「メロンやスイカには種があるのに、どうしてキャベツには種がないの?どこに出来るの?」
と子供に聞かれて困ったことはありませんか。
キャベツは種から育ち、花が咲いて種が出来るのですが、実は、食べ残りの芯での育て方も可能です。
今回はキャベツの種や芯の不思議や花を食べることについて子供の好奇心を満たす方法についてお話しします。
キャベツの種はどこにあるの?取り方は?
メロンやスイカの場合は中に種があるので、それを取り出して土に撒けば芽が出て成長します。
でも、キャベツのように葉が巻きついて出来ている野菜の場合は、種は見当たりませんよね。
ですので、メロンやスイカのように簡単に種を取り出すことはできません。
じゃあ、どこに種があるの?
種がなくてキャベツは生まれるの?育つの?
と不思議に思いますよね。
実は、キャベツはもっと成長させれば花が咲きますし、その後に種ができるのです。
キャベツを育てて放置しておくと、キャベツの玉が割れはじめてその後菜の花のように伸びて小さく黄色い葉の花のような花が咲きます。
引用元:http://www.geocities.jp/ant3rn/200703.satoyama.html
そして咲き終わると鞘がついて徐々に種が膨らみ、枯れるまで放置しておくと種が出来ます。
(こうなってしまうとスーパー等に販売できないため、その前に収穫して市場に出すのです。)
この種は、すぐに鞘から取り出さずに、雨に濡れない風通しの良い場所に1~2週間程度吊し、その後鞘から種を取り出します。
取り出す場合は地面にシートを敷いて、鞘を棒で叩いて殻を風で飛ばします。
保存は密封容器に入れて冷蔵庫に入れておきます。
キャベツの芯の育て方は?食べた後にエコ栽培できる?
種を買って育てるのも楽しいのですが、子供にキャベツの変化を見せたい場合は、スーパーで買ったキャベツを使ってみても面白いですよ。
我が家では、スーパーで普通に買ってきたキャベツの芯だけ残して食べ、プランターに埋めてみました。
水に挿して始める方法もあるようですが、これだと水をこまめに取り替えないと腐りやすいため、最初からプランターに植える方が育てやすいです。
(基本的に日光の当たる場所で育てるほうが良いのですが、真夏の暑さは厳しいので、その頃は半日陰の方が良いようです。キャベツの様子を見て場所を変えてみてください。)
我が家では芯だけ残した状態と、内側の小さい葉が少し残った芯で試しましたが、葉が少し残った芯のほうが成長しやすいようです。
また、やったことはありませんが、1/2や1/4カットで買った芯でも植えたら葉が育つそうです。
芯から育てる場合の注意事項
(1)おいしいキャベツを作るのは難しい
自家採種の場合は品質が不安定なのでおいしく育て上げるのは難しいです。
(一株で種を取ると弱くなる性質があるため、キャベツを育てるなら数株一緒に育てることが必要です。)
本格的に栽培しておいしい物を収穫したい場合は、きちんとした種や苗を買うのがおすすめです。
(2)キャベツの種はキャベツとは限らない
また、キャベツ以外にもアブラナ科の植物はいくつかあり、交配はキャベツ以外の植物になってしまう可能性も高いため、収穫できた種は「キャベツ」とは限りません。
ですので、他と交配させたくなければ花粉除けをする必要がありますし、近くに他のアブラナ科の植物を植えないようにしましょう。
(3)心配なら市販の種を買おう
せっかく育てるのだからおいしいキャベツが食べたい、という場合は、やはり種から育てるほうが安心安定した物になります。
ただ、市販の種は数が多くて勿体無いと感じるかもしれませんが、冷蔵庫で保存すれば3年程度は大丈夫なので多すぎの心配はしないで思い切って買いましょう。
我が家のキャベツ栽培
我が家の場合はまだ花は咲く気配がありませんが、意外なことにモンシロチョウが卵を産みつけてくれました。
上の赤い丸囲みの中央に小さい卵がありました。
下の写真が拡大したものです。
キャベツの花や種にも興味はありますが、子供にとっては青虫を探しにいかなくてもこの方法で見つけられるというのが分かって、すごく喜んでいました。
■青虫についてはこちらの記事もあります。
→青虫の見つけ方は?モンシロチョウの飼い方や蝶と蛾の見分け方は?
ところで、キャベツの花が咲いたら、その花は食べられるのでしょうか。
キャベツの花は食べるもの?食べないもの?
キャベツの葉は蕾が出た時点で食べ頃は終了して、トウが立ってかなり硬くなってしまうため、食べるのはおすすめできません。
一方、蕾の部分や茎の先端の柔らかい部分は菜の花と同じように茹でて、からしやマヨネーズ等と和えておひたしで食べることができます。
美味しいと感じる人もいますが、苦味があって敬遠する人もいます。(好みの問題でしょう。)
(同じアブラナ科であるカラシナ、カリフラワー、ブロッコリー、芽キャベツ、白菜、青梗菜、小松菜、水菜、カブなども可能です。)
さいごに
キャベツなどの野菜は生命力が強いので、食べた残りの芯からも再生することが可能です。
種から育てるのも面白いですが、芯からエコ栽培して、お子さんと共に成長を眺めるのも面白いし、食べたり、花や種が実るまで育てても面白いです。
芯は簡単に入手できるので、ぜひお子さんと一緒に育てて植物の成長を楽しんでくださいね。
■虫関連の記事目次はこちら。
→虫に対する恐怖や困り事はこちらで解消!~虫関連のまとめ
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