青虫を飼うと、幼虫がさなぎになり、さなぎから蝶になるのが楽しみですよね。
でも、蛹になる場所によっては運悪く下に落ちた、ということもあります。
その場合、どうすれば良いのでしょうか。
今回は、さなぎが羽化成功するために出来ることについて、我が家の経験を含めてお話しします。
青虫のさなぎが落ちたらどうする?
さなぎが落ちたら、直ぐに拾って、糊を使って割り箸や木の枝に貼り付けましょう。
糊をつける箇所は、羽化に影響のない腹側ですが、腹の側面につくと気門が塞がれて窒息死します。また、背中側も糊がつくとさなぎの殻が開けず蝶が出てこれなくなるため注意して下さい。
また、糊については化学系溶剤を使うと蛹に影響が出てしまう可能性があるので水性糊(水溶性木工用ボンド等)を使うようにしましょう。
(ただ、水性糊の場合は雨に濡れると落ちる可能性もあるので濡れない場所に置くことが大切です。)
ちなみに、さなぎの状態というのは完全に固まっているのではなく、ちょっと触ると動きます。
また、羽化直前になると結構動きが活発になるので観察していると面白いですよ。
モンシロチョウの場合は外から観察していると、最初は緑色ですが、徐々に外の殻の部分が白っぽいような茶褐色のような色に変化してきて、羽化する数日前になると翅の模様が黄色やら黒っぽい部分が出てきて、黒い斑点がハッキリ見えると当日か翌日には蛹の上半分の真ん中が縦に割れて、羽化します。翅が完全に開くまでの時間は5~6時間程度かかるのですが、その間はじっとしたまま動きません。
青虫のさなぎが羽化するためには?
青虫のさなぎが羽化するためには私達が何かできることはあるのでしょうか。
今まで何回か青虫やアゲハを飼ってきましたが、羽化で失敗するケースとしては翅をきれいに広げることができず飛べなかった、ということが数回ありました。これは、プラスチック虫かごやタッパー等で蛹になる場合に、足場が悪くて羽化する際にツルツル滑って踏ん張れず、きれいに翅を広げられなかった、というのが原因です。
ちなみに、蛹が落ちて横にゴロンとなっていても羽化したことがあります。ただ、その場合でもしっかりした足場が必要です。蛹から出た段階ではまだ翅が柔らかく広げやすいのですが、時間と共に硬くなって翅が固定されてしまいます。蛹からでた直後に足場が悪くて踏ん張れないと、翅をピンと広げられないまま歪んだ状態で固定されてしまうため、飛べなくなってしまうのです。
プラスチック容器でもきちんと羽化成功した蝶もいますが、そうでない蝶もいたため、我が家では蛹の両脇にキッチンペーパーを貼り付けることで足場を作ってあげました。(蛹が落ちた場合は、キッチンペーパーに蛹を接着して壁に接着します。)
こちらの写真では、足場のキッチンペーパーを貼る際に手元が狂って蛹から数mm程度離れてしまいましたが(蛹が動くので接近して貼り付けることが難しかったのです)、これでも大丈夫でした。
さいごに
青虫を飼っていると結構いろんな出来事があります。
こちらのアゲハは葉っぱの上で蛹になった挙句、葉っぱが重みに耐えられなかったのか落下してしまったものです。
この当時は糊でくっつけてあげることを知らずに転がしたまま羽化させてしまったのですが、羽化時に割り箸に掴まって無事に翅を広げることができました。
ですが、蝶はいつ羽化するか分からないため、きちんと蛹を壁などに固定して、足場を作ってあげておく方が確実でしょう。
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