水が苦手で飲めない子供に、どうやったら飲ませられるのでしょうか。
大抵の子供は喉が渇くとゴクゴク飲むものですが、我が子の場合は全く飲もうとしません。
そして、どうしても喉が渇いたときにはジュース類しか飲めません。
こんな生活が続くと太ったり生活習慣病になってしまいそうで心配ですよね。
今回は、我が子が飲めない理由を考え、おいしい水の条件や体に良い飲み方についてまとめました。
水が苦手で飲めないのは好き嫌いじゃなかったの?
水が飲めないのは我が子だけかと思っていたのですが、色々調べてみると水が苦手な人は案外多いですよね。
芸能人では、南明奈が15年間飲めなかったけど最近になって飲めるようになった、という話も聞いてます。
水が飲めないのは単なる好き嫌いの問題であり、我が侭な性格が原因だと思い込んでいたのですが、実は別の原因があったのです。
我が子は持病もあるので病院を転々としていたのですが、ある病院で栄養不足による味覚障害の可能性があるといわれたのです。
これは、体内の亜鉛が不足すると陥る可能性があるそうです。亜鉛は肉や魚を食べる量が少ないと不足します。
また、水を飲むのが嫌な原因の1つとして子供が言っていたのが「水を飲むと胃が沁みる」ということです。
これは、ビタミン不足やたんぱく質不足により口腔内や胃の粘膜の働きが低下していることが原因だそうです。
我が子は好き嫌いが激しく野菜や魚も嫌いなのですが、水をたくさん飲める子供というのは一般的に野菜好きだそうです。
それを考えると、我が子の場合は野菜嫌い、魚嫌いでビタミン、たんぱく質不足、それで余計に栄養不足に陥り水が飲めなくなっているのだろうなと考えてます。
水が飲めない人はどう克服すればいいの?
水が飲めない人はどうしてもジュースや清涼飲料水に頼ってしまいますが、糖度が高いのでおすすめできません。
それならお茶のほうがまだ良いのですが、カフェインの入っている緑茶やウーロン茶は利尿作用があるのであまり多く飲むのはよくないため、ノンカフェインの麦茶、ほうじ茶のほうがおすすめです。
また、湯冷まし(白湯)を飲む健康法もありますがあまり良くないという見解もあります。
その理由は2つあり、水道水の場合は沸騰させると発がん性のあるトリハロメタンが増えてしまうし、ミネラルウォーターの場合は沸騰させると健康作用のあるミネラルが失われてしまうためです。
色々考えていくと、最終的にはミネラル豊富な水を飲めるようにするのが一番体に良いようです。
では、おいしい水というのはどんなものかを考えてみましょう。
水にはおいしい条件があった!?
おいしい水を飲みたいと思ったら、水道水そのままでなく浄水器をつけるなどして最低限カルキ等を除去する必要がありますが、水の苦手な人の場合には、残念ながらこれだけでは満足してもらえません。
我が家でも仕方ないのでウォーターサーバーや市販のミネラルウォーターなどを手当たり次第試してきましたが、水を試しているうちに気づいたのが、採水地によってミネラルバランスが異なり、風味や甘みが若干違っていたのです。
厚生労働省の定めた基準とは?
厚生労働省の「おいしい水研究会」では1985年に「おいしい水の要件」を発表しています。
これはあくまでも一般的な指標ですが、水そのものがおいしいと感じられない人にも、参考程度の選定基準になるかと思います。
これを大雑把にいうと、おいしい条件としては、
・ミネラルが豊富でバランス良く含まれていること。
・ミネラルの中でもカルシウムが適度に含まれており、マグネシウムがカルシウム量に対して低いこと。
・弱アルカリ性であること。
・鉄分(サビ)や塩素(殺菌目的)を含まないこと。
・酸素や炭酸ガスが適度に含まれていること。
このような事項があります。
ちなみに、ミネラルを舌がどう感じるかについては、マグネシウムが多く含まれている場合には苦みや重みを感じ、ナトリウムが多く含まれている場合はほんの少し塩っぱく感じます。
人間の体の状態(ph)にも注目
一般的な基準は上の通りですが、人間一人一人体の調子によっても感じ方が異なります。
それに関係するのが体液のphバランスです。
phは水素イオン濃度をph0から14の数字で表し中性がph7、それより小さいときに酸性、大きいときにアルカリ性となります。
人間の体内バランスの理想としては、ph7.3~7.4(弱アルカリ性)といわれています。
ですが、疲れると酸性に傾くため、体液をアルカリ性に戻すためにアルカリイオン水を飲むと良いといわれています。
また、疲れを取るためには炭酸水もおすすめです。
これは、疲れの原因物質を除去し血行促進作用がある炭酸ガスが入っているからです。
ちなみに、肌荒れや喉の腫れがある場合は、弱酸性の水の殺菌作用が良いとされています。
水の正しい飲み方は?
