インフルエンザに感染した場合、症状が出てから
48時間以内にタミフル等(抗インフルエンザ薬)を飲まないと
悪化する危険性があるといわれています。
ですので、もしインフルエンザかも!?と思ったら、早く病院で受診すべきです。
でも、インフルエンザかも?というのは、どんな症状が出た時でしょうか。
特に小さな子供がいる家庭ではお子さんが熱や喉の痛みが出た時に心配ですよね。
今回は、インフルエンザと症状が似ている、風邪との違いや予防方法などをご説明します。
インフルエンザと風邪との違い
【熱の症状】
インフルエンザの場合は、急に高熱が出て(38度~40度くらい)、強い寒気がします。
風邪の場合は、徐々に37度台になります。寒気はインフルエンザに比べると弱いです。
ただ、インフルエンザ予防接種をしている場合は高熱が出ないケースも時々ありますので、
高熱でないからといってインフルエンザではないだろうと思うのは早計です。
(我が子は37度台でインフルエンザ判定されたこともあります。)
【その他症状】
インフルエンザの場合は初めに全身に強い症状(関節痛、筋肉痛、頭痛、腰痛、下痢、腹痛等)が出て、次に咳、喉の痛み、鼻水など呼吸器症状が出ます。
風邪の場合は、鼻がむずむずしたり、鼻水、喉の痛み、くしゃみ等の症状があります。インフルエンザと違い、体の一部しか症状が出ないことが多いです。(風邪は、上気道の炎症を総称したものです。)
【流行時期】
インフルエンザは12月から3月頃が多いです。
風邪は一年中あります。
【感染力】
インフルエンザの場合は強いです。
風邪の場合は弱いです。
インフルエンザの感染経路は?どのくらいの潜伏期間?
(1)インフルエンザの感染経路
感染経路は3種類ありますが、主に飛沫感染と接触感染が原因とみられています。
飛沫感染(ひまつ)
感染者がくしゃみや咳、つばなどの飛沫と一緒にウイルスを放出し、
それを別の人が鼻から吸い込んで感染します。 1~2m程度の距離で感染します。
接触感染
感染者がくしゃみや咳を手で押さえ、そのまま手で周囲の物に触れるとウイルスがそこに付きます。
それを別の人が触り、目や鼻、口などに触れることで感染します。
電車、バスのつり革や、スイッチ、ドアの取っ手等が考えられます。
空気感染
感染者がくしゃみや咳をティッシュなどで押さえずにした場合に、ウイルスが空気中を漂います。
それを別の人が吸い込むことで感染します。
(2)感染から発症、回復の流れと潜伏期間
インフルエンザは、鼻の粘膜から入ったウイルスが体内に入っていき、
喉や気道の粘膜に吸着して細胞内に入ることで感染します。
その後喉や気管支や肺でウイルスが急激に増えていき、38度以上の高熱や全身症状が出ます。
それぞれの期間は次のようになります。
感染
↓
潜伏期間 1~3日間
↓
発症期間 3~5日間
↓
回復期 数日間
※発症期間だけでなく、潜伏期間や回復期の2、3日程度は感染する可能性があるので
周囲に移さないよう気をつけましょう。
インフルエンザの発症は急激で、潜伏期間は短く1~3日です。
(風邪は発症までがゆっくりで、潜伏期間は通常5~6日といわれています。)
咳・くしゃみのマナーを身につけよう
子供に身につけさせたいのが、咳やくしゃみをする時のマナーです。
小さい子供は何も考えずに咳やくしゃみをして周囲にウイルスをまき散らすこともあります。
子供が風邪で辛い時に教えるのは大変かもしれませんが、
一言「こうやって咳をしようね」と手本を示してあげると少しずつ覚えると思います。
【咳・くしゃみのマナー】
手のひらにウイルスが付かないように、鼻と口を、腕の内側で覆うようにします。
(ちょうど肘の内側が鼻と口に当たる感じです。)
すぐにティッシュを用意できる場合、ティッシュで覆ってやりましょう。
この場合、咳やくしゃみのかかったティッシュはゴミ箱に直ぐに捨てます。
ハンカチは使わないで!
ハンカチで咳やくしゃみをすると、その後ウイルスがついたまま
ハンカチで手を拭いてしまうかもしれません。
そうすると、その後接触感染する危険性もあるのでやめましょう。
インフルエンザの予防方法は?
インフルエンザウイルスは強力なので、意外なことに、うがいは殆ど効果がありません。
ウイルスは鼻から入り喉にくっつくことが多いのですが、細胞の中に強烈にくっついてしまうので、
この段階でうがい程度では洗い流すことが不可能なのです。
ですので、予防のためには、手洗い、マスクが重要だそうです。
ただ、うがいをすることで喉の乾燥を防いで粘膜の分泌や血行を盛んにするので
普通の風邪予防効果はあります。
ですので、普段の風邪予防としては欠かさないほうが良いでしょう。
(1)こまめな手洗い
毎回ゴシゴシ洗わなくても、サッと水で流すだけでもウイルスの量を減らすことが出来るので、感染しにくくなります。
(2)マスク
薬局の使い捨てマスクでOK。鼻と口をきちんと覆って、なるべく隙間をなくしましょう。
家族がインフルエンザに罹っている場合は、部屋の中でもマスクを着けましょう。
(3)免疫力を高めよう
日々バランスの良い食事を摂り、十分睡眠を取ることで、免疫力の低下を防ぎます。
免疫力があればインフルエンザに罹っても症状が酷くなりにくいし回復するのも早いでしょう。
まとめ
子供の体調が悪いとき、慌てずにどんな症状がなのか確認しましょう。
そして、インフルエンザかもしれないと感じたら、早めに病院へ行きましょう。
病院へ行く際はマスクを忘れずに!
■インフルエンザの記事はこちらにもあります。よろしければご覧ください。
→インフルエンザ予防接種は受けるべき?迷う時に知っておきたいこと
→インフルエンザ受験生対策は?家族がなったら?受験日に罹ったら?
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