学校の行き渋りで実際に休んだ場合、子供にどう接すればいいの?

子育て

親子の対話

前回の記事、

学校に行きたくない子供を行かせる?行かせない?迷った時の考え方

では、子供に寄り添うことが大切だという話をしました。

そして、我が家では実際に休ませ、家で心穏やかに過ごす日もありました。
でも、その時、母親としては色々悩んだことがあります。

今同じような悩みを抱えているお母さんの参考になればと
その当時悩んだ体験をお伝えします。

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家庭をどのような空間にすべきか?

学校を休ませる間、家庭をどのような空間にすべきか、
お母さんは悩まれるでしょう。

「勉強が遅れてしまうのではないか」
「友達関係が悪くなるのではないか」
「ズル休みはいけないことだ」

私の場合は、常にこんな思いが頭を掠めていました。
だから、家を居心地悪くすれば
「家よりも学校の方が良い!」と子供が思ってくれるのではないか。
なんて愚かなことを考えたことがあります。

でも、そうじゃないんですよね。

前回も書きましたが、
子供に無理矢理やらせても身につきません。

教育というのは、学校に通うだけが全てではなく、
最終目的は「社会での自立」なのです。

私は不登校を奨励するつもりはありませんが、
子供の特性によって、その環境が合うか合わないかは違います。
学校という集団に馴染めない子供もいるのです。

そういう子供は、集団生活は置いておき、
先ず、子供が一番落ち着ける場所で、穏やかに過ごすことが
教育を受ける上での土壌になるのです。

  • 腫れ物に触るような感じでなく
  • 普通に子供に接し
  • 学校に通うのと同じように日々を過ごす

このようなことが大切です。
子供が安定して元気になると、家での生活に飽きてくるので、
向かい合うべきことに向かい合えるようになります。

多少遅れたとしても、土壌が出来れば取り戻せる時期がやってくるのです。

だから、子供が不安定な今はしっかり寄り添い、
子供が心穏やかに過ごせることが大切。
お母さんは長い目で温かく見守る必要があるのです。

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家にいるとゴロゴロしているけど良いのだろうか?

真面目なタイプほど、「頑張らなきゃいけない」という意識が強いです。
大人にとっては些細なことでも大きい物事だと感じてしまい
精神疲労が激しいのです。

我が子は真面目過ぎて、学校へ行くだけで
精神的にも肉体的にも相当疲労を感じていました。
休み時間に運動したわけではなくても、「疲れたー!」と言い、
ベッドでゴロゴロ横になることが多いです。

まあ、年寄りではないのでずっとゴロゴロ横になるのは考えものですよね。
なので、「夕食の材料買いにお出かけしようか。あと何分したら出かけられる?」と聞いたりして
子供から自発的に動くよう促し、一緒に買い物しながら、子供の話したいことを聞くようにしていました。

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学校とどう付き合えば良いの?

学校を頻繁に休むようになると、子供のこととは別に
毎回学校に連絡することが母親としても負担に思えるのですよね。
母親自身が休むことについて引け目を感じる場合は尚更負担を感じるはずです。

また、担任の理解が得られない場合、
「学校に通わないことは悪いことです」と
登校を促される可能性もあります。
私もかつて、そういう思いをしており、
毎回学校へ電話連絡することが非常に辛かったです。

そして、担任と話しにくかったので、最終的に
学年主任や校長、副校長などに相談するようになりました。
頻度も毎朝でなく、1週間ごと連絡する方法で。

でも、学校を休んで家で過ごすほうが
その時点では子供にとって落ち着けて顔色が良さそうでしたし
前回お話したスクールカウンセラーの、
「学校に通うだけが教育ではなく、就労に向けての自立が大切」
という話を踏まえて、子供を休ませるかどうかを判断しました。

ところで、
子供の学校へ行きたくない理由として
学校環境の問題というケースもありますが、
ここで原因を追及しすぎると犯人探しになってしまい、
学校との関係がこじれる懸念があります。

原因はよほどのことがない限り追及しすぎないようにして、
子供の精神安定を図る方向で、学校との
最低限の連絡を取るという方向が無難だと思います。

まとめ

学校を休んでしまうと、思わぬことで悩むことになります。
子供との関係だけでなく、学校との関係で様々な問題が生じて
心揺れることでしょう。

ですので、子供をしっかり理解することが大切ですが、
可能であれば信頼できる相談先が見つけられると
少し楽になると思います。

コメント

  1. くりこ より:

    こんにちは。
    読ませて頂いて、何かアドバイスなど頂けたらなと思いコメントいたしました。
    現在、小6息子の学校行き渋り、甘え、
    自分中心の行動で悩んでおり、接し方についてもとても悩んでいます。
    その時々の息子の行動でこちらも我慢の限界な時もありますし、妹に対してもキツくて可愛そうで・・。

    ゆきえさん、当時は常に穏やかに接していましたか?

