんでしたorz
まあ、補修キットにも書いてありますが、一度ひび割れしたら、その線は消えないようです。
補修キット自体も色が透明ですし、着色でもしない限り、そのままひび割れ姿を晒すことになるのです。
(着色したい場合は、水性塗料だとはじかれる可能性があるので油性塗料の方が良いようです。)
そして、漂白剤を水で落とした後は、布などで水分を拭き取って乾燥させます。
その後、いよいよ浸透性瞬間接着剤を塗ります。
接着剤に細ノズルをつけますが、水のように流れていきます。
この時、顔を近づけて作業すると、目が沁みます。私の場合は、ちょっと痛いと感じるほどでした。出来れば防御のサングラス等があれば、つけて作業する方が良かったかもしれません。(はがし剤や防水コーティング剤は鼻が多少ツーンとしますが、目に沁みるほどではありませんでした。)
10分間経過したら完全に乾燥します。
表面の余分な接着剤部分に、はがし剤を塗って、
2~3分経過したら、ヘラで表面を撫でるようにすると、結構落とせます。
ただ、頑固なところもあるので、最後はちょっとゴリゴリして取りました。
結構ゴリゴリしたので、ひび割れ部分まで落としてないかと心配にはなりますが、触ってみると、ひび部分が凸凹していないので、恐らくひび割れの隙間には接着剤がしっかりついているのでしょう。
その後、防水コーティング剤を塗ります。
ただ、防水コーティング剤を塗ると、その部分だけツヤツヤに光ってしまうのが欠点でしょう。
塗った直後もツヤツヤしていますが、
乾燥させた後も、
ちょっと目立ちますよね(^-^;
まあ、使っているうちに目立たなくなるのかなあ・・・と考えていたところ、3日程度で全然気にならなくなりました!
(防水コーティングが落ちてしまったのか、水に含まれるカルキのせいかは不明です。)
さいごに
陶器の場合は補修不可能、という意見が多かったけど、今回の補修キットは実際に使ってみて良い製品だと感じました。ただ、防水コーティングや接着剤も完璧ではないだろうし、このまま使っていけばまた数年間のうちには摩耗していくのではないかと予想しています。
なので、時々洗面台の様子を見て、必要があればもう一度補修し直したりしようと考えてます。
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