「1日2Lの水分が必要」とよく言われていますよね。
水分は体内で栄養素を全身に運んだり、老廃物の回収や排出、体温調節などを行うなど大切な働きをしています。
それと同時に、汗や尿となって排出されるため、しっかり補給しなければなりません。
排出量は個人差、季節差がありますが、基本的には1日約2.5L程度といわれています。
じゃあ、1日2.5Lも飲まなきゃいけないの!?
と思うかもしれませんが、実はそうではなく、食事で摂れたり体の中で作られる水分もあるため、それ以外で毎日約1.5L飲めばバランスを保てるといわれています。
水分は、「不足すると良くない」「多すぎると良くない」という正反対の見解があり私たち素人はどっちを信じていいのか分からなくなりますが、体の排出量に個人差があるのと同様に、補給量もその人の体に見合っただけの量を考えなければならないです。
季節によっても差があるので、夏に1.5L飲むのと冬に1.5L飲むのでは全く違います。
また、大人にとっては1.5Lというのは大した量ではないでしょうけど体の小さい子供にとっては1.5Lはかなり多いです。
ですので、具体的な量にはこだわらないのが良いでしょう。
水分不足もいけないけど水分過多もいけない
胃下垂の人によくあるパターンとして、水を飲むと胃がもたれる、トイレが近いという理由で水を飲まなくなる症状があります。
ですが、水分不足をすると便が出にくくなり便秘となり、それが原因で冷え性、肩こり、頭痛、疲れやすい、元気がなくなるなどの悪循環に陥ります。
逆に、水が健康に良いと考えて飲みすぎると胃が膨らんで胃壁が伸び、消化力が弱まることがあります。
特に、冷たい水を一気に飲むと胃壁だけでなく体全体が冷えてしまい内臓も弱り代謝機能が衰え、むくみやシミそばかす等の原因にもなります。
これは、東洋医学では水毒といわれていますが、水そのものに毒があるのでなく、水を飲む体に原因があるためで、まずは体を元気にすることが大切です。
元気な人の場合は水を沢山飲めますし、飲んだ水はすぐに出なくて体の中に溜められるのです。
そして、効率よく体の中で循環して使っていけるため、トイレは近くありません。
水の飲み方について調べたところ、多くのサイトに「いつ飲むか」「1回にどの程度飲むか」が書かれています。
(1)いつ飲むか
・朝起きたとき(寝ている間の発汗で血液濃度が高くなっているため)
・活動で汗をかくとき
・入浴前後
・夜寝る前(寝ている間の発汗のためその前に補う)
※食事中の水分摂取は控えめに。(胃酸が薄まり消化しにくくなるため)
(2)1回の量は
「コップ1杯を少しずつ、1日に6~8回飲む」というものが多いですね。
ですが、この2つも個人差があるのであまり捉われずに、大事なポイントだけ押さえましょう。
一番重要なのは、水分は一度にたくさん飲んでも吸収できないため「こまめに、ゆっくり味わって飲むこと」です。
冷たいままゴクゴク飲まず、口に含んで温めて少しずつ飲むことで吸収率が高まるのです。
まとめ
水が飲めない場合、自分のことなら我慢してでも体のためなら飲もう、という意識ができるのですが子供に飲ませようとする場合は無理強いしても続きません。
おいしく感じる水を少しずつ与えていくしかないと考えています。
我が子の場合は市販ミネラルウォーターを手当たり次第飲んで、おいしい水に巡り合うことができて少量ずつですが飲めるようになりました。
たかが水と思わず、市販水はどれも微妙に成分量、味が異なるので、水が飲めないと困っている場合はぜひ色々試してくださいね。
■我が家で試したミネラルウォーターの比較はこちらの記事をご覧ください。
→水素水とアルカリイオン水の違いは?作り方は?日田天領水は?
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