    • ゆきえ より:

      くりこ様

      はじめまして。
      コメントありがとうございます。

      >現在、小6息子の学校行き渋り、甘え、
      >自分中心の行動で悩んでおり、接し方についてもとても悩んでいます。

      ・・・我が家は女の子なのでまだ分かりやすかったけど、
      男の子だとお母さんにとっては未知の領域だから、
      更に大変なんだろうな、と感じています。

      学校行き渋りは中学2年生になった娘も相変わらずあるし、
      娘の周囲でも行き渋りや不登校になった男の子なども見ているので
      今はこういう子供達が多いのだろうな・・・とも思います。

      結論から言うと、私自身も「常に穏やかに接している」というのは無理でした。菩薩さまじゃないので。
      娘のあまりにも理不尽な要求については腹が立つし、怒ったこともあります。
      ただ、毎回考えるけど、これって自分の感情で怒ってないか、娘の要求があまりにも不当でないか、などをその都度振り返って悶々とすることも多いです。
      (娘の場合は感覚過敏が酷いため、通常の子供の要求と異なり解釈がかなり難しいのですが。)

      ちなみに、息子さんの行き渋りってどんな原因でしょうか。
      いじめとか、学校の先生と合わないとか、一般的には色々あるようですが、我が家の場合にはいじめが無い、とても恵まれた環境ばかりだったけど、「集団に馴染めない特性」「皆が良いと思うものを自分だけ良いと思えない(感性が全く別物)」ということでの行き渋りでした。
      我が家に限らず、そういう子供というのは一定数いるようですし、行き渋りでも構わないんじゃないかなあ、という境地に今は至っています。

      学校に通う以外に何か自分の好きなこと、夢中になれることがあれば、それを思い切り応援してみては如何でしょうか。
      (実は、この数ヶ月、不登校を積極的にしている割りに大人顔負けの中学3年生の男の子とお話しする機会があり、こういう生き方ってかっこいいな、と思うようになったんですね。その男の子経由で、小学生や中学生から将来の仕事について考えて活動している子供がとても沢山いることを知り、うちの娘のことも認められるようになってきたのです。)

      甘えや自分中心の行動については我が家でも心当たり沢山あるのですが、恐らく息子さんは、そのまんま甘えたいんですよね。妹さんがいる手前、「お兄ちゃんなのに何やってるのよ」と言いたくなる気持ち分かるし、妹さんの前でやられたら、妹さんも可哀想な気がします。ただ、妹さんが生まれてからずっと「お兄ちゃんだからしっかりしてね」とか言って、妹ばかり可愛がって甘えさせ不足だったかもしれないし・・・。(これは家によっても違うし、子供の受け取り方によっても温度差があるので、くりこさんのお宅のパターンがコレとは申し上げられませんが。)

      小学校6年ともなると、甘えさせるにしても「抱っこしてあげる」とか無理ですし、本人も望んでいないと思うのですが、たぶん、自分の気持ちをそのまんま認めて欲しいんじゃないかな、と感じます。息子さんの「学校に行きたくない気持ち」について、何となく心当たりありませんか?(我が家の場合、私自身も娘と同じように、集団に馴染みにくい性格なので、学校で授業風景を見学した際に「なるほど、これは学校行きたくないだろうな」というのがピンときました。

      なので、ある時、「お母さんも小学校とか中学校の時、学校のこういうシステムが嫌で嫌でたまらなかったんだよね~」なんて話をしたら、速攻で話に乗って来て、その話で盛り上がりました。小学校6年生だと、自分で判断できると思うので、まずはそのあたりを話して、息子さんの気持ちに何か共感できることがないか探ってみては如何でしょうか。色々話ができると、その後は自分で「学校に行く」とか「やっぱり学校行きたくない」とかを冷静に判断して、今後どうしていきたいのか考えるんじゃないでしょうか。

      ちなみに、今は学校に行かなくてもフリースクールもあるし、自分がしっかり成長していけば道は開けると思います。
      (我が家も実は、残りの中学生生活はフリースクールに鞍替えしようかと迷っている最中です。)

      フリースクールは様々なところがあり、単なる居場所的なところもあれば、勉強をきちんとやるようなところもあります。私も含めて、学校行き渋り気味のお母さんの困りごとって、ぶっちゃけた話「世間体」「学業の遅れ」「将来へのレールが外されるかも」という不安だったりするんですよね。
      中には、それを超越した素晴らしいお母さんもいるのですが、私はなかなかそういう神様菩薩様レベルのお母さんにはなれませんでした。ただ、私のような次元の低いお母さんであっても、少しは自分自身の精神レベルを高めていかないと子供の成長を促すことができない気もしています。

      とはいえ、子供が成長して欲しい場合は、子供の話を聞いてあげることも大切ですが、お母さん自身の精神面がすごく大事なんですよね。子供のことは子供自身に任せて、自分は自分の人生を楽しむことが重要、と最近になって痛感しています。

      かなり長文でまとまらない文章になってすみません。私自身もまだまだ親子揃って発展途上なので「絶対こうした方がいいよ!」的なアドバイスが出来ないのですが、息子さんと娘さんへの対応の前に、

      ・自分の心の中に「世間体」「学業の遅れ」「将来へのレールが外されるかも」という不安が無いか?
      ・あったら、それは息子さんや娘さんのための感情ではなく、お母さん自身の感情なので、まずはそこを手放してみる
      ・自分にとっての楽しみを1日30分でも良いので持ってみる(趣味とか、ちょっとウィンドーショッピングとか、スタバでコーヒーを飲んでホッとするとか、自分がホッとする時間を作るという意味です。)

      というのをやってみては如何でしょうか。
      たぶん、自分自身の余裕がないと、お子さんたちに不要な怒りが湧いてくるので。

      行き渋りは1人1人全く違うので、この回答が参考になるかは分かりませんが、少しでも、くりこさんのお役に立てば幸いです。

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