漂白剤の酸素系と塩素系の違いは?洗剤は?入れる順番の決まりは?

生活の知恵

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漂白剤をドラッグストアで探すといろんな種類があり、
何を選んだら良いのか迷いますよね。
今回は、代表的な酸素系と塩素系の違いや使い方、
洗剤との違いや洗濯時の入れる順番についてお話しします。

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漂白剤の酸素系と塩素系の違いと使い方は?

漂白剤には酸化剤と還元剤があり、よく使われているのは酸化剤に分類される塩素系と酸素系です。
塩素系は生地を傷めやすく、使っているうちに生地が薄くなっていったり、穴が空くなどの症状が出ますし、白物にしか使えません。

そのため衣類の漂白では通常、酸素系が使われます。
酸素系は白物だけでなく色物、柄物にも使え、粉タイプと液体タイプの2種類があります。
粉タイプの物は液体よりも強力で、洗剤を使わなくてもある程度洗浄力がありますが、必ずお湯で溶かす必要があります。
液体タイプの物は、お湯を使う必要はないのですが、洗剤を加える必要があります。

還元系は、塩素系、酸素系で落ちない場合で、特に鉄サビ汚れや赤土で黄ばんだ衣類の漂白剤として使いますが、塩素系と同様に白物しか使えません。
[table id=6 /] では、酸素系と塩素系の違いについて具体的に見ていきましょう。

1.酸素系漂白剤

・漂白力は塩素系よりも弱い
・除菌、殺菌力がある
・繊維を傷めず汚れそのものや色を落とす
・色柄物の衣類にも使える
・独特のにおいはない
・40度以上のお湯を使わないとあまり効果がない

【使えない衣類】
・水洗いできない衣類
・毛や絹などの動物繊維
・金属(ボタン、ファスナー等)が使われている衣類
・金属染料が使われている衣類

酸素系漂白剤には更に2種類あります。

1-(1)粉末タイプ(アルカリ性)

・過炭酸ナトリウムが主成分で、水に溶かすと過酸化水素と炭酸ナトリウムに分解されます。
(炭酸ナトリウムはアルカリ性なので過酸化水素の漂白力を高めます。)
・毛や絹などの動物繊維には使えません。
・液体タイプよりも強力。

1-(2)液体タイプ(酸性)

・過酸化水素が主成分(消毒用オキシドールとほぼ同じ成分)。
・毛や絹などの動物繊維にも使えます。(ただし、注意書きの指示に従って使いましょう。)
・粉末タイプよりも弱い。

※金属製の金具が付いているものや、金属繊維が入っている衣類はどちらのタイプも使用できません。

2.塩素系漂白剤

・漂白力が酸素系よりも強い
・除菌、殺菌力が強い
・繊維を傷めるため衣類に使うことは少ない
・色素を破壊するため白い衣類しか使えない
・トイレ、台所、浴室などのカビ取りに使われる
・塩素臭があるので使用後はよくすすいで風通しの良い場所に干す必要がある

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漂白剤と洗剤の違いと使い方は?

漂白剤と洗剤は、どちらも汚れを落とすという点では同じですが、
汚れを落とす仕組みが全く異なります。

洗剤は、界面活性剤が主成分で、これが汚れに付いて汚れを剥がして落とします。
漂白剤は汚れそのものや色素を化学的に分解破壊して落とします。

【蛍光剤と漂白剤の違いは?】

蛍光剤は衣類を白く見せる働きがありますが、
実際に白くするのでなく、「白く見せるだけ」なので、
白くない原因を取り除く漂白剤とは仕組みが異なります。

漂白剤と洗剤の入れる順番は?同時ではいけないの?

漂白剤は用途によって2種類の使い方があります。

(1)臭い予防効果・洗剤の洗浄力アップ

部屋干し等で生臭くなるのは雑菌が繁殖するためです。
それを予防するために漂白剤を使用します。
この場合は、漂白剤を洗剤と同時に入れます。

全自動洗濯機の場合は投入口があるので、最初にセットする時点でそれぞれの投入口に入れます。

洗剤…洗剤投入口(粉末洗剤と液体洗剤の投入口は通常別になっています。)
漂白剤…洗剤投入口と同じ。(粉末タイプ→粉末洗剤投入口、液体タイプ→液体洗剤投入口。)
柔軟剤…柔軟剤投入口

ですが、この方法ではシミや黄ばみは落ちません。

(2)シミ抜き、漂白効果

シミや黄ばみなどの頑固な汚れを落としたい場合は、漂白剤を使わずに洗剤だけで洗濯・脱水後に改めて40~50度のお湯に粉末タイプの酸素系漂白剤を溶かして、約1時間つけ置き→すすぐ→脱水→天日干しを行います。
3Lのお湯に大さじ2杯の粉末漂白剤を溶かして使いましょう。

液体タイプの漂白剤は雑菌予防程度なら可能ですが、既に雑菌がついて臭いがする場合は殆ど効果がありません。
粉末タイプは除菌力が強いため、既に雑菌がついて臭くなっていても効果がありますし、頑固なシミや黄ばみにも効果が高いです。

【柔軟剤の入れる順番は?】

洗剤と柔軟剤は性質が異なるので同時に使うと両方とも効果が落ちます。
ですので、洗剤で汚れを落としてすすぎの水がきれいになった(最後のすすぎの)時点で柔軟剤を入れます。
柔軟剤を入れて2分くらいすると衣類に馴染んでいきます。

ただ、全自動洗濯機の場合は洗剤等と同じように投入する場所があるため、最初セットする時点で投入しておけば自動で最後のすすぎで入るようになっています。

まとめ

漂白剤は洗剤と同じように汚れを落とす作用がありますが、仕組みは全く異なります。
漂白剤にはシミ抜き、黄ばみ落としなどの他に除菌効果があるので
部屋干しの生臭ささを予防するなどの働きもあります。

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塩素系と酸素系の違いだけでなく、酸素系には液体と粉末タイプがあり
使える素材、効果などが様々ですので、ぜひ気をつけながら上手に使って
衣類をいつもきれいで気持ちよく使えるように洗濯してくださいね。

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